猫色ケミストリー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 414
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800209696

作品紹介・あらすじ

落雷によって、計算科学専攻の大学院生の明斗と、構内に棲みつく野良猫、女子院生スバルの魂が入れ替わってしまった。しかも明斗はスバルに、スバルは猫に意識が入りこんでいる。明斗の肉体は昏睡状態。元にもどるため奔走する一人と一匹は、猫の餌から研究室で違法薬物の合成事件に気づく。餌に薬物を混入した犯人の目的とは?『このミス』大賞作家による、大人気の化学ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 落雷によって入れ違いが起こってしまった2人と一匹の化学ミステリーなお話し。
    入れ違いによって、内気だった明斗がだんだん人に打ち解けてくるところは良かったです(^^)
    おもしろかったけど、化学とか薬品の名前はさっぱり理解できませんでした(^^;笑 

  • 小説ならでは。ライトな感じ。

  • 一度読んだことがあるのに、時間が空いたせいか内容をあまり覚えてなく、初見で読む楽しさがありました。

    舞台は東京大学農学部。
    雷に打たれて魂が入れ替わった、大学院生の男と女と猫。男が女に、女が猫に。
    共同して元に戻る方法を画策していると、女が所属している研究室で誰かが違法薬物を合成している事が判明。
    元に戻る方法、違法薬物の合成者の謎を追うことに・・・

    「ラブ・ケミストリー」「ラブ・リプライ」と同様に、ミステリー、化学、恋愛が絡み合い面白かったです。
    喜多さんの本は読みやすくて好きです。

  • 猫好きとしては、もう少し猫色強め希望。
    入れ替わりモノとしても、ミステリーとしてもなかなか面白かった。

    喜多喜久さんはMr.キュリーシリーズも何冊か読んだけれど、どれもラノベっぽく感じてしまうのが残念…

  • 前作を読んだときはハマらなかったので、恐る恐る読んでみたら…いやーおもしろい!
    魂の入れ替わりモノは作中にも出てきた、転校生を始め色々あるけれど、まさかの猫と男女の三角入れ替わり!男の子は女の子に、女の子は猫に、猫は男の子に…と入れ替わり、男の子どうなる!?と思ったら意識不明かf^_^;やりますな☆
    人嫌いになったきっかけ…わかるわかる。こういうのは仕掛けた方はソッコー忘れる。
    猫になった女の子がめちゃ可愛い♡マウスをいじる猫なんて想像しただけで可愛い♡

  • 入れ替わり、という使い古された設定なのに、人が苦手なくせに内心のボケ・ツッコミが饒舌な主人公に好感が持て、楽しく読めた。

  • 前に読んだ作品よりも、話の出だしの「この文章もうちょっと読んでみたいな」と引き込む力が上手くなった感があるなと思った(若干ラノベっぽいものの

  • 化学的な知識が盛りだくさん。しかし、それらは全て無駄だと思った。自己顕示欲の歪んだ表出だとまで思った。多分私が化学嫌いだからです、はい。このミスはちょいちょい選出ミスをやらかすと個人的には思ってます。これもその一つ。化学と、SFと、ミステリーとが超中途半端に混ざった(ような混ざってないような)作品です。

  • 突然の落雷に巻き込まれた、男子大学院生とその同級生の女子院生、そして大学に棲みついている猫。

    落雷の衝撃によって、男子学生の魂は女子学生に、女子学生の魂は猫に入れ替わり、男子学生の肉体は昏睡状態となってしまいます。

    学生2人(1人と1匹)は、テレパシーで互いにコミュニケーションを取りながらもとの姿に戻る方法を探っていく内に、研究室である問題が発覚します。

    入れ替わりやテレパシーといった、非現実的な要素が含まれていますが、登場人物の背景や有機化学の実験に関してはとてもリアル。最初は少し不思議な感覚になりました。

    物語の舞台が有機化学の研究室というだけあって、実験過程や実験器具・物質名など、聞きなれない専門用語がよく登場します。

    理系には全く詳しくないのですが、どんなものか分からないからこそ、ちょっとドキドキする時もあったり。
    物質同士を組み合わせて新しい物質を創り出す実験は、危険もありますが、ちょっと面白そうだと興味が持てました。

    もちろん、難しい部分は抜きにしても、十分楽しめる一冊です。

    図書館スタッフ(東生駒):ルブリル

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/815814

  • ラブ・ケミストリーに続いてちょっと現実離れしたところがある設定。聞いたことのない物質が出てきたり、実験も器具も想像するのが難しかったけど、化学系の研究室ってなんだか面白そう。作り方を知っていれば覚醒剤って簡単に作れちゃうんだな。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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