美将団 信長を愛した男たち (宝島社文庫 『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)

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  • 宝島社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800210135

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。

    頭が切れて強く傲慢で、徹底的にヒールキャラクターの竹だったけど、信長にだけはひたすら純粋に一途なところが良かった。

    自分がだんだん信長の側から離されている事を感じながらも、ちょっとしたことで安堵する竹がいじらしい。
    信長にけじめをつけられたシーンは哀しかった。
    竹が泣いたあたりで貰い泣きしそうになった。

    仙千代がもっと話に絡むのかなと思いきや、意外にあっさり終わってしまい拍子抜け。
    何のために出たの?という感じが…

    明智無謀の火種が、亡くなった妹の死を悼む光秀の前で信長が笑った、というのがよかった。
    人間は情で生きるものというのを如実に表していた。

    この物語全体が嫉妬や羨望・悲しみなど、感情に支配された小姓の話だったのでリアリティがあった。

    この作家さんの話をまた読んでみたい

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