- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800228055
感想・レビュー・書評
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前に読んだ「5分で読める背筋の凍る怖い話」の方が面白かったかな。こちらの方が先に出たらしいけど。
【収録作品】(目次順じゃなく作家別)
井上雅彦「横切る」「赫い部屋」「履惚れ」「蘭鋳」「蛇苺」
真梨幸子「リリーの災難」「ジョージの災難」
柚月裕子「初孫」
倉狩聡「美術室の実話①〜③」「カプグラ」「混線#119」
岩井志麻子「はいと答える怖い人」「浮き浮きしている怖い人」「怖がる怖い人」
林由美子「喉鳴らし」「ひとでなし」「娑婆」
平山夢明「トイレまち」「お遍路」「すき焼き」
戸梶圭太「TL殺人」「ママ、痛いよ」「生き残り」
小路幸也「ぬらずみ様」
中山七里「ふたり、いつまでも」
好きだった、というかインパクト強かったのは以下2作。
「ふたり、いつまでも」
階段から落ちて内臓破裂の重症を負った妹に対する姉の心情。正直結末は予想出来てしまったのだけども、より恐ろしいやつだった。脳死になった人がどうだったのかなんて誰も知ることができないもんね。勝手に痛覚無いものって判断しちゃってるかも。怖っわ〜。
「すき焼き」
年寄り夫婦に善良な顔して取り入り金を巻き上げた若者の食らった強烈なしっぺ返し。エグいです。平山さんらしい作品。
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『5分で読める!怖いはなし』
「このミステリーがすごい!」編集部/宝島社
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中山七里さんの「ふたり、いつまでも」は話としてよくできてた。
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おばけの怖さというより性的な怖さが目立った印象。
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全く怖くなかった。強いて言えば、最後の『ふたり、いつまでも』と『すき焼き』がざわざわしたくらい。
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怖いっていうか厭な話の印象しか残らない。肉…。
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怖い話が読みたくなって偶然図書館で借りました。
内容は怖くないのと本当に怖いものがありましたね。
グロくて下品な作品があったので最後のほうはパラパラ読み
してしまいました。 -
このミス系作家のショートショート集。
怖いというより後味悪い系がほとんど。
中山七里はよかった。 -
百田直樹「幸福な生活」を思い出すような、生きてる人間の怖い話アンソロジー。
「何だこれ」と思うような話(あの状況でツイッターするわけないじゃん)から色々。幽霊系の話ももっと入れてくれたら良かったかな。
怖い話…登場人物は恐怖なんだろうけど、読者からするとそんな怖くない…と思ってたら最後にすごいのぶっこんできたな。(すきやき:平山夢明)
装画:西島大介 -
ショートショートのホラーだな
さくっと読めるから気軽にはじめて気軽に終われる。酔ってても大丈夫。物語としては、ラストのすき焼きがインパクトありかな。 -
怖いというより気持ち悪い話でした。せっかくのアンソロジーなんですから、もっとバラエティに富んだものを集めてほしいですね。人間同士の特に男女間のゆがんだ性的関係で嫌な気分にさせるミステリーが流行していますが、みんながみんなそういう傾向の作品を書きすぎて、飽きてきます。正統派の幽霊話が読みたかった。
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10名の作家による怖い話のショートショート。
タイトルと表紙からホラーを期待していたがあくまで「怖い話」なのでホラーの他、人間関係、裏切り、愛憎などなどドロドロした話も収録…というよりも大半そっちの話。
序盤の「リリーの災難」「ジョージの災難」「初孫」に関してはホラーじゃない故に気持ち悪い怖さ。結論として生きた人間の方が何十倍も太刀が悪い。
ホラー系は「履惚れ」「ガプグラ」が好み。連作では倉狩さんの美術室の実話の登場人物がいいキャラしていてシリーズ文庫化しないかなと淡い期待。
ホラーとしてはいまいちではあったが、面白い話はあったのでやや満足。