- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800228536
作品紹介・あらすじ
活発化した梅雨前線の影響で大雨が続く東京を、突如謎のテロ組織が攻撃する。明確な他国からの侵略と断定できないなか、政府は警察権で制圧を図るが、多数の死傷者を出す。首相はついに、自衛隊の出動を決断。しかし、精鋭部隊の第1空挺団が敵の策謀にはまり、壊滅状態に-。緊急事態に、敵の正体を追う自衛隊総合情報部所属の情報官・真下は、敵が核を持ち込んでいる情報もつかみ、奔走するが…。
感想・レビュー・書評
-
生存者ゼロ以来の安生正だった。
描写や心情表現が細かいのは勿論のことだが普段聞き慣れない、自衛隊に関係する単語が出てくるためかなり読み応えがある。
普段を生きる私たち視点では分からない(実際の現場がそうなのかも分からないが)国を司る中枢視点で読み進めるため違う種類での非現実感を味わえる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
首相、見事なお言葉でした。
-
東京でテロが起きる話。
フィクションなのに、非常時の政府の行動に、いちいちイライラさせられる。実際にもこうなりそう。 -
福井晴敏以来の衝撃。ひさしぶりに食事の時間をあとにして本を読み続けたいと思った。まず登場人物の設定が魅力的。日本の背広組・制服組・政治家・北朝鮮の軍人・工作員全部いいね。防衛省全面協力で映画化される可能性は90%としておきましょう。映画化に向けて唯一の問題点があるとすれば、美人女性がでてこない点だけ。まあ、映画化された時点で北の工作員にセクシーな女性を入れてくる脚本に変更するだろうけど。黒木メイサのブッキング確率は95%と予測しておきます。
-
台風シーズンですかねw
ってな事で、安生正の『ゼロの迎撃』
安生さんのゼロシリーズw
台風が近づいて来る東京へ不審な船が嵐を掻い潜ってやって来る。
その船に乗って来たのはハン・ヨンスル率いる北朝鮮の精鋭ゲリラ軍…。
嵐の中の墨田区界隈に忍び込むんだゲリラ軍は、容赦無く住民を殺戮、ビルの占拠、警察や自衛隊まで難なく壊滅していく…。
ゲリラ軍の目的とは?
それを解明、ゲリラ軍の壊滅に自衛隊の情報分析官の真下俊彦率いる岐部、寺沢、高城が奔走するが、お偉い政治家さんに邪魔されたりと…。
現実に起こりそうなお話。
日本の有事や危機管理は大丈夫なのかなぁと考えさせられる。
2015年49冊目 -
「生存者ゼロ」のインパクトが強すぎたのと、本当にこんなの書いていいの?と思えるほどリアルに社会派としての提言を感じて物語に入って行けずあまり楽しめませんでした。もちろんもしこんなことが起こった時、政府はこの物語以上に何もできないような気がするのは事実です。皆さんがあまり評価していない最後の対決の部分は、私はむしろ明暗を分けたものがはっきりとして意外と好きでした。こういうのもあっていいのだと思いますが、私はリアルに訴えるのではなく、前作やテレビドラマ化された短編のようなパニックもの風の作品の方が好みです。
-
北朝鮮によるテロという定番設定だが、今回も一捻りあって楽しめた。いざ、変事となった時に縦割り行政が足枷となるのは良く言われること。本作では一歩踏み込んで、自衛隊が民家を遮蔽物に使ったりするのにも縛りがあることは私の知らないところだったので興味深かった。しかしそれだけの制約がありながら、首相の熱弁によって逃げ出しかけた自衛隊が急に一致団結して全員身を投げ出して戦うのはさすがにご都合主義かなと。北朝鮮の軟化によって今後は日本の”敵”はどこになっていくのか。
-
1
-
20180518-71法体制の不備が招く混乱に警鐘を鳴らす。ありえそうな感じがする。