レディ・ガーディアン 予告誘拐の罠 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.23
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本棚登録 : 27
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800229663

作品紹介・あらすじ

マカオの水上都市を牛耳るカジノ王・瓜上恭一郎はひとり娘を溺愛していた。その娘・千咲に対し、正体不明の相手から誘拐予告の脅迫文が送りつけられた。普通、誘拐は秘密裏に行なわれ、予告などありえない。だが、いたずらではない証拠に、千咲を乗せた送迎車で時限発火装置が作動する騒ぎが発生。元地下格闘技の女王・二毛作甘柿はこの奇妙な話に興味を持ち、マカオに飛び立つ-。『このミス』大賞シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 「谷中レトロカメラ店~」で知った作家さんの初期の作品でしょうか、まったく違った雰囲気の作品でしたが、どんなものかと手に取ってみました。女の子が主人公のアクション+ミステリーものといったところでしょうか。
    「谷中~」や「人生写真館の奇跡」などカメラもので見せてくれたしっとりした味わいや優しさがあふれた感じはまったくみられず、本当に同じ作家の作品なのかしらと思うほどの違いでした。
    物語はというと主人公のアマガキがひょんなことからマカオの大富豪の娘のボディーガードとなり、事件に巻き込まれ、仲間とともに解決に向け奔走する、というもの。
    前半部分では、主人公と仲間たちは犯行に対し振り回され気味で後手を踏んだ感があるのと、いきなりマカオを大富豪のもとへという展開がちょっと必然性にかけ、退屈な雰囲気でしたが、後半、ブレーメンが登場してから物語が一気に動いた感があり、俄然おもしろい展開にかわっていきました。
    途中、場面の描写において少々説明が不足しているかなと思う場面があります。「えっ、 今車の中にいるの?」など、読みながら状況把握が追い付かないシーンがあったのはちょっと残念でした。

  • 破棄 2015.02

  •  うーん。前作に比べると勢いが地味な感が。

  • 女性戦闘員が活躍するアクションものといった雰囲気で幕を開けたものの、想像以上に乱闘シーンに頼らないしっかりした内容の作品でした。
    元日本語教師の成せる業かな。
    他の作品も読んでみよう。

  • 二毛作甘柿主人公の、意外な形での続編。あやうくスルーするところでした。
    なかなか複雑な構造のトリックとシナリオです。ヒントはすべて提示されますが、これはちょっと思いつかないかも。マカオが舞台ですが、マカオの市街はあまり舞台としては使われないです。ストーリーの複雑さ故か、甘柿があまり活躍してない感じがしますね。
    シリーズとして形になりそうなエンディングなので、次回作期待ですね。

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著者プロフィール

小説家

「2022年 『お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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