5分で読める! ひと駅ストーリー 食の話 (宝島社文庫)

制作 : 『このミステリーがすごい! 』編集部 
  • 宝島社
3.00
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本棚登録 : 309
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800243874

作品紹介・あらすじ

一話完結、一作5分で読めるショートショート・アンソロジー。第6弾は"食"にまつわる全37話。アメリカで死刑宣告された男が、突然狂ったように食べはじめる「死ぬか太るか」。『珈琲店タレーラン』の人気メニューが、ある夫婦の真相を暴く「このアップルパイは美味しくないね」。皿うどんに隠された真実が明かされたとき、感動に心が震える「思い出の皿うどん」など、涎ものの作品が目白押し!

感想・レビュー・書評

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  • ほっこりとした表紙に一目惚れして買いました。
    短編ストーリーはそれぞれが全く違う設定、世界観で描かれており、非常に刺激的でこれが短編集のいい所なのだと思いました。

    10ページであっと驚くオチをつける必要があるため、ほっこり系もありましたが、多くがゾッとする系でした。
    1つのストーリーが10ページなので、私は一気に読みましたが、気が向いたときに1つの話だけ読むなどでも楽しめると思います。

  • 37人の作家が綴る37の物語。

    ホラー、SF、サスペンス、ミステリー、家族愛、感動、ほっこり…

    様々なジャンルを1冊で楽しめます

  • これは凄く素敵なお話が多くて好きです!食べ物系はやっぱり読んでいてお腹が空くからありがたい!

  • 食に関する話が、37話も掲載されている。
    どれも、5分で、読めると、、、、通勤の人などは、もってこいの本であるだろう。

    でも、こちらは、秋の夜長に、読み始めた。
    案外短いのだけど、、、内容が、短すぎて、面白みが、途切れてしまう。
    それでいて、食べ物ばかりの本で、食傷気味になってしまった。
    さらっと読めてしまうけど、37話もあると、読み終えた後、余り、印象に残る話が、1/3位しか残らなかった。

  • 食に関する、5分話アンソロジー。

    夫婦、恋人、親子。
    色々ありましたが、一番ひっぱたいてもいいのでは? は
    見合いして胃袋掴んだのに…なシングルマザー。
    それも自分の魅力のひとつではありますが
    あちからかしたら、確かに切り捨てても
    大丈夫な感じのものではあります。
    せめて自分の性格も付け足して…かと。

    巨大プリンも面白かったですが、そこまで固まると
    プリン自体は美味しいのか? という疑問が。
    形が崩れそうですし。

  • 好きな作家もいたけど、思ったほどではなかった。短すぎ?

  • ほんのりブラック?
    仙境~は注文の多い料理店を思いだした。
    腐りかけとミルフィーユの話が良かった。

  • (収録作品)思い出の皿うどん(佐藤青南)/仙境の晩餐(安生正)/このアップルパイはおいしくないね(岡崎琢磨)/ロックスターの正しい死に方(柊サナカ)/おさらば食堂(咲乃月音)/ごはんの神様(長谷川也)/異星間刑事捜査交流会(新藤卓広)/料理人の価値(拓未司)/四大義務(小林ミア)/濃縮レストラン(藤八景)

  • スーパーショートショートの幕の内弁当だ!

     笑いあり涙ありというなかなかの詰め合わせ。楽しかった。一話が極めて短いから、さっと読める。作者さんは、この短い中に押し込むの難しかったろうなぁ。最初の二話が最高に良かったな。

  • 色んな作家が書いたショートショート。さっと読めるかと思ったら結構時間かかった。食というテーマを作家が料理して色んな味付けになっていた。

  • 『5分で読める!ひと駅ストーリー食の話』
    「このミステリーがすごい!」編集部/宝島社
    .
    カレー屋さんのお話と死刑囚のお話が凄く印象的で面白かった。
    .

  • おもしろかった作品

    「思い出の皿うどん」佐藤青南
    この本の中で一番好き。夫婦の話。

    「ロックスターの正しい死に方」柊サナカ
    ちょっと好きかも。滑稽なお話。

  • 十ぱ一絡げ

  • タイトルから想像をしていた内容とは違ってたな。
    まあ、自分が勝手に想像していたのだから、仕方ないのだが。

    一品を主題にして、それにまつわるほんわか話を想像していたが、中身は、ホラーあり、サスペンスあり、恋愛あり、人生あり。

    思い出の皿うどん 佐藤青南
    幸福な食卓 喜多南

    この2作は、同じ視点から描かれていて、それに気づいた時にハッとする。
    そちら側からの視点というのは、体験したことがないので、こんな感じか。。。と思うとともに、切なくなる。

    おさらば食堂 咲乃月音
    これは、きらいじゃない。
    自分も同じようなことをしたことがあり、後悔が残っている。
    今からでも払拭するチャンスはある。

    時折、読み終わっても「?」となるものもある。
    ついでに、「一駅ストーリー」なのだが、都内は駅間が短いので一駅では読めなかった。
    まあ、それは、どうでもよいか。。

    読んだことのない作家さんの話をたくさん読めるという点では面白かったように思う。

  • 感動する話もあり、スッキリしない話もありでした。

  • 暇つぶし。
    全然残らなくてびっくり。
    初版だからって誤字あるのは勘弁してほしい。

  • 好きな作家さんが入ってたのと
    ラブストーリー大賞受賞作家さんも書いてるってことで
    気になって読み始めたものの
    ひと駅、というだけあってどれも短編。
    消化不良のまま次のお話、というテンポが私には難しかったみたいです。
    結末への持っていきかたに無理があったりね。。。
    残念。

  • 『5分で読める!』シリーズの第6弾。37名の作家が〝食〟をテーマにショートショートを競作。嬉しいことに今回は全37編が書き下ろし。

    天田式の作品がピカイチ。中山七里の作品も見事だった。他には佐藤青南、安生正、長谷川也、拓未司、小林ミア、藤八景、深津十一、塔山郁、島津緒繰、神家正成、相戸結衣、水田美意子、深沢仁、千梨らく、越谷友華、雨澄碧、堀内公太郎、石田祥の作品が良かった。

    佐藤青南『思い出の皿うどん』。ショートショートの中に盛り込まれたミステリチックな人間ドラマが良い。

    安生正『仙郷の晩餐』。世界の珍味を味わい尽くした社長が新たな珍味を求め、北アルプスへ…宮澤賢治のあの童話を彷彿とさせる。

    岡崎琢磨『このアップルパイはおいしくないね』。たった一言が人生の明暗を分ける。少し説明的な文章がもったいない。

    柊サナカ『ロックスターの正しい死に方』。ロックスターのあり得ない死に、取り巻き達が繰り広げるドタバタ劇。

    咲乃月音『おさらば食堂』。これもミステリチックな人生ドラマになっており、佐藤青南の作品とかぶるところがある。

    長谷川也『ごはんの神様』。なかなか上手い作品。ショートショートなので、多くは語れないが、ミステリアスな展開と見事な結末が光る。

    新藤卓広『異星間刑事捜査交流会』。SFミステリーといった作品。

    拓未司『料理人の価値』。これも、なかなか上手い作品。自分の腕に相当の自信を持つ、料理人に課せられた課題…こういうショートショートは好み。

    小林ミア『四大義務』。肥満税が導入された近未来を舞台に描いたちょっと恐い話。小林ミアの作品では『スイカ』というショートショートの秀作があるが、それに次ぐ作品。

    藤八景『濃縮レストラン』。見事なアイディアとストーリー。結末に今ひとつの捻りがあれば完璧だと思う。

    深津十一『テイスター・キラー』。このアンソロジーの中では、珍しく、異国を舞台にした作品。見事な結末。

    塔山郁『ハンバーガージャンクション』。ハンバーガー屋を舞台にしたジリジリとしたサスペンス。ラストのオチが無い方が良かったように思うのだが。

    島津緒繰『ヨシダと幻食』。舞台は未来の日本というSFチックな物語。幻食の正体とは。

    神家正成『戦闘糧食』。少し荒削りではあるが、固いタイトルに反して、ホロっとする物語。好みの作品。

    相戸結衣『ミルフィーユの食べ方がわからない』。余り好みではないが、サスペンスフルな展開とハッピーエンドの結末と上手くまとまっている。

    上甲宣之『そして鶏はいなくなった』。少し強引な展開と結末かな。

    藤瀬雅輝『ローカルアイドル吾妻ヶ岡ゆりりの思考の軌跡』。イマイチ。余り面白くない作品。

    蒼井ひかり『アヒージョの罠』。これも、イマイチ。何のこっちゃ、というような駄作。

    水田美意子『うどんをゆでるあいだに』。アリバイ崩しを描いた真っ直ぐなミステリー。驚くようなトリックではないが、警部とバーテンの醸し出す雰囲気が良い。

    深沢仁『腐りかけロマンティック』。タイトル通りのロマンス物だが、起承転結がはっきりしており、読んでいて、しっくり来る。

    伊園旬『適温コンサルタント』。タイトルがしっくり来ないが、盗聴器を巡る面白いミステリー。

    大間九郎『比翼連理』。よく分からない作品。

    高山聖史『けもの道』。じわじわと恐怖を感じる作品だが、物足りなさも感じる。

    千梨らく『最後の料理』。真相は何となく見えて来るものの、手の込んだプロットに最後まで飽きずに読める。

    紫藤ケイ『トールとロキのもてなし』。神話の世界を舞台にしたファンタジックな作品。好みではないが。

    越谷友華『給食のじかん』。給食を巡るベタなラブストーリーであるが、好感が持てる。

    雨澄碧『とある愛好家の集い』。珍しい食材を求める愛好家の団体、喜食の会が今回、山奥で食したのは…安生正の作品と被るところがあるが、全く違う結末の作品。

    大泉貴『ぼくらのドラム・プリン・プロジェクト』。夏休みに高校生たちが挑戦したのは、ドラム缶でプリンを作ることだった…爽やか。

    天田式『木下闇』。このアンソロジーの中では珍しく時代物。しかも、完成度の高さはピカイチ。他の作品とは次元が違う。

    小沼フユキ『お弁当』。弁当を巡る物語。最後のオチは陳腐かな。

    堀内公太郎『いただきますを言いましょう』。巧みなプロットで、着地も見事。少し綺麗にまとまり過ぎてる感はあるが。

    石田祥『カレー屋のインド人』。これは笑えた。なかなか上手い作品。

    喜多南『幸福な食卓』。お涙頂戴という感じの作品。無理矢理感は否めず。

    林由美子『バニラ』。何だか良く解らない作品。

    喜多喜久『味覚の新世界より』。奇抜なアイディアに途中までは興味を持って読んだのだが、結末がどうにも。

    友井羊『朝のミネストローネ』。良い話ではあるが、終盤の描写が良く解らなかった。読み手の問題かな。

    中山七里『死ぬか太るか』。巧みなストーリーと見事な結末。寓話性を感じる作品。

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