図書館ドラゴンは火を吹かない

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著者 : 東雲佑
制作 : 輝竜 司 
  • 宝島社 (2016年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800249845

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図書館ドラゴンは火を吹かないの感想・レビュー・書評

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  • 最強で最良のふたり、ユカとリエッキ。
    人の悪意も存分に描いているのに、それでも人の善意と魔法を信じたくなる物語。
    ウェブ版既読だけど、書籍版で改めて読むと牛頭とまだ名前のない赤ん坊の存在感がすごく大きいし、百年後の今もまだ魔法はこの世界のどこかに残っているんじゃないかと本棚の裏を確かめたくなる。
    出たばっかりだけどもう続巻が楽しみ。

  • まるで本自身が語りかけてくるような、物語を胸の奥に直接注ぎ込まれるような、至福の読書体験を味わえる極上のファンタジー。
    物語の中心となるのは、類稀なる語り部のユカと、彼の魔法で少女の姿に身をやつした火竜リエッキの、幸せに満ちた冒険の日々。だがそれは時の流れによって既に百年の昔に追いやられてしまっている。
    ユカとの思い出だけを頼りに、残された書物を守り続けるリエッキの「今」に涙し、楽しかった「過去」にはただひたすら胸踊らされ、気がついた時には自分も観客の一人となって、語り部の言葉に聞き入ってしまっていた。物語の外側にいるはずの読者すら虜にしてしまう、ほんとうの魔法がここにある。

  • 百年の孤独を抱えた火竜が守る宝物は、親友の残した図書館の本。だからこのドラゴンは決して火を吹かない。そんな場面で始まるこの物語は、児童書に親しむ人やファンタジーが好きな人にぜひ読んでもらいたい。
    薄暗い孤独の描写と燦々と照るお日様を歩く本の魔法使いの少年とドラゴンの少女。かつての日々が輝かしいほどに、百年後の孤独が一層胸に迫る。記憶も自分の中にあるだけでは幻に等しいのだと。
    語り部が語る物語は淀みなく美しく、言葉の持つ魔力に満ちている。
    寄り添うペン画による挿絵が更に世界を広げてみせる。
    ”読まれる限り、物語は不滅です。読み手のある限り、物語は不滅です”
    そう、物語は人に語られてこそ何度でも生まれ直し輝くのだ。そこに読み手が、語りを聞く聞き手がいる限り。

  • 平成28年4月特集「本の出てくる本」

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図書館ドラゴンは火を吹かないの作品紹介

森に住む魔法使いに拾われ育てられた少年ユカ。十四歳になったある日、彼は物語師を志して旅に出ます。育ての母をはじめとする魔法使いへの偏見を、物語を武器にして払拭するため。旅の道中、彼はリエッキという名の一頭のドラゴンと出会い、魔法使いとしての覚醒を果たします。ユカと、彼の開花させた魔法の力によって人間の姿を得たリエッキ。やがて司書王と呼ばれることになる朗らかな少年と、意地っ張りな火竜の少女。説話を司る神の忘れられた御名において-ふたりの長い旅がいま、はじまります。

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