マンガでわかる! 仮説思考

著者 :
制作 : 星井 博文  松村 バウ 
  • 宝島社
3.75
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本棚登録 : 261
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800256171

感想・レビュー・書評

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  • 網羅思考のように、とりあえずいろいろ情報を集めて分析してその中から解決策を見るけるのではなく、とりあえず自分の経験から仮説をたててそれが正しいか調査していく手法について書いた本。
    いろいろ情報収集するよりも、まずは仮説をだして動いていたほうが、それが間違っていたとしても早く動けることが多いらしい。
    ただ、こういうのは想像力・発想力が必要だろうなと思った。
    だいたい、仮説だけたてて部下を動かそうとしても説得力ないんじゃないかと思ったし、その根拠となることを示す必要があるんだろうなと思った。そのためには、どこかのアンケート結果や調査結果を提示したり、自分の仮説と同じ意見の記事や権威のある人の言葉があれば、それを示すことも効果があるらしい。
    それが間違っていても、検証してさらに仮説をたてて実行することによって、ステップアップすることができるのだとか。仮説と聞くと、いいかげんなイメージがあるけど、こうやって再考を繰り返すことで良くなることも正しくなっていくこともあるんだなということが分かった。
    ところでこの漫画、よくあるビジネス本の漫画のわりには、ところどころ演出が面白かった。調査したアンケート結果の紙をいきなり破ったり、閉まりかけのエレベーターをギリギリで開けたり。この漫画、シナリオ制作が二人いるけど、どちらがそういう演出考えたんだろうか。

  • 仮説思考を簡潔にまとめられていて非常に読み易い。

    論点を決める力
     何選び、何を捨てるのか、につきる
     まずは仮説(答え)から考え、それを分析して証明する思考法、それが仮説思考
     まずは手元にある情報のみで仮の答えを出し、その答えの証明に最低限必要な情報収集と分析作業だけを行う思考法

    結論を出すには本当に多くの情報が必要なのか
     情報収集、分析に時間をかける日本人
     情報が多くても正しい判断はできない
    仮説思考で答えを最速で導く
     選択肢を広げる情報に価値はない
      網羅思考の人も最終的には「えいやー」
     仮説思考の具体的ステップ
      ※実体験や肌感覚も頼りにする
      仮説、検証、進化
     上司が網羅思考だと現場が疲弊する
    仮説思考は間違えてからが本番

    論点思考で真の問題を探す
     間違った問題を解くと、、、
     論点も仮説思考であたりをつける
     論点が確定したら全体像で確認する

    上位の論点に気づき問題解決を飛躍させる
     イシューツリーで上位の論点を導く
    ーーーーーーー

    情報集めて選択肢が増えると意思決定が遅くなる、どれだけ時間があっても時間が足りない
    どんな仕事にも〆切があり人員も限りがある

    仮説思考のステップ

    仮説、答え、解決策

    検証、情報収集、分析、テスト的実行

    ※ラクすること、手を抜くことの大切さ


    網羅思考の人を説得する材料
     自社アンケート結果
     他社が行ったアンケート結果
     テレビニュース、雑誌
     権威ある人の意見や行動を添える

    仮説思考の情報収集は選択肢を絞るためにある
    仮説思考を使うコンサルは楽をする手を抜くやり方を知っている→考える時間をいかに短くするか
    仮説を立てるディスカッションやインタビューをすると手っ取り早い
    仮説を検証して証明されたら進化させる

    仮説失敗しても網羅思考に戻らない
    仮説はあっていても間違っていても進化させる
    仮説が否定された段階で新たな仮説の仮説のヒントが発見される
    仮説を同僚や上司に話すと証明修正が早くなる
    毎日仮説検証しよう

    ビジネスの落とし穴
     暗黙の前提として「正しい問題」を解いていると想定していること
     君が解いている問題は本当に正しいのか
     →スマートフォンに関心が移った顧客に高性能ガラケーを売ろうとするなど、既にゲームチェンジされている論点を解いても勝てない

    論点の検討
     解決できるかできないか
     解決できるとして実行可能か
     解決したらどれだけの効果があるか
     +上司や顧客に論点をぶつけて反応を見る、もしくは現場に行って確認するとすばやく論点を確定、早めに間違えに気づくことができる。

    コンサルタントは解決できて、簡単に実行できて、効果も高い問題のことを、「筋がいい問題(論点)だ」と表現する

    論点設定は問題解決の上流に位置する
    問題解決のプロセス(問題発見、問題解決)は行ったり来たりしながら進める
    与えられた論点は疑う癖をつける
    論点は解決できるかどうか、実行可能か、解決したら効果があるのかの3点を検証する
    論点を確定したら、イシューツリーなどで整理して、全体像で確認する

    ※上位の論点を変えると別の論点が浮かび上がる
    常にだから何、それはなぜ
    わいそー、そうふぁっと

  • 初めてこういったビジネス書を面白いと思いながら読み進められた。
    マンガ仕立てになっていたのが大きいと思うが。
    仮説思考は読んでみても経験が少ない自分にはハードルが高いなと思った。
    まず可能な限り網羅思考で論点・仮説をあげて、そこから絞るってのが現実だなあと。
    ただ、日々の生活の中でトレーニングするのはできそうだから、そこからトライしていこうと思う。

  • ★読んで感じたこと/思ったこと
    ・行動力が乏しい日本人にとっては、個人差こそあれど、やはり網羅思考が原因になっていると思う。これはひとえに学校教育の影響もあるが、社会に出てからもそれは当然かのように思考に刷り込まれる。私もそんな日本人の1人であるからこそ、もっともっと生産性を上げ自分を進化させていきたい。そのために今回学んだ「仮説思考」は大変勉強になった。しかし振り返ってみると、私は普段から「仮説思考」を取り入れていたように思える。(元から心配性なところもあったが)

    <はじめに>仕事を3倍速くする仮説思考とは?
    ◎作業を早くするのには限界がある
    →仕事の量を3分の1に減らしてしまえば良い
    ◎何を選び、何を捨てるか
    →仮説思考は手元にある情報のみで仮の答えを出し、その答えの証明に必要最低限の情報収集と分析作業だけを行う思考法。つまり、センスとは関係なく、後天的に身に付けられる思考法である。
    <プロローグ>結論を出すには多くの情報が必要なのか?
    ◎情報収集/分析に時間をかける日本人
    →情報収集には終わりがない
    →真面目な人ほど、意思決定を先延ばしする
    →網羅思考に打ち勝ち、仮説思考を手に入れる
    <第1章>仮説思考で答えを最速で導く
    ★仮説思考の情報収集は選択肢を絞るためにある
    <第2章>仮説→検証のサイクルを素早く回す
    ◎仮説思考が失敗しても網羅思考に戻らないように
    ◎仮説思考はあっていても間違っていても進化させていくもの
    <第3章>論点思考で真の問題を探す
    ◎イシューツリーで論点を整理する
    →虫食いでOKである
    ◎論点設定は問題解決の上流に位置する
    ◎論点は、解決できるかどうか、実行したらどうか、解決したら効果があるかの3点で検証する

  • 書籍も読みやすいし、分かりやすい。ただ、漫画に慣れている人間としては、こちらの方がさらに読みやすい。
    仮説思考、論点思考には、説得力があると思う。
    PDCAと似ている気がする。

  • わかりやすかった。
    まず答えをみつけて理由づけする。

  • 仮説思考は手元にある情報のみで仮の答えを出し、その答えの証明に最低限必要な情報収集と分析作業だけを行う思考法
    →判断材料が少なくとも先に答えを出してそれを検証する。このことでさぎょうりょうをすくなくして、仕事のスピードをあげる。
    あてずっぽうでもいいので先に答え(仮説)をだして、それが合っていたのか検証する。

    プロローグ 結論を出すには多くの情報が必要なのか?
    ・情報収集・分析に時間をかける日本人
    ・情報が多くても正しい判断はできない!
    ・情報収集を際限なくしていると時機をにがす。 
    ・真面目な人をほど意思決定を先延ばしにする。
    ・情報収集集めに始終すると選択肢が増えて決定が遅くなる。


    第1章 仮説思考で答えを最速で導く
    ・選択肢を広げる情報に価値はない
    →仮説思考の情報収集は選択肢を絞っていく。
    ・仮説を立てる際の有効な手段とは?→人に聞く
    ・仮説思考の具体的なステップ
    ・上司が網羅思考だと現場が疲弊する

    第2章 仮説→検証のサイクルをすばやく回す。仮説→検証の回数を増やす。
    ・仮説思考は間違えてからが本番
    ・仮説を修正し、新たな仮説を立てる
    →仮説が否定されたときには新しい仮説の芽が出ている。

    第3章 論点思考で真の問題を探す
    ・間違った問題を解いてるのではないかと疑う
    例)スマホ時代にガラケーの性能を上げる方法を考える
    →論点思考:解くべき問題(論点)を発見し定義する

    ・論点思考の具体的なステップ
    1.それは解決できるか
    2.解決できるとして実行可能か
    3.解決したらどれだけ効果があるか
    →どこかでダメだとわかったらすでに論点設定をやり直す

    ・論点を確定したら全体像で確認する

    エピローグ 上位の論点に気づき問題解決を飛躍させる
    ・イシューツリーで上位の論点を導く 
    →末広がりで完璧なツリーを作ろうとしない。虫食いでかまわない

    ・仮説思考の鍛え方
    →常にだから何?それはなぜ?と問いかける

  • 1.仮説思考vs網羅思考
    バブル崩壊後、管理主導の組織運営は網羅思考の肥大化
    選択肢が拡散、収束しない
    結果、仕事の量と労働は増大化、個々人は疲弊化の一途
    しかも意思決定は先送り、為されない
    「仮説思考」重点思考であり20:80パレートの法則
    思考を絞り、意思決定と行動改革を実践する
    インタビューは「掘り下げ」
    2.P-D-C-A
    網羅的だと進まない
    仮説思考で何回り展開できる 失敗から新たな仮説

    3.論点設定=議題のパラダイム
    問題解決の上位概念 個々が間違えるとカバーできない
    4.5.

  • 読みたいと思っていた本の漫画版が目に入ったため、まずこちらから読んでみようと思い手に取った。

    真面目な人に多そうな、完璧主義からリサーチが膨大になってしまうという問題を解決するにはとてもいい方法だと思った。

    本の方も読んでみたいと思ったし、今まであまり触れてこなかったこうした漫画本もわかりやすくていいなと思った。

  • 仮説思考について、サラッと理解するには良い本。
    網羅思考になってないか、仮説思考を繰り返していってるかが大事。

    論点思考が一瞬出てきたけど、分けても良かったかも。

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著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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