カササギの計略 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 1068
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800257475

感想・レビュー・書評

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  • 『カササギの計略』
    読みやすいミステリー☆☆☆☆☆
    え?!の展開 ☆☆☆☆☆
    ーーーーーーーー
    1.始まり
    一人ぐらしの男性。アルバイトから帰宅すると玄関前に一人の女性が・・・。
    知り合いだという。自身の本名まで知っている。
    話の流れで、宿泊をさせることになります。
    どうなる?!
    ーーーーーーーー
    2.展開
    彼女は誰なのか?なぜ僕を知っているのか?
    その謎が少しずつ彼女の口から明かされます。
    それは、遠い昔、小学校入学前のある思い出にありました。
    ーーーーーーーー
    3.カササギと物語
    カササギは、星座でいう白鳥座です。
    天の川を挟んで、織姫と彦星とつなぐ位置に座しています。
    そう、年に一度、二人を引き合わせる大切な星座です。
    その非常に縁起付づけもよいカササギの計略って、、、いったい・・・。
    ーーーーーーーー
    4.読み終えて
    一人の男性とひとりの女性の恋物語です。
    男性のアルバイトの先輩の出自と恋にも関係が・・・。

    殺人事件が起きない、読みやすいミステリーです。

    そして、タイトルの計略です。
    そこに隠された目的、真実とは?
    え?!の展開は、へー!に変わります。

    軽めのミステリーを読みたい方はぜひに!

  • 面白かったけど、この展開はどうなのよ。
    ちょっとプロットとしてはひどい恋愛ミステリー
    第14回「このミステリーがすごい」大賞を逃した作品

    ストーリとしては、
    大学生の岡部のアパートにいきなり現れた美女の華子
    過去に二人は約束をしていたらしいが、岡部は思い出せない。
    二人が交わした約束とは?

    そこから奇妙な同棲生活が始まります。
    次第に華子に惹かれる岡部
    さらに、岡部のバイト先の社員の勝矢との関係

    しかし、華子は難病で残された命はあとわずか
    そして、運命の日が訪れますが...
    そこに隠されていた真相

    といった展開ですが、その真相がちょっとひどい
    そうきますかって感じ。ちょっとロジカルには信じられない(笑)
    ネタばれになるので、あんまり書けない。

    やっぱりこの手の恋愛ミステリーは苦手です。

  • 僕が講義とバイトを終えてアパートに帰ると、部屋の前に見知らぬ女がしゃがみこんでいた。彼女は華子と名乗り、かつて交わした約束のために会いに来たという。なし崩しに同棲生活を送ることになった僕は、次第に華子へ惹かれていくが、彼女は難病に侵されて、あとわずかな命しかなかった…。ともに過ごす時間を大切にする二人。しかし、彼女にはまだ隠された秘密があった…。

  • これまた、いい本。読みやすい。序盤からページをめくる手が止まらなかった。終盤は悲しかったり、切なかったり、驚かされたり。でも最後はほっこり心温まった。表紙のイラストも胸にズンとくる。

  • 遭ったことの無いという女性、華子とひょんな事から生活をすることになった岡部。彼女の目的は何なのか奇妙な同居生活が始まった。

    最初はホワイトなどんでん返しと言う事で様々な考察をしながら読み進めた。岡部が受けていたジェンダー論と映画の件が、華子は実は戸籍上男性なのではないかなどを疑った。しかし実は、彼女は岡部が忘れていた彼女では無いというところに驚かされた。最後まで読んで思った事は、ホワイトの中に少し悲しい色を含んでいるという印象であった。華子のフリをした彼女は精神を病んでしまった、なによりもこの物語の仕掛け人である勝矢が何1つ救われずに物語からフェードアウトしているところが少し残念だと思った。もし、アンソロジーやスピンオフ・続編があればそのようなところを補完して欲しいと思った。

  • 数々のミステリーを読んできた私ですが、こんなに素晴らしい小説に出逢ったのは初めてです。
    ミステリー小説だという事を忘れる程の、途中までの美しく切ない恋愛ストーリー。
    そして最後の最後にホワイトどんでん返し。鳥肌が立ちました。
    内容や書き方や情景描写など、巧みで引き込まれて一気に読んでしまいました。
    一押しの作品です。

  • とても良い小説でした❗
    作者の方にお会いしてみたいです。
    とても綺麗な文章でページをめくる手がとまらず、一気に読んでしまいました。
    次の作品も読みたいと思います。
    この作家さんには、ミステリーだけでなく恋愛小説やヒューマンストーリーのようなものも書いてもらいたいなと思いました。
    お薦めの一冊です。

  • やわらかな読後感。とても好きです。

  • 知人に勧められ、騙されたと思って購入。

    読み進めていくと、登場人物のキャラクターに感情移入して、3箇所くらいで涙しました。
    この作品を勧めてくれた知人に感謝するとともに、私も人に勧めたくなる、素敵なストーリーです。

    胸がぎゅーっと締めつけられるラブストーリーでもあり、はっ!とさせられる展開もあり、電車で読むと夢中になりすぎて乗り過ごすので、お家でゆっくり読むことをオススメします!!

  • 読み出しは、なんとなくありきたりな雰囲気を感じさせていたが、次々と登場するキャラクターの人間味の深さに、ストーリーにのめり込んだ。
    誰もが抱える、生きていく上での痛みがうまく描写されており、一人一人に、好感と共感を覚えた。
    ミステリーとしての展開もおもしろかったが、キャラクターのエピソードの方が印象深い。

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著者プロフィール

1983年生まれ。2016年、第14回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として、「カササギの計略」(宝島社文庫)によりデビュー。他作品に「君の思い出が消えたとしても」(宝島社文庫)がある。

「2020年 『あなたが心置きなく死ぬための簡単なお仕事。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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