江戸の家計簿 (宝島社新書)

  • 宝島社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800263360

作品紹介・あらすじ

金・銀・銅という3つの貨幣が流通した江戸時代。地域によっても異なる複雑な金銭の制度を解説し、時代小説に出てくるような江戸の庶民はどんな暮らしをしていたのかに迫る。年収は?物価は?当時の金銭感覚がわかってくると江戸時代は100倍面白い!!奉行の年収は3億円、卵は1個315円、4畳1Kの家賃は月4875円。年収800万円の大工、高給取りの理由とは?江戸っ子は「宵越しの銭を持たない」のではなく「持てなかった」!?など、江戸の台所事情から読み解く、暮らしと経済の実態!江戸に詳しい著名人のインタビューも多数掲載!!

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の武士や農民、町民の立場から経済や物価を説明している。また、当時の食品や台所事情、文化や暮らしぶりなどを浮世絵や挿し絵をたっぷりに紐解いてあるのでわかりやすく面白い。

  • 磯田先生「監修」。江戸時代の職業別の給料や様々な物価を紹介。現代の価格に換算してあるので分かりやすく、参考になる。駕籠かきは低収入だったと記憶するが、日本橋から吉原までの5kmで料金500文(現在の価格で約8000円、感覚的には3万7500円)! 雇い主に大分持っていかれると見た。 あと、トキを食べていたというのも驚き。豆腐やゴボウ、ねぎと一緒に煮込んだトキ汁は、冷え性対策や滋養食であったとか。あさのあつこさんや小泉武夫さんらの特別インタビューも楽しく読んだ。ルビが少ない(「鰈」読めなんだ)。

  • 江戸時代の様々な職業について簡単に紹介する他、彼らが現代貨幣でだいたいどのくらい稼いでいたかを紹介した本です

    【こんな人におすすめ】
    江戸時代の暮らしに興味がある人

  • 江戸時代の生活が身近に感じられる一冊。

    今までどこか一種のストーリーのように感じていた歴史の一部が、金銭感覚を切り口にして少し我が事のように感じられます。

    紹介されていた料理、食べてみようかな…。

  • ●江戸時代。一両=米一石=180リットル。現代の労働対価から考えて30万。当時は食料は高かった。
    ●将軍吉宗の年収が1兆3890億。大名で1230億。旗本1200万〜御家人1200万以下
    。岡っ引きは75,000円。
    ●農民。収入400万生活費340万
    ●大工。収入800万
    ●飛脚2400円、籠1里半で37,500円
    ●医者。収入1,000〜2,500万
    ●髪結。月収60万
    ●歌舞伎役者。3,000〜1億以上
    ●旅籠の料金。今と同じ
    ●醤油一升7,500円だんだん下がって735円
    米1キロ430円。塩一升205。砂糖一升4200円。
    ●鯛や鰈は15,000。鶏6,300、卵100〜300円
    ●基本的には哺乳類の肉は食べない。スズメ、鳩、鶴、鴨、雉などなど。
    ●果物、鮨一貫125、天ぷら一串100円未満、そばうどん250、団子一皿63。鰻3000。
    ●下駄紙800〜革2000〜傘7,000
    ●表長屋6750裏長屋3000〜5000
    ●書籍100円未満

  • 0154
    2019/10/29読了
    江戸時代の職業や金銭感覚がわかる。
    鶴食べるんだ…。
    職業がすごい細かい。風呂屋や細かい分別のゴミ回収など、何でも商売になる。
    シーボルトって3週間しかいなかったんだな。
    あさのあつこさんの章を読んで、藤沢周平作品読みたくなった。

  • 【監修】磯田道史

    まえがき―江戸時代の貨幣制度とは
    第1章 江戸時代の収入①武士篇
    第2章 江戸時代の収入②農民・町人篇
    第3章 江戸時代の物価①食品篇
    第4章 江戸時代の物価②料理・嗜好品・雑貨篇
    第5章 江戸の文化と経済
    あとがきにかえて

  • 別冊宝島を加筆・修正して新書化。まえがきとあとがきが磯田氏。
    図番が多くムックだった感じがそのままで、文章は文体が様々。誰が書いているか不明なうえ、文章と表の相違や漢字の変換間違いなどもあり、信用度は低そう。

  • イラストと数字で江戸時代の貨幣価値が分かりやすく説明されていました。
    遠山の金さんはすごく高給取りだったのか、とか鳥類はずいぶんと多種類食べられていたのだな、とか面白い発見がありました。

  • 江戸時代の貨幣の価値がわかる本

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