- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800275554
感想・レビュー・書評
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曜変天目とは、すごいテーマできたな?っていう第一印象で読み始めたけど、前半はなかなか進まなかったけど、途中から作品作りとか世襲制、新興宗教とコンビでリズムよく進んでいくので、進みも早くなった。正直、推理小説として読んでないので、犯人はどうでもよかったのですが、芸術と宗教の距離感とか、世襲制に対する町子の考えとか、けっこうすっーと入ってくる名言もおおくて、良かったです。世襲制に対する町子の意見、
世襲制や伝統なんて、ずっとくだらないと思ってた。
いくつもの後悔や反発があっても、後継ぎを望むのは、理屈じゃない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
切り口が面白い。ちょっと強引な感じもした。
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ミステリーとしては、普通っちゃ普通です。
犯人も「あ、やっぱり」という感じで、
しょっちゅう「相棒」とか見てるような方なら
登場3行後にはもう犯人わかっちゃうくらいなもんです。
文体も特段凝っていたり、言葉選びの妙、みたいなのも感じません。
普通です。
良くも悪くも特徴のない文体。クセがなくて読みやすいけれども。
た だ
作者が現役学芸員さんってこともあって
美術豆知識が と て も 楽しいです。
「アート大好き!興味あるよ!でも、ド素人だよ!!」
って人には大々的にオススメしたい。
タイトルの通り、曜変天目=焼き物を取り巻くミステリーなのですが
焼き物についてはイマイチその魅力がわからんな、と思っていた私には
非常に勉強になるお話でした。
工芸展なんかで壷だの皿だの見る機会はあっても
どこをどう見たらいいのか
シンプルな上に歪んだ茶器の何に良さを感じたらいいのか
全くわかりませんでしたが
とっかかりが掴めたように思います。
ミステリーとしては星2つくらいでもいいかな、って気がしますが、
ミステリー仕立ての焼き物入門書、という風に捉えると星4つ!!
あ~~、年末に青磁の展覧会やってたのに、見なかったな~(>_<)
これをもっと早くに読めば良かった。。。