嘘をつく器 死の曜変天目(ようへんてんもく)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800275554

感想・レビュー・書評

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  • 曜変天目とは、すごいテーマできたな?っていう第一印象で読み始めたけど、前半はなかなか進まなかったけど、途中から作品作りとか世襲制、新興宗教とコンビでリズムよく進んでいくので、進みも早くなった。正直、推理小説として読んでないので、犯人はどうでもよかったのですが、芸術と宗教の距離感とか、世襲制に対する町子の考えとか、けっこうすっーと入ってくる名言もおおくて、良かったです。世襲制に対する町子の意見、

    世襲制や伝統なんて、ずっとくだらないと思ってた。
    いくつもの後悔や反発があっても、後継ぎを望むのは、理屈じゃない。

  • 切り口が面白い。ちょっと強引な感じもした。

  • ミステリーとしては、普通っちゃ普通です。
    犯人も「あ、やっぱり」という感じで、
    しょっちゅう「相棒」とか見てるような方なら
    登場3行後にはもう犯人わかっちゃうくらいなもんです。
    文体も特段凝っていたり、言葉選びの妙、みたいなのも感じません。
    普通です。
    良くも悪くも特徴のない文体。クセがなくて読みやすいけれども。

    た だ

    作者が現役学芸員さんってこともあって
    美術豆知識が と て も 楽しいです。
    「アート大好き!興味あるよ!でも、ド素人だよ!!」
    って人には大々的にオススメしたい。
    タイトルの通り、曜変天目=焼き物を取り巻くミステリーなのですが
    焼き物についてはイマイチその魅力がわからんな、と思っていた私には
    非常に勉強になるお話でした。

    工芸展なんかで壷だの皿だの見る機会はあっても
    どこをどう見たらいいのか
    シンプルな上に歪んだ茶器の何に良さを感じたらいいのか
    全くわかりませんでしたが
    とっかかりが掴めたように思います。

    ミステリーとしては星2つくらいでもいいかな、って気がしますが、
    ミステリー仕立ての焼き物入門書、という風に捉えると星4つ!!
    あ~~、年末に青磁の展覧会やってたのに、見なかったな~(>_<)
    これをもっと早くに読めば良かった。。。

著者プロフィール

1988年、京都府生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒。香港中文大学大学院修了。2015年、『神の値段』で第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞して作家デビューを果たす。主な著書に『ピカソになれない私たち』、『コンサバター 大英博物館の天才修復士』からつづく「コンサバター」シリーズ、『飛石を渡れば』など。近著に『カンヴァスの恋人たち』がある。

「2023年 『光をえがく人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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