- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800276094
感想・レビュー・書評
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自衛隊の警察組織、警務隊の女性隊員が主人公の異色のミステリー。
クライマックスは圧巻ではあるが、物語の流れに必要ではあるのだろうが、自衛隊の組織、構造の説明、勉強になったがもう少し簡潔でもよかったのでは? -
組織と個人、上官と部下、昔と今、静と動、忠誠と裏切りなど、いろんな2項の微妙なバランスの上に成り立っている物語。細かく張られた伏線が、丁寧に回収されていて、気持ちいい。是非とも映像で見てみたい。
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面白かった。後半の対決シーンの描写は迫力、緊張感ともに十分。自衛隊員の研修体系、階級なども興味深かった。ただ、自衛隊出身の作者の自衛隊に対する熱い想いはもう少し抑えて描いた方がよかったかもしれない。
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自衛隊の警務隊を描いた作品は少ないので、中々興味深かったです。加えて、主人公が女性幹部と言う事と、主人公の上官の幹部がなぜか言葉遣いが・・・?と言う所も、興味深い(笑)いい舞台設定です。
舞台設定はどこかしらコミカルですが、内容は中々シリアス。自衛隊の動機の繋がりが、悲劇につながると言う感じです。そこの描き方も良かったです。
上官の言葉遣いについては、伏線が張られているんですが、その伏線の回収はされていないんですよねぇ。幹部自衛官は、異動が多いので、中々一つのところを舞台にした物語は書きにくいかもしれませんが、少なくとも、伏線の回収を込みにした続編は期待したいです。
《追記》
ふと気になって、著者の前作『深山の桜』の情報を確認。やっぱりいました、警務隊の植木一等陸尉。そして、シスター東。なるほどね。 -
まだ二作目ということも含めて五つ。描写がマニアックすぎて半分くらいしか情景を想像できてなかったかもしれない。自衛隊という特殊な存在に改めて興味が湧いた。他は千里眼シリーズくらいしか読んだことがなかったので
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装備品の開発評価を担当する赤川1佐が74式戦車の車内で遺体となって見つかった。遺書もあり初見で自殺として処置されそうな事件に自衛隊の警察、中央警務隊から警務職種の甲斐和美3等陸尉が派遣された。
甲斐3尉は違和感を感じつつも自殺の線を崩すほどの証拠を見つけられないまま結論づけられようとしていた。
一方自衛隊生徒として青春時代を送った坂本孝浩は退職し、プログラムの会社を経営していたが、防衛省の戦車のプログラムを請け負った親会社から一方的に契約を打ち切られ、会社の存続に絶望していた。坂本は機甲科の戦車乗りとして亡くなった赤木と青春時代を過ごしていたのだった。 -
自衛隊組織について丁寧に説明してくれているのだが、いかんせんその用語が馴染みがなくやたらと長いで読むのがちょっと疲れる。
後半のアクションシーンは結構読みごたえがあったかな。 -
自衛隊内の犯罪の捜査および被疑者の逮捕を行なう部署である中央警務隊。
隊長・大曽根より、突然の命を受けた甲斐和美三等陸尉は、富士駐屯地に向かい、
第百二十八地区警務隊の捜査に協力することになった。
それは単なる自殺と思われた事件だったが、内部からの告発により、殺人の可能性があるという……。
完全密室である七四式戦車(ナナヨン)の車内で見つかった遺体。
自殺したと思われる人間の執務席の内線電話機から、自殺ではなく殺人との内部告発。
甲斐和美は富士駐屯地に急行し、自衛隊組織の暗部に迫っていく――。
元自衛官&『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作家が描く、ミリタリー捜査サスペンス!
読み手を選ぶと思います。陸上自衛隊に関する説明が、小説の半分くらいあります。ボリューム満点です。いつも誰かがコーヒーやカフェオレなどの飲んでいたのが印象的でした。