七四(ナナヨン) (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800276094

感想・レビュー・書評

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  • まだ二作目ということも含めて五つ。描写がマニアックすぎて半分くらいしか情景を想像できてなかったかもしれない。自衛隊という特殊な存在に改めて興味が湧いた。他は千里眼シリーズくらいしか読んだことがなかったので

  • 陸上自衛隊少年工科学校、富士学校を経て戦車部隊に配属された経歴を十二分に表現した作品だと感じました。資料や文献に基づいて書いたものとは違いリアリティと臨場感に引き込まれました。国内では戦争による活動はないので前作の深山の桜のように海外派遣が舞台の作品が多い中、国内が舞台でここまでスリルとワクワク感がとまらないストーリーは秀逸です。

  • 前作の『深山の桜』で少しだけ登場する甲斐が主人公です。前作ではいまどきの若者風に描かれていたのは多分作者の狙いで、今作では一転、人間としての深み、重厚な過去が描かれます。前作から引き続き登場する人物や共通のセリフ回し、小道具も嬉しいところです。
    前半は戦車内の描写や、過去と現在を行き来するので、ややとっつきにくいところもありますが、後半に向けての伏線があちこちに張られており、後半にはそれらを一気に回収しながら、自衛隊ものではあり得ないようなアクションが待っています。
    そしてこれも前作同様、最後に驚くような種明かしと共に大きな感動が待っています。

著者プロフィール

1969年愛知県生まれ。中学校卒業後、陸上自衛隊少年工科学校(現、高等工科学校)に入校。北海道にて74式戦車の操縦手として勤務。自衛隊を3等陸曹で依願退職。その後、韓国に留学。以降、韓国と関わる仕事に従事。2014年、第13回『このミステリーがすごい!』大賞にて『深山の桜』で優秀賞を受賞。著作に『七四』『赤い白球』『桜と日章』、共著に『伝奇無双「秘宝」 』『幕末暗殺!』がある。

「2023年 『さくらと扇 国を護った二人の姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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