もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら (宝島SUGOI文庫)

  • 宝島社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800287403

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい文章力! 何の役に立たないが、ただただ楽しませてくれた。個人的には、作家より思想家の文章模倣がおもしろかった。

  • 思い出すのは、レーモン・クノーやウンベルト・エーコ。
    また奥泉光「「吾輩は猫である」殺人事件」「坊っちゃん忍者幕末見聞録」は凄まじい芸だった。
    本書は……よくあるネット上の面白記事程度かな。発想勝負。
    「背後で爆発が起きて振り返る」というネット記事もあったな。
    トイレに置いてクスッと笑うくらいか。

  • 作家の特長をつかんだパロディ文書は見事。
    ただ、読み物としては途中で「もういいや」

  • 色んな書き手の手法を使って100通りの表現。哲学っぽく書いてみたり、官能的に書いてみたり…受け手の印象はまるで違うなぁと思った。気楽に読めるしおすすめ。

  • それぞれの特徴を捉えていてすごい!面白い!

  • まさに、この作家さんならこういう書き方するよなというツボをおさえた本で、よくもこんなんい特徴をとらえているなと思いました。
    村上春樹の、「完璧な湯切りは存在しない」はしょっぱなから笑っちゃいましたw
    他にも知らない作家さんでも、こういう書き方するんだなーというのが感じられたし、池上彰や吉田豪の対話式の記載も面白いし、ウィリアム・ギブソンの文章の読みづらさも見事ですw

  • タイトル通り、色々な作家、インタビュー、雑誌、新聞の文体でカップ焼きそばの作り方を書いたら?が100パターン
    元はtwitterで村上春樹の文体でカップ焼きそばの作り方がバズったのがきっかけで、他の作家さんの文体に飛び火したんだっけ?
    これのちょっと前は「爆発して振り返る」描写の作家ごとの違いとかあったなぁ

    あとがきでも書かれてあるけどレーモン・クノーの「文体練習」のカップ焼きそば版だな
    ま、それよりももっとくだけた感じではあるけどね

    確かに作家さんや媒体ごとの特徴をよくとらえている
    特に女性誌でもそれぞれ読者層が違うので表現が異なってるあたりがリアル

    作家さんにしても、読んだことある人だととても良く似ているのがわかる

    あと、挿絵が「有名な文豪を有名漫画家が描いたのを田中圭一が描いたら」というパターンになってて、もうわけわかんねぇ(笑)
    イタコ漫画家ってのと同じように、この本自体がイタコ文筆家って事なんだな


    それはそうと、僕が書くとしたら「江國香織がカップ焼きそばの作り方を書いたら」になるかな

  • 友達に面白いよーと、薦められた本。
    たしかに、コンセプトは面白かった。
    いろんな作家さん(時には物)が、カップ焼きそばを作る過程を書いたらどんなものができるか?を書いた本。
    タイトルまんま。。

    すごい、どうやって書いているんだろう?って、思うくらい、各作者の文体、雰囲気がそっくりだった。

  • カップ焼きそばと言う題材に親近感が湧き、各々の特徴を良く捉えており、とても共感出来る1冊でした。ユニークな発想で、タイムトラベルをした気分になりました。

  • なるほど〜たしかに面白かった。文豪たちの名著とされるものをなんとなくかじった人ならきっと楽しめるはず。かなりリアル。

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著者プロフィール

1978年、大阪生まれ。フリーライター・編集者。一般企業に勤めたのち、写真週刊誌『FLASH』の記者に。その後『マンスリーよしもとプラス』編集を経て、海外放浪の旅へ。帰国後『ニコニコニュース』編集記者として活動し、のちにフリーランスとなる。雑誌は『ポパイ』『ケトル』『スペクテイター』などカルチャー誌を中心に執筆。ウェブでは『やまもといちろうメルマガ』編集、『本の雑誌』『論座』などに寄稿し、その他マンガ『アイアムアヒーロー』のリサーチなども行う。著書に『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(菊池良との共著、宝島社)、『おーい、丼』(ちくま文庫編集部編、ちくま文庫)。マンガ原作に『めぞん文豪』(菊池良との共著、河尻みつる作画、少年画報社。『ヤングキング』連載中)。

「2021年 『台湾対抗文化紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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