- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800293671
感想・レビュー・書評
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税制がテーマですが、歴史や社会構に対する理解を深められる良書だと思います。世界史を習う学生の頃に読みたかった。
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権力とは、「『正しい』を規定できるチカラ」である。秦の始皇帝は銭を統一し、人頭税を創設した。贋金や脱税が発生した/イエスの喩えにはカネの話が多い。ユダが受け取ったカネを弟子たちは受けるのを拒んだ/はじめは全財産を差し出させる集団だったが、体制化しローマ帝国と両立すると教会は1/10税で運営することになった/絶対国家は教会に嫉妬し、ヘンリー8世は離婚の不許可を口実に教会から徴税権を取り上げた/イギリスから独立して無税地となったアメリカは、所得税創設で欧州大戦に参戦/ヒトラーは印税収入脱税でナチスの基礎を建設
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共産主義が終わり、富裕層が優遇され 世界の大半が貧しくなった なるほど
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強引ではなく世知辛くも面白い教育の論点に感じる
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元国税調査官の著者が、税金と脱税を軸に歴史を語る本書。
前半、というか全15章のうち9章までは、同著者の「お金の流れでわかる世界の歴史」と重複するトピックだった。
ほぼ同じ文章が続くのもあり、同著を読んでいる場合は退屈に感じるかもしれない。
10章〜15章は、近代の事例を解説しながら、国際的な税制がどういった形になってきたかを解説し、更にそれを逃れる企業や、各国の思惑などが語られており、非常に面白く読めた。 -
税金にはからくりがあって、富裕層は得をする一方というのは何となく知っていたが、それを分かりやすく説明している本。また、中国には色々闇があるんだなというのも分かった。
歴史の部分はなかなかついていけなかった。
会社でやっている読書会の課題図書。 -
歴史を税という視点から見られて勉強になりました。
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アマゾンで買い物したくなくなった。
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後半の失速が惜しまれる。好著を切り捨てることで「必読書リスト」の厳選が担保されるというジレンマに苦しむ。ジェームズ・C・スコットの後で読んだだけにインパクトは大きかった。大村の著作は宗教に関する物以外は全部お勧めできる。
https://sessendo.blogspot.com/2020/10/blog-post_23.html