科警研のホームズ 毒殺のシンフォニア (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800298447

感想・レビュー・書評

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  • 第2弾

    前作と同様、ホームズさんこと、土屋さんは、大学との二足の草鞋状態。
    研修期間延長で、全国から招集された3人の4名体制で、難事件の捜査へ!

    しかし、科警研のホームズとまで謳われた土屋さん、本当にユニーク!
    知的好奇心を揺さぶるものにしか、興味なく、それ以外は、ボロボロ…
    以前は、科学捜査やったけど、今は大学の研究が、知的好奇心の対象。
    要は、面白ければ何でも良いんやな。
    使命感とかより、面白さ優先。

    「好きこそ物の上手なれ」やな〜!
     好きなことは熱心に行うから、自然にくふうし勉強するようになるので、非常に上達も早くなることにたとえる。

    まっ!
    土屋さん、人の成長にも興味を持ったみたいやから、科警研に戻らなくても、関わり続けそう。
    一年後に期待やな。
    続編にて、お会いしましょう!


    私もこれでいきたい!知的好奇心優先で!
    今の業務は、早く終わりにして、違うのに変えたいなぁ〜
    ずっと終わりにしたいって訴えてるんやけど…はぐらかされて…
    そうすぐには、いかんけど、何か作戦立てて、面白い方にいかんと〜
    死んでまう〜(−_−;)



    「オッペンハイマー」観てから、読了して感想まで終了!
    しかし、上映時間3時間は長かった〜

    • ultraman719さん
      一休さん

      確かに(^◇^;)
      でも、山に埋もれて、何から読もうかと悩むのも楽しいもんですよ(^-^)v
      (全然、懲りてない^^;)
      一休さん

      確かに(^◇^;)
      でも、山に埋もれて、何から読もうかと悩むのも楽しいもんですよ(^-^)v
      (全然、懲りてない^^;)
      2024/03/31
    • 土瓶さん
      「オッペンハイマー」観たい。
      「オッペンハイマー」観たい。
      2024/03/31
    • ultraman719さん
      土瓶さん

      先週の「DUNE」も長かったんですけど、「オッペンハイマー」は、3時間!
      見応えはありました〜!

      「手に血がついた気持ちです…...
      土瓶さん

      先週の「DUNE」も長かったんですけど、「オッペンハイマー」は、3時間!
      見応えはありました〜!

      「手に血がついた気持ちです…」
      2024/03/31
  • シリーズ物の二冊目から読んでしまった。

    科学警察研究所の三人の研修生と科警研のホームズとまで言われた土屋が事件を解決していく話。

    三人の研修生が成長していくところが楽しめるし、土屋の切れ味抜群の推理が面白くて、サクサク読めました。

    シリーズ一冊目を探して読みたいと思います。

  • シリーズ2作目。
    前作で科警研本郷分室での研修期間が半年延長になった北上、伊達、安岡の3名。
    分室の設立に乗り気でなかった土屋も、前作のラストで少し乗り気になったかと思ったが、今作のスタートでは元通り。
    懇談会での服毒死、山奥のドラム缶の中から見つかった白骨死体など、4編の中編から構成されているが、それぞれの科学的トリックがなかなか面白い。
    特に2作目の「溶解したエビデンス」は、この間放送されたガリレオの新作ドラマのトリックに通じるものがあり、両方を比べながら見ると面白さが増す。
    1作目ではそれほど目立たなかった3人の得意分野からの事件へのアプローチも明確化されており、もう少し、このシリーズを読みたいところだが、今作で3人の研修期間は終了。
    土屋の科警研を去った理由も明らかにされ、一旦これで終わりかと思うが、3作目はすでに発売されているので、違う形で科警研の本郷分室が復活するのだろう。
    一見、全て単独の作品のように書いているが、2作目の最終章は1作目の物語から続いているので、1作目から読むのがベター。

  • 大学教授の土屋を室長とする、科学警察研究所・本郷分室。
    研修生たちの陰の任務は、〈科警研のホームズ〉と呼ばれた土屋の興味を、ふたたび犯罪捜査に向けさせることだった。

    シリーズ第2作。

    どの話も完全理系のトリックで、基本的に推理できるものではないが、不思議とおもしろい。

    研修生それぞれの特技を使って、不可解な事件の真相に、科学的に切り込んでいくのがたのしい。
    土屋に頼り切らず、自分たちでなんとかしようとする姿も、すがすがしい。

    そして、土屋の一瞬で見抜いてしまうホームズぶりは、痛快。

    研修生の指導にも人間関係にも、興味関心の薄かった土屋の、ささやかな変化もほほえましかった。

    延長した4人の関係もひと区切りとなり、新たな形での第3作となりそうな終わり方。

  • シリーズ、第二弾。
    研修期間も延長され、新たな謎に挑む北上、伊達、そして安岡(女性)の3人の研修生たち。

    今回は、
    『毒殺のシンフォニア』
    『溶解したエビデンス』
    『致死のマテリアル』
    『輪廻のストラテジー』
    の4篇。

    いずれも、一見不可思議な謎ですが、3人の科学的アプローチに加え、土屋室長の鋭い指摘で、見事解明に至ります。

    エンディングでは、本郷分室は一旦閉鎖となり、3人も元の職場に戻りますが、一年後、果たして、再会となるか?
    続編が読みたいです。

  • 安岡さんがちょいとウザい感じになった笑
    しょうがないけど笑

  • 水酸化ナトリウム水溶液で死体を溶かす話は面白かった。作中では別の切り口で真相に迫りますが、ここまで完全に骨だけになってしまうと、歯科治療の跡でもないと迷宮入りな感じになりますね。
    このシリーズはまだ続きそうですが、次は少し雰囲気が変わるかもしれませんね。

  • 科警研のホームズの異名まである元科警研の土屋を呼び戻すため結集された新人 伊達・北上・安岡は今日も土屋の気を引くため自分たちで事件の謎を解く。

    科学捜査モノなので知識を広めるにはいいですが、どうにも安岡さんが好きになれなくて。なんじゃおまえは。
    安岡さんのルックスよしで猪突猛進型なところが活かせてなくて、なんじゃおまえはとしか思えなくて。わたしに安岡さんを愛させてほしい。頼む。
    ちょいちょい恋愛要素みたいなの絡めるのいらないわー。
    そもそも誰かを呼び戻すために誰かを餌にするってどういう了見じゃぃ!
    こいつら(三人+土屋)のスタンスも好きじゃないし、せっかく科学捜査のお話なのに、なんというか・・ロジックが足りない気がして。科学知識ない人間からすればきちんとロジックがないとそこまでたどり着けないんですよ。そこここにある「どうもそうらしい」というイマイチ説得力に欠ける当て推量・・。
    このシリーズはこれにて打ち止めです。登場人物に魅力を感じられないとちょっとキツいなと思いました!

  • 通称「科警研」の本郷分室の研修期間が半年延び、伊達、北上、愛美の3人は再び、土屋を調査にひっぱり出すため、解決が困難な、不可解で難解な案件を選定し、調査に取り組むことに。

    シンポジウムの懇談会会場での服毒死
    山奥のドラム缶から見つかった白骨
    下町の自動車整備工場の呼吸不全の遺体
    座禅修行直後に倒れた教祖

    前作よりもさらに三人三様の得意分野での活躍が光る。それぞれの目標も地に足がついてより具体的になってきたよう。
    彼らの活躍に、土屋の意識にも変化が?
    彼らのこれからがパッと開けるようなラストが爽やか!

  • シリーズ第2弾。科学そのものはよく分からない分野だけれど、真相を見抜く過程を楽しく読んだ。土屋室長の過去が明らかになり、本郷分室はその役目を終えることになったのだけれど、室長の意識も変わり、これからあらたな物語が始まりそうな予感で終了。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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