- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800308337
作品紹介・あらすじ
少年刑務所、女子少年院などの知られざる実態-「綾瀬女子コンクリ事件」「栃木リンチ事件」の主犯たちのその後-そして、少年院関係者たちは、元少年Aの『絶歌』をどう読んだのか…
感想・レビュー・書評
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『第一章 世間を震撼させた少年事件』p50
>神戸市須磨区の市立友が丘中学校の正門前で、切断された剥き出しの頭部が〜
>被害者は24日から行方不明になっていた同校1年生のJ君(当時11歳)
とありますが、当時の年齢からしてJ君は小学生のはずです。また友が丘中学校は小中一貫校というわけでもないようなので「同校」という表記は誤りであると思います。
同じく第一章、p69,70「佐世保小6女児同級生殺害事件」について、
>平成16年(2004)6月に長崎県佐世保市で起きた〜
>事件の第一報を『朝日新聞』は〜(中略)〜次のように報じた。〜(引用略)〜(『朝日新聞』西武本社版・平成26年6月1日付)
とあり、これも後者の出典「平成26年」は「平成16年」の誤りであると考えられます。
それから第五章、p211の>自給800円、という表記も「時給」の誤記でしょうか。
趣味として読んでいるだけの人間がこれだけ見つけられるのですから詳しい方が読まれればもっと間違っている箇所が見つかるのではないでしょうか。
5章の風呂屋殺人事件においても、筆者の推測のみで話が進められており、裏付けを取ろうとしたのかすら描かれていません。ノンフィクション、ルポルタージュとした読むには信頼性に欠けます。
私が読んだのは初版なので、重版されているのであれば、せめて誤字くらいは直っていてほしいものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ノンフィクションと言うにはあまりにも「だろうか?」「かもしれない。」と筆者の主観が入り過ぎ。しかも肝心の「その後」が既に週刊誌などで報道された以上の事は
殆ど追跡出来てないし。 -
何か結論のある考察というよりも執筆当時のレポートといった感じ。胸糞悪いなと感じるエピソードがちらほら。「更生」ってなんなのだろう。機械的に年齢で区切れるものなのだろうか。窃盗のような補償可能なものや軽犯罪はともかく傷害殺人のような取り戻せないことに対しては幼いから若いからと区別をしない方が良いと思う
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ある意味凄い本
他の方が指摘されている誤報や誤字もだが、2016年に出版されているにも関わらず、38年も前の少年院の様子を「今と変わらないだろう」と取材もせずに決め付けて掲載、第5章では「犯人と年代が同じ」なだけで「小田原風呂屋殺人事件」の犯人が刑務所内で自殺したとの憶測を掲載…
よく出版できたな、という感想 -
齋藤充功 著「塀の中の少年たち 世間を騒がせた未成年犯罪者たちのその後」(2016.1)をさらっと読みました。読後感は最悪です。「酒鬼薔薇事件」で平成9年に逮捕された少年A(中3 14歳)は医療少年院に在籍は6年5ヶ月、平成17年には自由の身に。自らをモンスターと称し、HPを開設、インターネットで世間へアプローチ、平成27年には元少年Aとして手記「絶歌 神戸連続児童殺傷事件」(太田出版)を出版、社会に自らの存在をアピールしたとのことです。開いた口がふさがりません。。。少年法、矯正教育、社会復帰・・・、?。
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未成年犯罪者のその後。少年刑務所の内情や、犯罪を犯した少年たちの素顔、更正への道など、取材をもとに書かれている。少年犯罪への向き合い方や、刑務所が抱える問題、法律の壁などが浮き彫りになり、考えさせられる本でした。