別冊映画秘宝 21世紀ホラームービー年代記(クロニクル) (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

制作 : 山崎 圭司 
  • 洋泉社
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本棚登録 : 36
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800312853

感想・レビュー・書評

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  • 90年代、『羊たちの沈黙』『セブン』の大ヒットでサイコ・サスペンスが台頭、ごく一部の例外を除き、ホラー映画は一時の栄華を失った……
    そんなことはない! ホラー映画は死なない!
    21世紀に入っても、名作ホラーのリメイクからオカルト、ワン・アイデアでもゾッとさせる傑作は生まれ続けている!
    時代が変わり、派手なブームは去っても、たえず進化し続けるホラー映画の現在をまとめる画期的一冊!
    「死霊館」シリーズなど新しいホラー映画を作り続けるジェイソン・ブラムが制作したニュータイプのホラー映画や低迷期から復活したMナイトシャマラン監督作品や「ゲットアウト」など社会風刺を取り入れるエレベイテッド・ホラーや「ファイナル・デッド」シリーズや「戦慄怪奇ファイル!コワ過ぎ」シリーズ作品解説やアジアンホラーなどの作品解説など、新しいホラー映画入門書。

  • これ本当に私にとって最高のムックです。
    良質なホラー映画のまとめってどうしても伝説扱いされてるような古いものばかり挙げるひとが多くて参考にならないんだけど、これはわりと最近の作品を有名どころからマイナーものまでしっかりどっさりまとめてて、好きな作品と知らなかった観たくなる作品どちらも愛に満ちた紹介されてるから何度読んでも楽しい!
    個人的には怖すぎる韓国ホラーとポルノホラーは苦手なんだけど、これを読んでると「観てみたい」という気になる。ジャンルも私の満足できる細かなジャンル分けがしてあって、いずれ育ったわが子にも読ませたい一冊。

  • 2019年10月23日読了。90年代以降の「ホラー映画」に関するムック本。グロ系や動物系、宇宙人系などホラージャンル別の名作と歴史、有名ホラー監督たちの作品の系譜なども特集されており非常に面白い。かつてはスラッシャー映画やゾンビ映画の隆盛があったが、「羊たちの沈黙」による精密な犯行心理の分析とスリラー描写、「スクリーム」による批評分析・メタ化などがその後のホラーの自由な発想を縛り、ある状況を「設定」して小さな世界を描写するホラーや身体的な痛さ・イヤさを表現するホラーしか生まれない状況を作り出してしまった、というのは面白い。人間あるところ必ず恐怖の感情はあるわけだし、ゴアもPOVも技術の進歩が新しいホラー表現を生み出してきたわけだから、ホラーが衰退して消える、ということはないのだろう。ホラーに何を求めるかが人によって違うから、万人に受ける・恐怖されるホラーというものを作ることもまた難しいのだろう。

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