戦争と劇場

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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801007208

作品紹介・あらすじ

戦争と「見せ物」の不可分の関係
価値観の転倒を引き起こした第一次世界大戦。激動のなか、威光を放ったフランス演劇界が強いられた変化とは? 愛国心を掻き立て、プロパガンダに与し、文化の威信を賭ける者。一時の娯楽を夢見て、炸裂する風刺の中に一抹の真実を見出す観客。風俗劇やレヴューの流行、そして前線で開かれる軍隊劇場……新聞・雑誌から検閲調書まで渉猟し、戦争と演劇の関係の本質に迫る。
《英語を含めた西洋語においてtheaterとは「戦線(戦域)」(theater of war)を意味する軍事用語でもある。たとえば第二次大戦におけるEuropean theaterとは「ヨーロッパ演劇」ではなく、「ヨーロッパ戦線」を指す。theater of warは、同じ意味の十七世紀のラテン語 theatrum belliに由来するのだが、この時代から戦場を一種の劇場のようなものとして見る発想が生まれたということであろう。》

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

1958年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇)専攻博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、大阪公立大学大学院文学研究科文化資源学専修教授。著作として『現代演劇の地層――フランス不条理劇生成の基盤を探る』(2010年、ぺりかん社、日本演劇学会第四三回河竹賞受賞)、『フィクションの中の記憶喪失』(2013年、世界思想社)、『モダンドラマの冒険』(2014年、和泉書院)、Akihiro Odanaka and Masami Iwai, Japanese Political Theatre in the 18th Century: Bunraku puppet plays in social context (2021, Routledge)がある。

「2023年 『戦争と劇場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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