ゼロ・K (フィクションの楽しみ)

  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801007321

作品紹介・あらすじ

生か、死か、死のない死かアメリカの大富豪ロス・ロックハートは、難病に冒された愛する妻の身体を凍結し、未来の医療に託そうと目論んでいた。プロジェクトに巨額を投じる父に招かれ、中央アジアの地下研究施設を訪れた息子ジェフリーが見たものとは……?科学技術の進歩は肉体の復活と人類の更新、永遠への到達を約束しうるのか。そして愛は絶対零度の世界でも生き長らえるのか。極限状況において人間の限界を問う、異色の恋愛小説。人体凍結による永遠の生の獲得、ロシア・ウクライナ問題、隕石落下による大災害、惑星規模で頻発するカタストロフィ、世界の終わり、歴史の超越によるアセンション……これは予言の書か、希望の書か、黙示録か?『ポイント・オメガ』と『沈黙』を架橋する後期デリーロの新たなる傑作長編、ついに翻訳完成!!

感想・レビュー・書評

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  • シンプルに王道に「愛している人を冷凍保存する」社会。あほだなー。解凍する技術あんの?
    蟹とか釣ってその場で冷凍するのはいいんだよ。解凍が大事なんだよ。あと、「その時の気持ち」。
    「釣ったその場で料理して食べる」=健全な生存者のみの社会に対して、「いつでもお好きな時に解凍」って、解凍しないまま腐らせたり、冷凍した人が死んだり。ちょこっと考えればわかんじゃん。本編に漂う主人公の満たされない虚無感と、このあらすじとはいまいち関係ない。

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著者プロフィール

1936年、ニューヨークに生まれる。アメリカ合衆国を代表する小説家、劇作家の一人。1971年、『アメリカーナ』で小説家デビュー。代表作に、本書『ホワイトノイズ』(1985年)の他、『リブラ――時の秤』(1988年/邦訳=文藝春秋、1991年)、『マオⅡ』(1991年/邦訳=本の友社、2000年)、『アンダーワールド』(1997年/邦訳=新潮社、2002年)、『堕ちてゆく男』(2007年/邦訳=新潮社、2009年)、『ポイント・オメガ』(2010年/邦訳=水声社、2019年)、『ゼロ・K』(2016年)、『沈黙』(2020年/邦訳=水声社、2021年)などがある。

「2022年 『ホワイト・ノイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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