あやしい投資話に乗ってみた

著者 :
  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801300170

感想・レビュー・書評

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  • 実際に自分でやってみてその話を赤裸々に文章にしているファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんの本

    前回読んだ本が面白かったのでこの本も読んでみた

    いや~やっぱりおもしろかった

    未公開株
    新規公開株
    和牛オーナー
    海外ファンド
    超高金利の銀行
    FXで新興国投資
    先物取引

    ニュースでよく聞く未公開株
    どうやって買うの?と思ったら
    そうか…そういう仕組みか…納得
    同じくニュースになった和牛オーナー
    ひぃ~!これってまさにあのニュースの会社じゃないの!すごいわ~リアルだわ~
    あと、海外ファンド!
    そういえば…私の友人がサッカー好きで海外ファンドを遊びで買ったら儲かったって喜んでた時期があったな~

    で、読んでもよくわからなかったのが「先物取引」
    自分が持ってないけどいきなり「売り」ってどういうことじゃ?
    いや~やっぱりよくわからないしたぶん私は一生手を出さないと思うけど、「先物取引」をしている人ってどんな人なんだろ?
    そこが気になった~

    まあいろいろあるけど
    お金の話ってやっぱりおもしろいわ~
    特に藤原さんのは自分自身で体験しているだけにリアル!

    さてさて次はどんな体験を本にしてくれるんでしょうか?

  • 著者はファイナンシャルプランナー。自身が実際に試した投資の話をいくつも紹介している。タイトルに惹かれて、図書館で手にとってみた。

    扱っているのは、以下のもの。
    ・未公開株
    ・新規公開株(IPO)
    ・和牛オーナー(安愚楽牧場の破綻)
    ・海外ファンド
    ・超高金利銀行への預金(日本振興銀行)
    ・FXで新興国通貨に投資(南アフリカの「ランド」、トルコの「リラ」)
    ・先物取引

    なるほどこんなに色んな金融商品があるんだな、と単純に楽しめた。実経験を基にしているので、身近に感じられる。それと同時に、プロのファイナンシャルプランナーでも大きな損失を出すことがあるのかという怖さもあった。

  • 『あやしい投資話に乗ってみた』
    著者:藤原久敏     発行日:2014/7/24
    評価:★★★★★  (所要時間:1.5時間)
    読破冊数: 16/100冊


    ■こんな人におすすめ

    ・少しコアな投資に興味のある人
    ・〇〇(投資)ってほとんどの人は失敗するんでしょ?飛ぶんでしょ?という人
    ・「何か最近知人にあやしい儲け話を持ち掛けられたんだけど・・・」という人
    ・ブラックな笑いを体験したい人


    ■概要

    元信金マン、現ファイナンシャルプランナーで
    資産運用に関するセミナー講師、執筆も精力的にこなす著者の投資版「やってみた」!!

    なんとなく、あやしい。
    でも、けっこう儲かるらしい。
    とはいえ、やっぱり怖い。
    未公開株に和牛オーナー、海外ファンドに先物取引…こういった投資に対して、皆さんが持っているイメージだと思います。
    そして、そんなあやしい投資に興味を持ち、引き寄せられる人は少なくありません。私もその一人です。
    しかし、興味はあっても、実際に投資するとなると、なかなかできないものです。
    あやしい、怖い、と思っているものに、そう簡単に手は出せませんよね。
    そこで本書では、私自身がこれまで、そういったあやしい投資に首を突っ込んで得た経験を、渾身の実録レポートとしてまとめました。
    あやしい投資って、本当のところは、どうなんだろう?
    本書を読んで疑似体験していただき、少しでもお伝えできればと思っています。(「はじめに」 Amazonより)


    ■この本から学んだこと

    ・著者の体当たり感に感動すら覚える作品!

    「〇〇は詐欺まがいだから」とか「△△は素人には危ないので」とか言われても
    何だか現実味がなく、結局それってどうしていけないのか、具体的にどのくらいいけないのか解らなかったりする。

    そんな中、著者はそれらに身銭を切って果敢に挑み、
    それぞれの項目の最後に
    具体的な数字入りで収支を書いている(未公開株で60万円の損失・・といった具合に)。
    ご丁寧に感想付きで、だ。

    未公開株を買った会社のほとんどが破産したり、定期預金を預け入れた銀行が潰れたり。
    それでも著者はヘコたれない。
    ・・・本当に感心する。


    ・お金の専門家でも状況次第でこうなってしまうんだ!といった心の機微が随所に書いてあり
    これは一般人だったら対策考える間もなく
    破産したりとか、精神崩壊したりとか当たり前だよね・・と思ってしまう。

    『詐欺を疑いだしてからは良い情報だけを受け入れ、悪い情報はシャットアウト。
    投資家としてあまり褒められたことではない。精神衛生上は良いが、片寄った情報だけでは合理的な判断ができないから』

    『まったく、疑問が浮かばなかったことに元信金マンとして恥ずかしい限りです』

    『なぜ、あの時に決済しなかった?(含み益が3時間後に含み損に・・一番悔しいパターン)』

    『FXの怖さを身を持って知り、FXには、二度と手を出すものか・・と心に誓ったのでした。
    それから数年後にまた手を出しますが』

    ・・・何だか、人間臭くてとても気持ちが良い。
    そして、誰もが持ち合わせているであろう、そんな人間の可愛らしい習性に少し笑う。


    ・自分的には『海外ファンドを買ってみた』がすごくツボッた。

    とにかく不安を煽るファンド説明会。
    つかみが「2050年には、日本は中国の経済圏に組み入れられ中国の一部になっています」とか。衝撃!

    ここまで過激なものはともかく、確かに金融系のセミナーって
    やたら不安を煽ってくるものが、結構ある。

    『長期にわたる景気低迷、少子高齢化、厳しい財政状態・・・
    このままでは、日本はインフレになり、円は紙屑に!』 みたいな。
    そして、投資物件の即決を迫る。

    あるある~!!
    何だ、あれってテンプレだったのか。



    『投資話に「絶対」という言葉はない』

    『相手(銀行、業者)がすべての情報をさらけ出してくれることを期待するのは甘い』

    『過去の実績は将来を保証するものではない(とはいえ、結局は過去の実績から将来を信じるしかないのだが)』

    『商品の詳細をしっかり説明してくれれば、それをどう判断するかはこちらが考えること(過剰な煽りは余計なお世話)』

    『ファンドが相場の波に乗りきれずに損失を被るのは、投資の世界では普通のこと』

    『危ないとすればついつい熱くなってしまったときで、
    熱くならないためには「損失が○○円になったら決済」と
    リスク管理のルールをしっかり決め、そのルールを絶対に守ること。これは先物に限らず投資の大原則』

    『ルールを徹底して守れる人は案外少ない。
    自分で決めたルールを、人は都合よく変更してしまうから』

    当たり前ではあるが忘れていることを、たくさん気づかせてくれる。


    ・著者も『あやしいかどうかは極めて主観的なもので、知識を身につけるほどにあやしいと感じる投資は減っていく』
    と言っている通り、それぞれの金融商品については
    そのものがあやしい場合より、仲介業者や顧客自身の運用方法に
    問題がある場合がほとんどのようだ(和牛オーナー除く・笑)。

    「君子は危うきに近寄らず」で、少しでもあやしいものはすべて避けて通れば
    確かに損失を出さずに生きていけるのかもしれない。

    だが、大半の人があやしいと思い避ける投資物件に
    原石を見つけ、勉強して挑み、あやしくないものにし、利益を上げている人がいるのも事実。
    むしろその人たちからすれば
    あやしいと思われていた方が競争相手が減って嬉しいのだろう。

    さて、それを知った上でどうするか。
    どの道、リスクのない投資はない。


    ≪目次≫
    まえがき
    1 未公開株を買ってみた
    2 新規公開株を買ってみた
    3 和牛オーナーになってみた
    4 海外ファンドを買ってみた
    5 超高金利の銀行に預金してみた
    6 FXで新興国通貨に投資してみた
    7 先物取引をやってみた

  • いきなり未登録番号からの電話。その多くが「あやしい投資話」だ。マンション購入による節税や必ずもうかる株の案内などなど。多くの人はそんな話、相手にしないのだが、ファイナンシャルプランナーの著者は違う。

    講演のネタ作りのため「あやしい投資話」に耳を傾け、怪しいと思いつつも資金を投入する。そして、未公開株に海外ファンド、和牛ファンドと、身銭を切ってのレポート。笑わせるために体を張るお笑い芸人に通じるド根性だ。

    本書の見せ場はあの有名な安愚楽牧場への和牛投資だ。しかも、投資プロならではの嗅覚でヤバさを察知し、利益確定で売り抜けたのはお見事。この投資もそうだが、投資家として常に冷静なのが著者の凄さ。のめり込まず、熱くならず、冷静に損切りで対応し、それを笑いのネタとして読者に提供する。そんな失敗ネタを楽しみつつも、決して大きな破滅に到達しない投資テクニックこそ参考にすべきだ。

  • そもそも本当にあやしいのは前半の未公開株式、オーナー制度、海外ファンドの話くらいでその他はあやしくすらない。
    後半はただ無謀に投資して出た損失をネタに内容のカサ増ししてるだけ。

  • 怪しい投資を著者が実際に体験してみた内容。
    和牛の詐欺はそんなに規模が大きかったのかと驚いた。
    なかなか経験することはなさそうだが、詐欺に引っかからないためにも高利回り商品のリスクは常に肝に銘じるべきであるように思った。

  • ※文庫版あり
    https://www.saiz.co.jp/saizhtml/bookisbn.php?i=978-4-8013-0195-5

    【書誌情報】
    『あやしい投資話に乗ってみた』
    藤原久敏
    ISBN:978-4-8013-0017-0
    C0036 224頁
    発売:2014-07-24 判形:4-6 3刷
    税込1320円(本体1200円+税)

    未公開株・和牛オーナー・先物取引…
    ぜんぶ自分でやってみました
    https://www.saiz.co.jp/saizhtml/bookisbn.php?i=978-4-8013-0017-0

    [目次]
    1章 未公開株を買ってみた
    2章 新規公開株を買ってみた
    3章 和牛オーナーになってみた
    4章 海外ファンドを買ってみた
    5章 超高金利の銀行に預金してみた
    6章 FXで新興国通貨に投資してみた
    7章 先物取引をやってみた

  • 少し投資をかじったことのある読者には物足りなく感じたのではなかろうか。
    あやしいと言うよりは、内容がよく理解しにくい投資と言った方が妥当では?投資自体はまっとうなタイプが多かったような気がする。
    もっと怪しくて胡散臭い投資が世の中にはゴロゴロしてるのでそっちに今度はチャレンジして欲しい。

  • サクッと読める、未知の世界の理解が深まる一冊笑

  • 教養として読んでおいて損はない内容。

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著者プロフィール

1977年大阪府大阪狭山市生まれ。
大阪市立大学(現:大阪公立大学)文学部哲学科卒業後、尼崎信用金庫を経て、2001年に藤原ファイナンシャルプランナー事務所開設。
現在は、主に資産運用に関する講演・執筆等を精力的にこなす。
また、大学にてファイナンシャルプランニング講座を担当する(大阪経済法科大学経済学部非常勤講師)。
著書は累計35冊、累計部数は約30万部。
主な著書に『あやしい投資話に乗ってみた』(彩図社)、『藤原久敏の退職後の資産運用のあり方』(ローカス)、『FPの極意がわかる本』(TAC出版)など。
趣味は金剛山への回数登山(現在、登頂551回)、著書に『100回登っても飽きない金剛山』(啓文社書房)がある。
保有資格:1級ファイナンシャルプランニング技能士・CFP®

「2023年 『年間10%利回り!を目指す 攻めのほったらかし投資術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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