憧夢超女大戦 25年目の真実

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801304178

感想・レビュー・書評

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  • 週プロの主にインディの担当だった小島和宏による、90年代の女子プロ全盛期について踏み込んだ一冊。

    これまで主に全女の選手の側から語られたものはあったが、これはフロント(ロッシー小川、山本雅俊、風間ルミ)とFMW女子(工藤めぐみ、シャーク土屋)から語られた点で斬新だった。

  • 女子プロネタは新鮮

  • 最近「XXの真実」というタイトルの
    プロレス本のリリースが多い。令和に入り、プロレス
    ファンの「入れ替わり」を意識せざるを得ない今日こ
    の頃。そうなるとかつてのある種偏執的とも言えるフ
    ァンは懐古に走るしか無くなる。
    かく言う僕もその1人なのだが(^^;)。

    そんな中、興味深いテーマの本が発売された。
    アイテムは94年に行われた全日本女子プロレスの東
    京ドーム大会。いわゆる「対抗戦ブーム」の象徴とも
    言える興行と、その大会が行われるまでの経緯を克明
    に描いたノンフィクションである。

    著者の小島和宏とは、その時代に週刊プロレスで女子
    プロレスを担当していた記者。この人が居なかったら
    インディブームも女子プロ対抗戦ブームも起こらなか
    ったのではないか?と言われる程のキーマンである。

    僕が女子プロレスを真剣に観ていたのはこの時代のみ。
    主に神取忍・風間ルミを中心とするLLPW勢を強烈に
    応援しており、いちばんいけ好かない存在だったのが
    北斗晶であった。実際、オンナ同士の意地の張り合い
    は掛け値無しで面白く、それが小島記者の煽りでさら
    に盛り上がっていた、異様に熱い時代だった。

    小島氏の文章は本当にこちらにスッと入ってくる。
    あの頃読みまくった週プロの記事は多々あるが、印象
    に強く残っているのは小島氏と鈴木健氏の記事が殆ど。
    僕らの週プロとは正しく小島&鈴木健であり、そのう
    ちの1人がまとめた文章が面白く無いワケが無いのは
    当然である。

    もちろん僕もこの全女ドームを観に行ったのだが、試
    合よりも客席のハチャメチャさがやたら面白かった印
    象。当然満員にはほど遠い客入りで、外野席はゆった
    り。僕の席の側では明らかに「鍋」をやっている集団
    があり、彼らと爆笑しながら長時間の興行を楽しんだ。
    ただ、翌日に外せない仕事があり、23時過ぎ(^^;)に
    終了したメインイベントは最後まで観ていない、とい
    うのも覚えている。

    すげぇ団体だよな、全女って(^^;)。
    おそらく最初で最後の開催となった女子プロレスの
    ドーム大会を、しっかり検証すべし。面白いよ、コレ。

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著者プロフィール

1968年10月、茨城県生まれ。1989年、大学在学中に『週刊プロレス』の記者としてデビュー。同年に旗揚げしたFMWは旗揚げ戦から取材にあたり、翌年以降「大仁田番」として大仁田厚の引退興行まで密着取材を続ける。現在はアイドルの取材をメインに活動。ももいろクローバーZの公式記者として10冊以上の著書を出版し、HKT48の歴史を編むために東京と博多を往復する日々を送る。プロレス関連の主な著作に『ぼくの週プロ青春記』(朝日新聞出版)、『ももクロ×プロレス』『アイドル×プロレス』(ワニブックス)、『ゴールデン☆スター 飯伏幸太~最強編~』(小学館集英社プロダクション)、『誰も知らなかった猪木と武藤闘魂Vスペシャル伝説』(メディアックス)、『憧夢超女大戦 25年目の真実』(彩図社)、『W★ING流れ星伝説 星屑たちのプロレス純情青春録』(双葉社)など。

「2022年 『FMWをつくった男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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