信濃の戦国武将たち

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  • 宮帯出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801600119

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  • 木曽義昌の項のみ読了。父木曽義康のいちはやい降伏により所領を安堵され、信玄の娘を義昌の嫁に、となり、親族扱いとなるも、木曽の臣下に信玄から直接恩賞宛行いが行われるなど、警戒感もみせられ。勝頼の代、信長が侵攻してくるといち早く寝返り、先導をつとめ、信濃の二郡を加増され。しかし、本能寺の変による混乱で、旧領回復に燃える小笠原貞慶に二郡の実質的支配を奪われ、名目的に家康に二郡を安堵されるも実質をともなわず。秀吉に与するも、小牧長久手後は家康の与力とされ。そして、父祖伝来の地から、房総半島への転封、その後五年で木曽義昌は没する。そこまでして守った木曽家の名はほどなく息子の代に断絶。叔父を殺したから、あるいは愛妾と密通した家臣双方を牛裂きにしたことを咎められてとの説もあるが詳細不明とのこと。

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著者プロフィール

笹本正治(ささもと しょうじ)
1951年山梨県生まれ。博士(歴史学)。信州大学名誉教授。
1977年名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。1977年より名古屋大学文学部助手。1984年より信州大学人文学部助教授。1994年より信州大学教授。2009年より2015年まで信州大学副学長。2016年より長野県立歴史館館長。2021年より特別館長。

主な著書
『山岳信仰伝承と景観-虚空蔵山を中心に-』(岩田書店、2022年)、『歴史のなかの音-音がつなぐ日本人の感性-』(三弥井書店、2021年)、『戦国時代は何を残したか-民衆の平和・神仏への思い・自然開発-』(信濃毎日新聞社、2020年)、『鳴動する中世-怪音と地鳴りの中世史-』(吉川弘文館、2020年)など、著書多数。

「2022年 『土石流と水害 伝承・地名・防災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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