- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801901476
作品紹介・あらすじ
ある日、英国ケント州の警察官クリス・ブロンソンのもとに親友マークから衝撃の連絡が入る。昔から密かにブロンソンが想いを寄せるマークの妻ジャッキーがイタリアの別宅で事故死したというのだ。急遽、現地へ向かうふたりだったが、ブロンソンは屋敷内の不可解な状況からジャッキーは何者かに殺されたに違いないと判断するに至る。そして、その原因は彼女が"嘘つきたち、ここに眠る"というラテン語の謎の言葉をインターネットで検索し、何者かがそれを察知したからではないかと推理する。しかし一体なぜ?歴史学者である元妻アンジェラと共に調べを進めるブロンソンだったが、その行く手を阻まんとバチカンの密命を帯びた暗殺者の魔手が彼らの身に迫ろうとしていた…。
感想・レビュー・書評
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読書録「皇帝ネロの密使(上)」3
著者 ジェームズ・ベッカー
訳 荻野融
出版 竹書房文庫
p19より引用
“ 現在でいうバチカンの丘にあったネロの
庭園は、彼がローマの第一の敵と見なしてい
た初期キリスト教に対して残虐行為を行うた
めのお気に入りの場所だった。”
ヨーロッパを舞台に、古代に残された謎の
言葉をめぐり繰り広げられる、アクションサ
スペンスミステリ長編小説。
紀元一世紀、ローマ兵が手慣れた様子で磔
刑を執り行っている。刑の執行を見届けた将
軍が、天幕の前に戻ったところ、百人隊長か
ら新たなる報告が入った…。
上記の引用は、紀元67年ごろのローマの様
子を描いた一節。
このような因縁のある場所が、現在のカソリッ
クの総本山となっているのは、なんとも複雑
な事です。亡くなった多くの教徒を弔うため
なのかもしれませんが。
ヨーロッパという、国境が地続きである場
所ならではの描写が、日本を舞台にした小説
とは一味違って、スケールの大きさを感じま
す。
古代ローマ、キリスト教の歴史に詳しけれ
ば、より面白さを感じることが出来そうな作
品です。
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展開が読めない。
下巻を買っていないがな。
さて、どうする。 -
ダビンチコードなどの様な歴史ミステリーを絡めた冒険小説。はじめ読み進めにくかったが徐々に読みやすくなってきた。下巻に期待。
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面白かった。ダンブラウンと同じ路線
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最近流行りの歴史ミステリー。
となるとどうしても「ダ・ヴィンチ・コード」と比べてしまうけれど、軽さで互角、舞台の華やかさは「ダ・ヴィンチ」、オチの「まあギリギリ許せる」感で「ネロ」に軍配かな。