オーバースペック

著者 : 未須本有生

• イカロス出版 (2022年10月21日発売)

作品紹介・あらすじ

ブルーインパルスの使用機としても知られる、航空自衛隊のジェット練習機T-4。これを「MT-4」という名で取り上げ、その武装化改修をめぐって、防衛省と航空機メーカーの人々が繰り広げる物語。

感想・レビュー・書評

[rdstaka22さんの感想 · 2022年11月8日]

日本が誇るブルーインパルスT-4を背景に最近の軍事に状況により練習機を武装させたらどうか？との話題がSNSで湧き上がる。確かに練習機として200機以上保有してるはずだ。防衛省の過去の因縁や航空自衛隊の思惑、メーカーの立場など様々な事が浮き上がる。本当に官公庁というのは融通が利かず取引する会社は大変だと思う。最終的には、みんな上手くいくので、とても良い話だと思う。実際のT-4もその様になったら、いざという時に対応できるので良いとは思った。相変わらずリアルな書き方なので凄い。

著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。大手メーカーで航空機の設計に携わる。1997年よりフリーのデザイナー。2014年『推定脅威』で第21回松本清張賞を受賞しデビュー。他の著作に『ミステリーは非日常とともに！』『リヴィジョン A』『ドローン・スクランブル』『ファースト・エンジン』『絶対解答可能な理不尽すぎる謎』『音速の刃』。

「2022年 『天空の密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」