西野に世界は無理だろう (Linda BOOKS!)

著者 :
  • 泰文堂
4.00
  • (9)
  • (14)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803004977

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 就職活動が上手く行かずに引きこもりになる西野。
    そこに、
    年配の男性からメールがきてヒーローになれと。
    実はその年配の男性は少女なんです。
    夢香なんです。
    しかも、
    引きこもりな。

    夢香のメールをきっかけにボクシングを始める西野。
    成長し、
    負けて、
    勝って、
    さぁ、
    世界まで行ってしまうのか?

    西野に共感する人。
    夢香に共感する人に分かれそうですね。
    僕は西野派!
    で、
    永遠の0では泣けませでしたが、この作品では泣いてしまった!
    本を読んで泣けたのはずいぶん久し振りでした。

    これ、
    実際にあった話かしら?
    西野の実家が魚屋さんなのは「はじめの一歩」影響?
    突っ込みどころも満載です!

  • タイトルを見て、内容が全く想像できなかったことがかえって興味を引きたて、思わず手に取った本作。その実は、現代版「あしたのジョー」というノリのボクシング小説。

    これが全く期待していなかったこともあってか思いのほか面白い。西野が比較的堅調に成長していくのは出来すぎではありますが、西野と夢香のメール越しのコミュニケーションとボクシングを通じて成長していく姿は清々しく感じられます。

    「比較的堅調」とはいえ、西野はジョーのような超人ではないので何度か負けます。そのあたりの敗北を知ることで成長していく様子は共感するところも多く、グッと来ました。

    ラストはさすがにいくらなんでも…とは思いましたが、それを差っ引いても楽しく読ませてもらいました。本作がデビュー作で刊行されたばかりですが、次回作にもちょっと期待してみようかと思います。

紺野理々の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×