希望の木

著者 :
  • 大和出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804761916

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  • 絶望の中から立ち上がる人々と植物の力に涙…

  • 木も怖かったろう、不安だったろう
    でも、生きて行くんだろう

  • 岩手県陸前高田市七万本の松の中にたった一本残った奇跡の一本松。孤独に苛まれながらも強くたくましく生きている姿が新井さんの情緒纏綿なる文章と美しい写真で綴られる。様々な背景の中で凛として涼やかな英気を放ち続ける。まさに希望の木である。東北の人のみならず全国の人に勇気と元気を与えてくれる。

  • 一本だけ生き残った松の木、すごくいいお話だと思う。

  • 東日本大震災のあの津波の中、たった1本、残った松の木。
    「どうしてあの木だけが生き残ったのだろう」とだれもが
    考える。あのすくっと立っている姿、それだけで負けられ
    ないなぁと感じるかも知れない。前を向こう、頑張ろうと
    思えるかも知れない。

    そうみんなに勇気を与える為に生き残ってくれたんだなぁと
    心の拠り所になる為に生き残ってくれたんだなぁと思う。
    そしてみんなが何かしら心に芽生えさせた頃、松はその役割
    を終え、段々弱っていく。

    そんな松に寄せられた優しい風のような詩。
    この本を開いた時にその風を感じた気がした。
    松がくれたきっかけに対するお礼のような詩。
    そんな風に考えた。

  • この高田松原一本松の「奇跡の一本松」の話は
    類似本がたくさん出ていて、それぞれの作者が
    様々な観点からこの一本松の話を書いています。

    内容は似ているので、読む前から大体の察しはつきますが
    やはり読んだら涙が出てきます。

    最後に、陸前高田市長の言葉を載せています。
    「被災から7か月以上たった今日でも“夢であってほしい”“奇跡が起きてほしい”とすべての被災者が心の中で密かに思っている。全国の皆さん、被災地の皆が今日も明日も頑張っているということを、どうか忘れないでください。」

  • 陸前高田の一本松を語り手にしたポエム。「千の風になって」を読んだ時の感動を思い起こした。今年のキーワードは「希望」にしたい。

  • あの一本松はどうして生き残ったのだろう。
    私は色んな意味での“愛情”だと思う。

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著者プロフィール

1946年、新潟県生まれ。上智大学法学部卒業。電通入社後、音楽・映像プロデューサーとして活躍。1987年『ヴェクサシオン』で第9回野間文芸新人賞、1988年「尋ね人の時間」で第99回芥川賞受賞。作家活動以外に、作詞・作曲家、写真家、環境ビデオのプロデューサーとしても活躍中。

「2015年 『生きている。ただそれだけで、ありがたい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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