- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806024842
感想・レビュー・書評
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唐さんの芝居は若かりし頃、恋人に連れられて状況劇場の赤テントで観て、カルチャーショックを受けた。弾丸のようなセリフ、役者の熱量、テント芝居ならではのエンディング。それは今でも唐組に引き継がれている。今年(2019年)の春の演目はこの「ジャガーの眼」だ。本箱にあった妻の本を芝居の前に読んでみた。青春の思い出とテントの匂いが蘇ってくる。粗筋を掴んで6月に芝居を観る。この戯曲がどうアレンジされていくのか、楽しみだ。
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大学1年の冬に演った。
僕は住人2の役。
あれから四半世紀を超えたがまだセリフを覚えている。
というか当時は全員のセリフをほぼすべて暗記していたような。
あの記憶力はどこにいってしまったんだろうか。
演出をした先輩の家に行ったとき、電気が止められており、ロウソクのあかりのひと肌の熱だけであたたかくなったこたつにもぐりこんで酒を飲んでいたことを覚えている。テーブルの上には片目のサングラスがあった。 -
最初に見たのは1989年の公演で、やや難解な唐戯曲の中でもこれは恋愛がメインになっている部分があり感情移入しやすかったせいか、私にとっては「唐版・滝の白糸」と、この「ジャガーの眼」が唐戯曲の中では双璧。
2008年バージョンも見ましたが、そのときは前回ほどの感動はなく・・・さすがに役者さんたちもほとんど入れ替わっていましたから、自分としては初めて見たときのインパクトがやはり強烈で、キャストもあれで刷り込まれていたのだなあと。
1989年当時唐組にいらした長谷川公彦という役者さんのファンだったのですが、ああいうニヒルでクールな二枚目の悪役ができるひとが、最近の唐組にはいないんだよなあ。 -
眼の持ち主を捜し求め、その誰かさんの見た光景に、意外にも身近な彼の存在を知る。