- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806713418
作品紹介・あらすじ
恋愛も、子育ても、仕事も…すべてを手に入れようと闘ってきた女たち、男たち。その多くが気づき始めている。父性のない社会は生きにくいということに。結婚制度を乗り越え、恋愛も子づくりも思いどおりになると信じた男女がはまった深い罠から、フランス社会はどのように抜け出し、高い出生率(2.0!)を保持しつつ、父親への考察を深めているのか。赤ちゃんの半数が非婚カップルから生まれる現状から、父性の再評価まで、父親たちへのインタビューを通して浮き彫りにされる、フランスの男たちが抱える、苦悩と歓び。
感想・レビュー・書評
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日本でも、男女共に働き、育児に関わるのが一般的になってきた。男性にとって、現在ロールモデルのない苦しい段階なのだそうだ。そのため、フランスでは父親手帳なるものが交付されるそうである(婚外でも!!)。日本はこれからどうしていくのか、考えさせられる本です。
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著者が何か、というかフェミニストの視線と闘っている感じが気になりはしたけど、フランスの社会がどんな感じかて言うのが知れるのが良い感じ。
個人の幸せを重視し、そこで子供の権利を注視すること。そのためにいろいろな試行錯誤を社会としてる。行動するからこそ失敗も成功もある。そこにあるシステムが僕にとって良いかはわからないけど、子と言うことを考えたら結構良いように見える。
ぼくの感じる日本の場合は、形式を美とししきたりを重視すること、な感じ。でそれはつまり保守的であるってことで、それは気をつけないと非寛容・不寛容・不機嫌を招く、と思うんだけど、何がそんなに違っているんだろうな…とか。
いろんな国の様子が知りたいな。 -
フランスのオトコは大変だ
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三葛館一般 367.3||AS
高い出生率(2.0)を保つようになったフランスの社会政策とはどういったものか。現在の制度に至った背景を探る。赤ちゃんの半数が非婚カップルから生まれるフランスの父親事情。
日本とは違った家族のかたちや制度、フランスの男性の立場や気持ちを垣間見ることができ、とても興味深い。
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=56856 -
フランスの独特な社会事情とともに、父親として、また一人の男性としての一つの在り方を示唆させられた。「父親手帳」という発想は日本にも取り入れるといいのになと思った。フランスだけでなく、世界の父親たちが、今後の子育てにどう関わっていくか、”父親”になっていくか・・・興味深い。
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結婚ってなんなんだ‐『フロン』『フランス父親事情』
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20091027/1256601457 -
フランスでは事実婚が一般的で、血はつながっていなくとも男性が父親になると認識した時点で、国から父権が与えられます。さらに、父親がDND鑑定で子どもとの血のつながりを確認することは許されていません。それは、フランスが子育てについて真剣に取り組んでいるから。父親の役割について、歴史を遡って考察していく章もなかなか面白いです。
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題名の通りの内容が書かれていました。
フランスの女の人は強いから、フランスの男の人は、フランスの女の人ではなく、男をたててくれるロシア女性や優しいアラブ女性に流れる傾向があることを知る。
女性の理想が高くなり結婚に及ぶ男女が減っているという社会現象は、どの国でも見られるということがわかった。
欧米は男性も育児休暇を取るのが当たり前かと思っていたが、収入が減ること等々を考えると日本よりは多いけれども、半分くらいもいないということがわかった。
著者は父親の存在意義を主張している。男性陣としては、こういった理解は参考になる。 -
フランスの複雑さが見える。