ドイツの中のトルコ: 移民社会の証言

著者 :
  • 柘植書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806803072

作品紹介・あらすじ

再統一、ネオ・ナチの台頭、欧州統合時代の到来。180万のトルコ人は、『我々エスニック集団は、「外国人労動者社会」ではなく、もはや「移民社会」である』と、訴える。

感想・レビュー・書評

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  • 労働力不足を補うために
    第2次世界大戦の頃からトルコから
    移民政策を取ってきた。
    しかし、構造は
    奴隷制度同様(この本ではそこまで表現はしていないが)
    ずっと移民扱い
    投票権もない
    労働力のみが目当てのため
    保証はないが
    保険料は
    払わされる。
    もともとトルコ人は、家族の結束が硬い
    勤勉な国民
    1970年代に大規模な移民政策
    だが
    ベルリンの壁が崩れた1989年頃からは移民を帰還させる政策が出てきた。
    労働力はすでにある。

    働かないドイツ人
    ドイツでの外国人犯罪率は
    トルコ人が一番

    中東は
    同じイスラム圏だが、何もない
    緑がない

    この本を読んで
    トルコは
    あれだけ豊かな国なのに
    なぜ
    賃金も安く
    ヨーロッパで下に見られているのか

    戦車を売ってバナナを安く買う国に行って働かないといけないのか

    今、EUへのNO VISAでの渡航権利というのは
    不法移民が出来たり
    することにもつながるのか?
    自国が
    貧しい
    政情が安定していない
    テロが起きる
    ということは
    どういうことなのか

    もう少しニュースを聞く前に知っておくべきトルコのことがあると思った。

    ちょっとこの本ことは
    古い1993年なので
    この10年後のトルコを書いた本を次に読んでみたい

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著者プロフィール

1965年高知県生。関西学院大学文学部卒。トルコ評論家・トルコ語通訳。学生時代に「トルコ」の魅力と潜在性を発見し、以降一貫して単独の徹底取材により、リベラルでフェアな着眼点からトルコの社会、政治、歴史、文化などを論じる著述発表を続ける。社会を映す媒体としての現代トルコ映画への傾倒も深く、東京国際映画祭などでの通訳・字幕監修他、トルコ映画評論などにも携わる。日本開催のトルコ関連の文明展カタログ翻訳多数。慶應義塾大学非常勤講師、NHKワールドニュース・トルコTRT通訳。著書に『ビザンツ、オスマン、そしてトルコへ 歴史がつなぐ社会と民族』(彩流社)、『寛容なる都 コンスタンティノープルとイスタンブール』(春秋社)、『最後のローマ皇帝 大帝ユスティニアヌスと皇妃テオドラ』(作品社)、『アジア映画で〈世界〉を見る 越境する映画、グローバルな文化』(作品社、共著)、『アジア映画の森 新世紀の映画地図』(作品社、共著)、『「対テロ戦争」とイスラム世界』(岩波新書、共著)、『イスタンブール歴史の旅』(小学館、共著)、『ゾーリンゲンの悲劇 トルコ人労働者移民放火殺人』(三一書房)他。

「2015年 『史跡・都市を巡るトルコの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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