ハルのゆく道

著者 :
  • 天理教道友社
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本棚登録 : 23
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784807306039

作品紹介・あらすじ

2015年W杯南アフリカ戦。その「歴史的勝利」に貢献した日本代表の一人、立川理道 (たてかわ はるみち:通称「ハル」)は、数々の名選手が輩出した〝天理ラグビー〟で育った。2019年W杯日本大会では、名実ともに中心選手としての活躍が期待される。ラグビージャーナリストの村上晃一は、関係者の証言をもとに彼の成長の軌跡をたどり、その真面目で愚直なアスリートを育んだ天理ラグビーの精神にも迫る!

感想・レビュー・書評

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  • ワールドカップに合わせて、
    気分を盛り上げるために読んだのだが。
    何というか、
    成功したアスリートの話って、
    そもそもが素晴らしいんですよね。
    持って生まれた才能であり、
    生まれ育った環境であり。
    だから、その時期の話があるとどうしても、
    「まあ、そりゃね。アナタはね」
    っなってしまう私は、捻くれ者だと思います笑

  • ラグビージャーナリスト「村上晃一」が、ラグビープレーヤ「立川理道(たてかわはるみち:通称「ハル」)」の成長の軌跡を描いたノンフィクション作品『ハルのゆく道』を読みました。

    ワールドカップ開幕が1か月後に迫っていることもあり、久しぶりにラグビー関係の作品です… 「村上晃一」関連の作品は、昨年7月に読んだ『桜の軌跡 ラグビー日本代表 苦闘と栄光の25年史』以来なので、約1年振りですね。

    -----story-------------
    “天理ラグビー”の申し子「立川理道」はいかにして世界へ羽ばたいたのか。

    2015年W杯南アフリカ戦。
    その「歴史的勝利」に貢献した日本代表の一人、「立川理道 (たてかわ はるみち:通称「ハル」)」は、数々の名選手が輩出した〝天理ラグビー〟で育った。
    2019年W杯日本大会では、名実ともに中心選手としての活躍が期待される。
    ラグビージャーナリストの「村上晃一」は、関係者の証言をもとに彼の成長の軌跡をたどり、その真面目で愚直なアスリートを育んだ天理ラグビーの精神にも迫る!
    -----------------------

    「立川理道」は、天理高校時代から注目していて、プレースタイルが大好きな選手のひとりなんですよねー 本書にも登場しますが、恩師のひとりは何年か一緒にラグビーをプレーしたことのある仲間なんですよね… それも、「立川理道」のことが気になる要因のひとつでしょうね、、、

    少年時代から、天理高校時代、天理大学時代、そしてトップリーグの「クボタスピアーズ」やラグビーワールドカップ(RWC)2015での「日本代表」としての活躍、「サンウルブズ」のメンバーとしてのスーパーラグビーへの挑戦まで… 彼の成長の軌跡が綴られた作品です。

     ■第1章 少年時代
      理道、誕生 / やまのべラグビー教室 / 井上大介との出会い / 新幹線事件 /
      我らラグビー兄弟 / ストラックアウト / 天理中学 / 天理高校 / ボールを受ける前に動く /
      兄・直道 / みどりのテープ / 高校ジャパン落選
     ■第2章 天理ラグビー
      選手、指導者は多士済々 / 天理教二代真柱 / 名勝負 / 国際交流 /
      天理教とラグビー精神
     ■第3章 世界への序章
      フラットパス / スタンドオフとしての気づき / 理想のリーダーシップ / 大学最後のシーズン /
      リスペクト / クボタスピアーズ / プロ選手として
     ■第4章 栄光と挫折
      エディー・ジョーンズ / オーストラリアでの苦悩 / ハードワーク / 眠れない夜 /
      世紀の番狂わせ / 歴史的勝利、その後 / 一度きりの涙
     ■第5章 そして、未来へ
      スーパーラグビー参戦 / 感謝のオープニングマッチ / 歓喜のジャガーズ戦 /
      テストマッチのリーダー / ホーム最終戦 / 期待
     ■日本・天理ラグビー略年表

    何と言ってもクライマックスはラグビーワールドカップ(RWC)2015での「南アフリカ」戦ですね… リザーブ予定が「CTB クレイグ・ウィング」の負傷で急きょ出番となった「立川理道」が存分のその力を発揮、、、

    奇跡的な勝利の立役者としてチームの中心で存在感を発揮した「立川理道」… 怪我など、何度ものピンチを切り抜け、ひたむきに走る彼の姿は、本当に胸を打ちますね。

    来月、日本を舞台に開幕するラグビーワールドカップ(RWC)2019でも「日本代表」のバックスリーダーとして活躍してくれる… と思っていたのですが、、、

    何でなのか… 今のところメンバーに入っていないんですよねー 活躍できる人材だと、今でも思っているんですけどね。

    残念です… 今からでも追加で招集してほしいなぁ。 と本気で思います。

  • ラグビー解説でよくお目にかかる村上晃一氏による本。
    ハルは久保田スピアーズのキャプテン立川理道のこと。
    出版社が道友社。ということは天理教と少なからずつながりが…天理では「道」は特別なものだから。それはもちのろんのこと。

    ま、それはそれとして、立川選手がいかにしてラグビーというスポーツに出会い、選手として来し方進んできたのか、が書かれている。そしてこれから進んでいくのか、それがまさに「ゆく道」なのだろう。

    一番印象に残ったのは最後に各氏からのハルに対する期待のところに続けて書かれている廣瀬俊朗についてのハルのコメント。
    以下、引用する(途中、中略あり)。
    「廣瀬さんは全く怒らない。でもそれは、楽なほうを選ばないという見方もできます。怒鳴ってしまえば簡単なところを、そうではないアプローチで選手に接していく。これまで会ってきたリーダーとは違う人です。(中略)普通は、試合前のロッカールームは、キャプテンが選手たちの気持ちを鼓舞するものです。僕もキャプテンのときは、そうしていました。でも廣瀬さんは淡々としている。『楽しみやね。さあ、行こう』と。自分の言葉で、自分のやり方でやっている人だと感じました。感心したのは、試合が終わると、試合に出られなかったメンバーとかスタッフに、必ず感謝の言葉をかけることです。気づきにくいところに気づく人。リーダーとして勉強になりました。」

    これは廣瀬のあとのリーチにも引き継がれていった。
    というか、リーチもそういうキャプテンに変容していったと書かれている。

    私自身、自分ができてないという自覚があるからなおさらかもしれない。ハルにも響いたわけで、私の心にも響いたなぁ。

  • 熱い男だ

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著者プロフィール

村上 晃一(むらかみ・こういち)/著1965年3月1日生まれ、京都府出身。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。1987年、ベースボール・マガジン社に入社し、『ラグビーマガジン』編集部に勤務。1990年6月から1997年2月まで同誌編集長を務めた。1998年に退社し、フリーのラグビージャーナリストに。多くのスポーツ誌に記事を寄稿するほか、『J SPORTS』の試合中継などで解説を務める。

「2021年 『「竹田流」人間力の高め方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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