もっと知りたい葛飾北斎 改訂版 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 東京美術 (2019年3月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (78ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808711412
作品紹介・あらすじ
90年に及ぶ生涯に沿って、常に新境地に挑戦し続けた驚異的な画業を、丹念にかつビジュアルにひもとく画期的な入門書。改訂版では代表作「富嶽三十六景」全図を巻頭に綴じ込み収載する。
感想・レビュー・書評
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T図書館
1760年生まれ
「桜花に鷹図」 すみだ北斎美術館
「富士越龍図」北斎館
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惚れ惚れする。画風がどんどん変わっていくところもいいけれど、やっぱり特に北斎印の藍色や青。これとイヴ・クラインの青が自分にとって二大青。
映画「HOKUSAI」でこの藍がクローズアップされてたのがちょっと嬉しかった。田中泯がこの絵の具を雨に溶かして浴びる場面は迫力だった。
富嶽三十六景の「駿州江尻」の強風と藍色の組み合わせもたまらない。「諸国瀧廻り」シリーズは全部好き。植物の根っこみたいな、あるいは雪みたいな水しぶきが独特。
「諸国名橋奇覧」は初めて見たけどこれも最高。
「酔余美人図」も着物の藍が美しい(し、黒の輪郭が三味線のいれものと繋がっていて力強い。黒い電流が走ったかのよう)。
晩年に肉筆画を描くようになって、そのしぶい藍色がパッと姿を消すところもいい。藍や青を使ってる作品もあるにはあるけど、もはやかつてのそれではない。
90まで生きた。ショパンの没年と同じらしい。
本書を読んでたら杉浦日向子の「百日紅」を読み返したくなってきた。 -
応為の本と同時並行で。
絵のバリエーションが豊富。北斎漫画とか。踊りの振り付けとか。悪玉おどりとか、おもしろい。
イキイキとした人物。美しい光景。
なんなのこの人と驚くばかり。
特に肉筆画の繊細さにおどろく。 -
8月4日新着図書:【変顔のデッサンまである「北斎漫画」。大胆な構図で圧倒される「神奈川沖浪裏」。すごいです、北斎!】
タイトル:もっと知りたい葛飾北斎 : 生涯と作品
請求記号:700:Mo
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28185579 -
富嶽三十六景などの錦絵は、北斎の70代からの四年間の仕事によるものだ。
それ以降、肉筆画に力を注ぎ、そして死の床であっても、あと五年あれば極みに達することができると言い残した。
画狂 北斎。
北斎の生涯を解説。
弟子のことがほとんど触れられてなかったけど、活躍した弟子っているのかな。 -
<閲覧スタッフより>
初期の作品から晩年まで、画家の人生を通して作品を紹介する美術シリーズ。オールカラー、そしてわかりやすい文章で入門書にぴったりです。
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所在記号:721.8||カツ
資料番号:20106892
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北斎ほど長命だと、その中で画風も変わるので、時期ごとに各特徴を見ていくのは面白い。全頁カラーで見やすく、代表作を網羅し、影響を受けたあるいは与えた人物や作品等、多角的に情報が盛り込まれているので、ビギナーにはうってつけの内容。最晩年の肉筆画は娘応為の作品(掲載あり)に似た感じもあり、関連性が気になったりもした。