- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811807386
作品紹介・あらすじ
古代の世界観を映す漢字のなりたちが、絵でわかる本。魅力あふれる切り絵調の絵と、白川静氏による文字解説。125文字のなりたちが物語のように展開し、漢字の形に秘められた意外な意味に驚く。コラムや添え書きも楽しい。
感想・レビュー・書評
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ひさしぶりに良い本に出合った。
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漢字を脚本としたショートスキットのような一冊。
漢字の成り立ちの入門書として秀逸。 -
主に小学生で習う漢字から、それが表す意味や由来を影絵的なイラストで紹介。楷書体の近くに篆書体であろう文字があるのも良い。
紹介例自体の数はそこまで多くないが、比較的洗練されたデザインの本だと思った。
新聞等では先ず使われない、非日常的な漢字の紹介がもっとあっても良かったかなと感じた。 -
漢字の成り立ちなんて別に知らなくても全然困らないんだけど、知ってみると俄然広い世界が見えてくる。
何千年も前の人が見たこと、感じたことがそのまま形となり、それを何千年も後に生まれた私たちが基本的には同じ形、同じ意味で理解することができるというのは、改めて考えてみると感動的。
しかも大抵、その字の成り立ちには生々しい人の生死や祈りや呪いが関係している。例えば、「導」という字は、寸は手、辶は歩く、行くの意味があり、異郷の邪霊をその土地の人間の生首を手に持って祓いながら進むのが「導」、祓い清められたところが「道」となる。
「白」という字は人間の頭蓋骨の象形、など。
ひらがなやアルファベットにはない面白さが漢字にはある。 -
怖い系でまとめたかったのかな?暇潰しにはなる
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絵とエッセイは、絵描きの金子都美恵さんによる。切り絵のようなイラストが白川静の世界とマッチ。金子さんは、他にも、古事記シリーズ、民話や神話を題材にした作品も制作しているようで、みてみたい。
この本で自分に関係深い漢字の意味を知る。彼女の文、イラストのおかげで、より一層、その漢字への愛着も深まる。 -
2013/7/1
821.1||カ (5階言語)
「解」は、牛の角を刀で解体している様子からできた文字。
古代中国の世界観を秘めたちょっと恐い
漢字のなりたちが一目瞭然! -
犬には祓いや清めの役割があり、犬の犠牲に関わる文字がたくさんある。