龍のすむ家 (2)

  • 竹書房
3.59
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本棚登録 : 413
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812418420

作品紹介・あらすじ

コンカーをトチの木の下に埋めてから数週間-。小さな龍たちが暮らすペニーケトル家には平穏が戻ったかに思えた。ところが、ルーシーが願いの龍「ガレス」を作ったことからとんでもないことが起こり始める。願いの龍は、作り手と名付け親がひとつずつ願いを叶えてもらえる特別な龍だ。ルーシーは龍たちの大好きな雪を降らせて欲しいと願う。晴れていたはずの空からひらひらと小雪が舞う中、ガレスと命名した張本人のデービットは、不思議な思いで大学に向かう。最近やってきた極地研究の専門家・バーグストローム教授はなぜかガズークスのことを知っていて、とんでもない課題を出してきた。「龍は存在するか、否か」について、論文を書けと言うのだ!平和な日常の中、陶器の龍たちが生きていたのか、またもや信じがたい気分になっていたデービットは、ついにガレスにこう願う-龍伝説の真実を知りたい、と。その瞬間、運命の歯車がガタンと回り始めた。リズのおばさん・グウィネスが、霊薬をつかさどる龍「グレーテル」を連れて、家にやってくる。なぜか慌てるリズに、グウィネスはリズに子供ができると宣言。デービットは龍の涙を守り続けるシロクマの物語を夢に見始める。謎の教授バーグストローム、デービットに恋する同級生ザナ、新たな龍4匹が加わり、ますます物語は白熱。イギリス生まれの優しく心に残るファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館本
    前作は龍というよりリスのお話がメインだったのに比べて、今回は龍の争いがメイン
    ハラハラドキドキで読む手が止まらなかった
    最後がすごい気になる終わり方だったから早く読まなきゃ

    翻訳ものなのにすごい読みやすくて世界観が本当に好き。

  • 龍のすむ家〈2〉氷の伝説

  • 1巻であれだけメインに据えてきたリスの存在はどこにいったのか。
    ルーシーのキャラクターがよくわからない。何がしたいのか。
    グウィネスが登場してからリズがまるで少女のよう。1児の母としてそれでいいのか。
    1巻よりは龍の登場シーンが増えたものの、今度はシロクマの話が絡んできてなんだかもう…といったところ。

  • リスをめぐるご近所の話に終始していた前作とは打って変わって、ハラハラドキドキのストーリーだった。

    リズのおばと称するグウィネスの登場により、穏やかに思えたデービットの下宿生活は、急に緊張に満ちたものになる。

    ザナというデービットの同級生の不思議な少女が重要な役割を担うことになり、ただの意地悪なお隣さんだと思っていたベーコンさんさえ今回は思わぬ活躍を見せる。

  • ペニーケトル工房に下宿しているデービッドを中心に巻き起こるちょっと日常から乖離したファンタジー。

    なんと言うか、前作がほのぼのしていて、龍要素が少なかった分だけに話が進んで驚いた。
    というより、何か裏で壮大なストーリーがあるのは分かるのだけれど、それが読者には明かされないので、何やらもやもやさせられる。もちろんおいおい分かっていくことなのだろうけれど、龍の置物のことやしろくまのことなど、分からないままに話が展開していく。
    そして新たなるヒロインの登場。今度はパンク少女。何だか外国の作品てあっさり付き合ったり別れたりすることが多いなと感じる。日本人は恋愛に奥手ってことだろうか。その辺の共感は受けることはあまりなかった。

  • ソヒイー、かわいそう・・・・・・・・・・・
    ザナも好きやけど、やっぱソヒィーかな!!!!!!!


    大学の教授で不思議な人がいた。
    デービットが龍の話をすると、
    真剣に話に興味を持って、
    次のレポートは、龍がいるかいないかについてになった。
    教授と話をしているときに、デービットは
    リズがつくってくれた特別な龍ガズークスが
    頭に入ってきて、ローレンという不思議な言葉を持ち出した。
    帰って、リズにその事をいうとアノ冷静なリズが
    外見で分かるほど、動揺している。
    デービットはそこから竜について
    いろいろな話を知る。
    その中で、大学の同僚ザナとだんだん仲がよくなっていき・・・
    恋人のソヒィーが突然アフリカから帰ってきて・・・・・・・・・

  • 大学生の男の子が主人公なんだけど、何か入り込める。
    辛くなるようなシーンもあったけど、
    この物語の世界が好きです。
    続編も気になるな~。

  •  図書館で借りました。

     ファンタジー。児童書。
     内容。
     主人公デービットは陶器の龍を作る母と娘の家に下宿している学生。リズからもらった特別な龍ガズークスと会話が成り立つようになっている。
     今回は本物の最後の龍の落した涙を巡って、魔女と白熊の戦いと、デービットの恋愛問題が派生する。
     恋人がいきなりアフリカへ。そして同級生の奇抜なファッションの少女ザナが彼に接近してくる。
     九十年前と変わらぬ姿の教授。
     デービットは魔女のたくらみによって、龍たちの陶器ではない真の姿が見えるようになる。

     ……児童書?
     ザナとのキスシーンやら、二股やら(笑)
     殺されかけた龍の痛々しさやら。
     そしてこの巻で、終ってない。
     さあ、どうなるのやら。(龍は意味深に見えないように飛び回っていてくれたほうがよかったかも)

  • 面白い。

  • 龍のすむ家の続編。
    舞台は前編と変わらないが、
    謎の登場人物が!
    龍の涙の秘密も少しづつ明かされて行く。
    アクション的要素が加わり、テンポよく進む。
    主人公、デービットは失恋と新たな恋と秘密を経験することに。
    ますます目が離せない。

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著者プロフィール

1954年地中海のマルタ島に生まれ、後にイギリスへ移り、中部の都市レスター、北西部の都市ボルトンで育つ。ヨーク大学で生物学を学んだ後、レスター大学前臨床科学部で働く。十代からシンガーソングライターを目指すが、39歳のときに児童文学の公募のために書いた子どもの物語が出版社に認められ、1994年“AHoleatthePole“(未訳)でデビュー。現在までに約30冊の子どもの本を出版している。邦訳作品に「龍のすむ家」シリーズ(竹書房)がある。

「2021年 『飛べないハトを見つけた日から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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