さよなら「ヴィジュアル系」~紅に染まったSLAVEたちに捧ぐ~ (竹書房文庫 い 1-1)
- 竹書房 (2008年5月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812434819
作品紹介・あらすじ
80年代終盤から10年の永きにわたり、ロック少年少女、ヤンキー少年少女、文学少年少女、ナイーヴな少年少女、ついでに普通の少年少女をも巻き込んで、社会現象にまでなった"ヴィジュアル系"。己れの逃避願望を「何でもあり」の雑食性との美意識で、徹底的に突き詰めたその姿勢は、思春期特有のネガティヴィティーを抱えた十代には、「心の支え」だった。痛快にして明快、アーティストもファンも光り輝いていた「あの」時代を、XやLUNA SEAたち当事者と共に振り返る。「再結成」現象にもめげず(苦笑)。
感想・レビュー・書評
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素材自体への興味は今となっては微妙なれど、内容はどこを切り取っても純度100%の市川節。アーティストをお前呼ばわりする芸風は健在、かなり深いレベルで繋がっているからこそ可能な本音トーク、そのやり取りを読み物として圧倒的に面白くする術に異様に長けたあの「市川節」が全編に渡って炸裂する本書がつまらない筈がない。暇つぶしに繰り返し読んでもついついニンマリとしてしまう密かな愛読書です。
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著者の独特の語り口で綴られる対談集。LSのS氏の対談目当てに購入したが、その他の内容もすべて読み、今でも時々読み返したい本です。
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…V系だろうが何だろうが、根拠は持たずともとんでもない音楽的野望を持って命懸けてる連中に我が身を重ねて、強烈なシンパシーを抱いた。そして、羨ましくもあった。だって彼らは、それを、音楽で表現できるのだから。
我々は、出逢うべくして出逢った。歳こそ違えど、<同志>だったのだ。p397 -
発売から時間がたっているので、懐かしく読めた。あんなこともこんなこともあったねぇ。。。市川さんの文体や対談のノリも懐かしい!
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副題に惹かれてつい購入。本にお金出したの久しぶり。
書店で見つけられなくて店員さんに探してもらったのだが
タイトルを伝えるのに躊躇し、小声になってしまった。
まえがきに「20代前半のバンドたちに取材すると、「実はヴィジュアル系が好きでした」とカミングアウトする奴がやたら多い。しかしそのほとんどの連中が自分の過去を隠したがるのである。」とある。
小声になる自分と何となく重なってしまい、苦笑い。
『SHOXX』読んでたので星子さんやら大島さんの名前が出てきて懐かしかった。せっかくなら出版を遅らせてでも、著者が「味スタ」をどう捉えたか書いて欲しかった。なので☆一つ減。 -
「私がヴィジュアル系だった頃。」出版当時、SUGIZOとの対談がとても衝撃的な内容だった。
特に私は話題の人物のファンだったし、同じことを思っていたからよけいに。
買おうか迷った挙句、時間が経ったころに本屋で見つけて即購入。
私が知らない時代から、渦中の人物から第三者までさまざまな視点から紐解いていくのが面白かった。
90年代後半から紅に染まったSLAVEとなった私にとって、味わうことのなかった90年代前半へ改めて想いをはせる内容だった。 -
わたくしも、紅に染まったSLAVEでございますからして、なんだかこっぱずかしいには違いないんですが、あの頃の濃密な思い出が色濃く蘇る一冊でございます。
ほんとに、「あのバカが死にやがって」遅咲きの青春も落ち着きを見せました。はい。 -
「私がヴィジュアル系だったころ」を購入して既に読んだので買おうかどうか迷ったのですが結局購入。
でもやっぱりある部分には凹みました。 -
復活ライブに関して書き足しがありました。
読みたい人は読んだらいいと思う。
所々落ち込むトコもありました。