レディ・ホイッスルダウンからの招待状 (ラズベリーブックス)

  • 竹書房
3.47
  • (0)
  • (8)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (599ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812446959

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • レディ・ホイッスルダウンシリーズ、2作目(完)。
    1作目の「レディ・ホイッスルダウンの贈り物」を未読でも、楽しめる内容でした。今回も4人の作家によって描かれる恋物語4作品が、同じ時間軸でリンクしている短編集です。個人的には、前作より面白かったと感じました。

    やっぱりジュリア・クインの作品は好きだな~と思いました。
    伯爵令嬢(莫大な花嫁持参金付きと噂)のティリーは社交界の人気者。彼女の亡くなった兄の親友(戦友)で男爵子息(次男)のピーターは、彼女に惹かれるものを感じますが、元々身分不相応だとあきらめています。それでも、亡き親友と交わした「どちらか片方の身に何かがおきたときは、もう片方が相手の妹の幸せを見守る。」という約束を果たそうと、彼女の花婿候補たちに目を光らせます。
    ティリーの素直さと、ピーターの高潔さが、光る作品でした。ヒロインのパパ、ママも素敵な人物で、読後感が良かったです。

    ミア・ライアンの作品も、かなり面白かったです。今回は、ジュリア・クインの作品と、甲乙つけがたい位、好きだと感じた物語でした。
    両親を亡くした後、親戚の男爵未亡人(レディ・ニーリー)の話し相手を職業としている30歳ヒロインのイザベラ。彼女には実は、隠れた才能があり、男爵未亡人が開く社交界でも人気のパーティの企画は、全て彼女が考えたものでした。
    そんな時、レディ・ニーリーの口利きによって、35歳で結婚願望無しの伯爵アンソニーのパーティの企画をすることになって、2人は出会います。
    アンソニーは、彼女の発想の豊かさや、頭の回転の速さに心惹かれますが、かなりの身分差がある為に、イザベラは身を引きます。
    こちらの話も、レディ・ニーリーが人情に厚かったり、アンソニーのお父様が、世間体よりも大切なものを知っている人だったりと、周囲の人に恵まれていて、読後感が良かったです。

    <<好きな物語順>>
    最後の誘惑 [著]ミア・ライアン
    ファースト・キス [著]ジュリア・クイン
    最高の組み合わせ [著]スーザン・イーノック
    かけがえのないあなた [著]カレン・ホーキンス

  • ホイッスルダウンのアンソロジー2作目で4作家。さらっと読んで楽しんで終わり。
    クイン・持参金つき伯爵令嬢と貧乏な男爵次男
    ライアン・ベストヒロイン賞をあげたい。30歳のコンパニオン嬢と結婚から逃げてる伯爵跡継ぎ。1本だけ短編だが私は一番好き。この話だけ4★あげたい。
    イーノック・さえない男爵令嬢ともてる伯爵。両想いならさっさとくっつけよな。結婚前に処女を奪うから放蕩者なんだよ。
    ホーキンス・12年も別れていて両想いと言われてもなぁ。意地っ張りペアの仲直りまでの話。

  • レディ・ホイッスルダウンを冠するアンソロジー第二弾。全体的にいうと第一弾の方が好きかな。一作目ジュリア・クインの「ファースト・キス」が一番好き。

    持参金つき伯爵令嬢×亡くなった兄の友人の男爵子息(ファースト・キス/ジュリア・クイン)
    三十歳の誕生日を間近に控えたコンパニオン×父に結婚を急かされている放蕩者の伯爵子息(最後の誘惑/ミア・ライアン)
    両親から魅力がないと思われている男爵令嬢×兄の死で爵位を得た放蕩者の伯爵(最高の組み合わせ/スーザン・イーノック)
    十二年間別居中の子爵夫妻(かけがえのないあなた/カレン・ホーキンス)

  • ロマンス小説としては王道のストーリー展開ではないでしょうか。
    人気作家さんばかりで、さくさく読ませてくれます。

  • 〈ブリジャートンシリーズ〉四人の作家の短編。
    あるお屋敷での晩餐会で主催者のルビーのブレスレットが盗まれた。
    そこに居合わせた8人(4カップル)のロマンス。それぞれの登場人物たちが微妙にかかわり合ってる上に同じ時期のお話だから 前後するものもあるけれどユーモアもありつつ下世話なゴシップは いつの時代もご夫人達の得意技なのである。面白かった。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

【著者略歴】
ジュリア・クイン
Julia Quinn
ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ卒業後すぐにロマンス小説を書き始め、1995年に"Splendid"(邦題:『すみれの瞳に公爵のキスを』)で作家デビュー。2000年に発表した〈ブリジャートン家〉シリーズの第1作、2作、4作がRITA賞の候補作に選ばれ、人気ヒストリカル・ロマンス作家としての地位を確立。2007年、シリーズ第8作でついに受賞。その他2作品がRITA賞を受賞している。米国ロマンス作家協会殿堂入り。太平洋岸北西部に家族と在住。

「2022年 『ブリジャートン家9 幸せのその後で ~ブリジャートン家後日譚~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジュリア・クインの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×