スター・ウォーズ　偽りの仮面 (竹書房文庫)

著者 : ジェームズ・ルシーノ 富永和子

• 竹書房 (2012年2月29日発売)

感想・レビュー・書評

[はろーすみすさんの感想 · 2013年11月14日]

現在邦訳されているSW小説の中で最も古い時代を舞台にした『EP1』の前日譚。明快な活劇要素よりも重厚な政治劇と、パルパティーンが裏から手を回して着実に足下を固めていく過程を描くことに重きが置かれています。なぜナブーが通商連合によって封鎖されたのか、という『EP1』の背景説明にもなっており、映画でわからなかった部分も知りたい向きには最適な一作でしょう。また、事件の重大さからジェダイオーダーも総力戦の様相を呈し、マスター級のジェダイがかつてないほど大量に投入されているもポイント。後にレガシー時代の諸悪の元凶となり、ダース・クレイトやダース・カイダスを生み出すヴァーゲアの旧共和国時代の姿を見られるのもこの本だけ。