不機嫌な花嫁にささげるワルツ (ラズベリーブックス)

  • 竹書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812449011

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  • 短編集です。

    「不機嫌な花嫁にささげるワルツ」
    舞踏会の夜、何物かの悪意によって、自宅のワインセラーに、放蕩者と名高い男性・アンドリューと2人きりで閉じ込められてしまったヒロインのクリスタ。
    翌朝2人は無事に発見されますが、若くて無垢なクリスタの評判に瑕が付くことは免れない状況に陥ってしまいます。
    娘の結婚相手としては、不服に思いながらも、彼と結婚させるしか道は無いと思い込んでいる父親と、望まぬ結婚をあっさりと受け入れてしまうアンドリューにより、2人はあっという間に夫婦になってしまいます。
    さすがに、短編集だけあって、2人は新婚旅行であっという間に恋に落ちます。
    その後、クリスタの元に、悪意に満ちた手紙が届くようになりますが、こちらの事件も割とあっさりと解決。
    まぁ、放蕩貴族と若い令嬢の組み合わせは、よくある設定なのですが、もうちょっとじっくり読みたかったかな。
    ラストでは、ヒロインのクリスタの優しさと前向きさが光ってたと思います。

    「夜明けまで抱きしめて」
    放蕩貴族のヒーローの部屋へ、父親の腕時計(兄が賭け事で失った)を盗みに入るヒロイン。逃げる前に、ヒーローに見つかってしまったあげく、友人が悪ふざけで雇った娼婦に間違われてしまうストーリー。
    まぁ、泥棒は良くないんだけど、ヒロインの境遇がいろいろと気の毒すぎて、切なくなった。一つ年上の兄が本当にバカでイライラしてしまった。
    熱い一夜を共にした後、姿を消したヒロインに興味を持ち探し出すヒーロー。身分があまり高くない未亡人のヒロインが幸せをつかめるシンデレラストーリー。

    「公爵からの甘い贈り物」
    新婚ほやほやの夫婦のお話。若くて美しくて純粋で自由奔放な妻に手を妬くヒーローが可愛い。
    ヒーローが観にいくことを禁じたお芝居をこっそり観にいったことによって、ヒロインがおしおきされてしまい、そこから夫婦の夜の生活が一気に情熱的なものに変化します。
    ヒーローの過去の過ちによって、ヒロインの身に危険が迫るものの、ヒロインが一人でピンチから脱出する姿は、たのもしくて面白かった。そして、ヒロインが危険に晒されていることを知ったヒーローが自分の中に芽生えていた真実の愛に気付く姿も、素敵。

    表題作が一番面白かったかな。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    舞踏会の夜、公爵令嬢クリスタ・ハットンは何者かによって、放蕩者として知られるアンドリュー・カールトンと一緒にワイン貯蔵庫に閉じこめられてしまう。翌朝、ふたりを発見したクリスタの父親、ダンバートン公爵は激怒し、クリスタたちは醜聞を避けるために以前から恋人同士だったと装い、結婚することに。その夜まで一度も話したことがなかっただけでなく、結婚相手として考えたこともなかったアンドリューとの結婚に戸惑い、怒りすら覚えるクリスタだったが、噂とは違う彼の誠実で情熱的な面に気づいていく―(ほか2篇収録)。“真実の愛に目覚めた”放蕩貴族たちの物語。

  • 同じく短編集の『砂漠の王子とさらわれた令嬢』はハズレなしで3編とも楽しめたのですが、本作品はハズレがない代わりに当たりもない感じ。

  • 真の愛に目覚めた放蕩貴族たちのお話らしい三編。いつも通り熱すぎる。

    不機嫌な花嫁にささげるワルツ:罠にはめられたヒロインとヒーローが一夜明けて人生が大きく変わったが復讐ターゲットのわりに幸せそうな二人。犯人怒ってるな。

    夜明けまで抱きしめて:ヒーローのもとへ夜盗ヒロイン参上。なぜか娼婦に間違われてアレやコレやで大人の深夜のおたのしみ。ヒロイン兄が蹴り飛ばしたいほどクソ男。

    公爵からの甘い贈り物:自由放棄な公爵夫人ヒロインにお灸をすえたい公爵ヒーロー。心配のあまりヒロインをそばにおいて手なずけ可愛がりたいだけのような。嫉妬深い女のせいでとんだめにあったが やはりヒロイン簡単には屈しないのであった。

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著者プロフィール

アメリカ、ミネソタ州生まれ。
幼いころからの読書好きが高じて自然に作家の道へ。
リージェンシー・ロマンスを中心にeブック(電子書籍)形式で20作以上を発表、No.1ベストセラーを連発する。
2005年度ウィスコンシンRWAヒストリカル・ロマンス賞、2006年度Lories賞、2007年度Eppie最優秀エロティック・ヒストリカル・ロマンス賞など受賞多数。
現在はインディアナ州で夫と3人の子ども、たくさんのペットと一緒に暮らしている。

「2019年 『恋はどしゃ降りの夜に 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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