下北沢カフェ・エモート ~恋の味も知らないくせに~ (ラヴァーズ)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 64
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812449301

感想・レビュー・書評

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  • 記憶喪失の青年×カフェのシェフ。

    千地イチさんの作品は、キラキラ眩しいけど
    若干ご都合主義設定というか
    ファンタジックな部分があって、
    そこが許せるかどうかがキーになってくると思います。
    私が同作者の作品を読んだのはこれで4冊目なんですけど、
    今回ばかりはちょっと無理でした…。

    主人公の創(シェフ)は不愛想だけど腕はいい。
    記憶喪失の青年・秀虎は創の料理の記憶があって
    それを頼りに自分の身元を辿っていきます。

    最初は創の味が好きというのを素直に受け止めて
    楽しく読んでいたんですけども…

    中盤から創の料理がおいしくなくなった。
    それは味付けや調理を間違ったのではなく
    色々と事件があって気持ちがささくれているから
    料理にそれが出る。のだそうです。
    他のどのシェフよりも創の料理が好きだったのは
    お客様へ笑ってほしい、幸せになってほしい、
    という気持ちがこもっていたから。なんだそうで。

    手元が狂ったとかじゃなく精神論かーい!!!
    それだけで創の料理を見分けるとか
    もはやオカルトの域だからな?

    ここらへんでドン引きしてしまったんですが、
    色んな事件の顛末もお粗末なもので…
    いい年した男たちのグループ抗争に巻き込まれたり
    (20歳越えたらヤンキーは卒業しろっ!アホか!)
    行方不明になってた同僚もそのグループ抗争と
    実家のあれこれが原因だった。バカらしいの一言。
    (曲がりなりにも弟も仕事してるんだから
    無理やり連れてった兄ちゃんも
    職場に連絡ぐらいさせろ!)

    それとは別にしょうもない理由で
    元同僚に嫉妬されて嫌がらせされたり、
    色々盛りだくさん!

    そして記憶喪失の秀虎は状況に応じて
    自由自在に記憶が無くなったり戻ったり…
    もう彼の心配は全然してなかった。
    ご都合主義にしか思えなかったので。

    そして最後にBLなんで当然セックスするけども
    もうこんな奴らのセックスなんか
    心からどうでもよくて目が滑りました。

    これまで結構どれも楽しめただけに
    自分にここまで合わなかったことがショックでなりません。

  • そないコメディでもなかったけど、気になる伏線張りつつ、偏屈な受がワンコに陥落させられるところは見てて楽しい(笑) この作家さんはこれからもチェックしよう。

  • 記憶喪失大食いワンコ×我儘無口シェフ
    って感じでしょうか?

    感想は…一回しかないんかい!!
    だけですかね。

  • 話はしっかりしていた。カフェだからも明るい感じの話なのかと思ってたけど、ちょっと重かったかも。肉体的に痛い話はあまり好みじゃない。
    創の愛されたい願望はわかるけど。創の場合、愛されてるのに気づいてないだけだけど。鈍化で素直じゃなくネガティブだよね。秀虎は逆に素直でポジティブ過ぎる。
    相沢さんや吉男、青柳、緋本のような大人な対応をする人たちがいるから成り立ってるよね。
    青柳と緋本はどう考えても二十歳には思えないけど。
    「ラブ・コレ」のその後の方は創がもう少しデレてるかな?ツンデレ受けは嫌いじゃないけど、もう少しデレてるとこがみたいな。それか秀虎に崩されてる姿でもいいかも。

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