- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011149
感想・レビュー・書評
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傲慢カメラマン×女としてモデルをしている少年。
女にだらしないカメラマンに脅されて専属モデルにならされ、ヤラレちゃう美しい少年がだんだんカメラマンを好きになる話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出版社サイトに載っていた短編を読んで気になったので本編を読んでみた。
期待通り。
初読み作家さんでしたが、描写がとても細やかで人物の気持ちを読み手に任せるというか、まるで映画のように流れていくお話でした。
こういう雰囲気、とても好きです。 -
まー、彗と小夜子の関係はすぐわかったので彗が守ろうとしているものもすぐにわかるわけですが。
弱みに付け込んでモデルをやらせる横暴カメラマン静×女装モデル彗
口が悪く態度も悪いが才能あるカメラマン静。初めて会った彼に反発心を持った彗だったが、彼の才能を知るにつれてどんどん魅かれていく。
しかし、実際の彼は横暴で彗が実は女だとバラされたくなかったら専属のモデルを続けるように脅してきて・・・。
だんだん膨れ上がる彗の気持ちがとても自然に描かれていてよかったなぁ~と思いました。
普段テキトーな男が一途になるのっていいわぁ。彗ちゃんかわいいもんね!! -
正直女々しい受けは嫌いだから、と表紙絵だけ見て敬遠してたら中身は全然違った。もっと前から読んでれば良かった。すごく損した気分。
初恋、かなあ?紅緒さんは距離の取り方が抜群に良い。なんか描写が他のビーエル作家さんとは明らかに一線を画してて、好き。睫が頬に影を落とすのを想像してしまう感じ。胸が苦しくなる。結局お互いにどんな言葉を発したか読者が分かるのは最後という面白くてお洒落な構成。あと彗かわいい。 -
謎を残したまま進んで行くのが多くて感情が読み取りにくい…それでいて黙々と世界に入り込んでしまえる所が好きだったり。不思議だ
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橘さんはあまり語らない所がいい。
淡々としている文なだけに、読み手の想像力をかきたてるというか。
少女のふりをしてCMモデルを受ける事になった少年と、カメラマンの話。
主人公の性格がいまいち掴み辛かったのが難点だが、カメラマンと美少女という絵は想像すると非常に美しい。
好きな作家さんです。 -
キャラクターがあまり語らないので、さーっと読むと
さっぱりわからない話になってしまうので、
この作家さんはじっくり読む事にしてます。
それでもやっぱり主人公が惹かれていくきっかけというか、
ハマるタイミングの描写があれば良かったなーと思いつつ。 -
08/7/31
とりあえずこれで橘さんの出版本は全部読み終わりました。
相変わらず会話や行動の記述が断片的なので想像力をかきたてられます。
『「好きなんだね」再び訊かれた言葉に、彗はもう「わからない」と答えられなかった。』158P -
この人の文章は飾りが多くて目がちょっと滑る。設定とかお話はとても面白いだけに…