- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011460
感想・レビュー・書評
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萌えた!
本文200ページちょっとだし、ちょっとあっさりかな?という気はしたけども
遊郭の華やかで儚い感じがすごくよく描かれてて良かった
宮城さんの挿絵も素晴らしくて…!!
主人公の節は、遊郭で生まれ育ちますが、男娼ではなくて喜助として下働きをしていて、楼主にも可愛がられているので、遊郭モノといっても不憫受けという印象は無かったです
ただ、攻めが他の花魁の客として訪れたり、攻めに気持ちを伝えられなかったり…っていうのが切なかった
「妓楼の戀水」ってタイトルが秀逸…!!
あと、表紙のとおり節は中性的な美人受けですが、案外気が強くてキツイ物言いをするのが良かったです(*´∀`*)
脇キャラも良くて、ちょっかいかけてくる葛城と節のやりとりにも萌えた~
そして方言も良かった(>_<)!!
攻めだけ標準語ですが、他はみんな大阪弁なので…!
遊郭+方言っていうのがもう、たまらんでした(*´ω`*)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遊郭モノ。切ない系ですごくよかった。予想外にも。
どうしても遊郭モノというと同じパターンに陥りがちなんだけど、このお話は同じようなパターンにありながらもなにかグっとくるところがあったと思う。
初めて読んだ作家さんなんだけど、すごい文章力だな。という感じ。圧倒される。正直、読みやすいわけではないけど。こういう表現するのね。と思った。
金持ち御曹司×妓楼男衆
とはいえどちらもとっても美形。節の立ち位置も男衆でありながら、ちょっと客に媚売ったりもしつつ。でも娼妓ではないという。ちなみに「男の妓楼」ではなくフツーの妓楼です。
節な結構男前な性格してるのに、恋するとどうにもできなくなっちゃうし、征臣もちょっと言葉が足りないというか積極性に欠けてるのでよくうまくいったもんだー。とも思いますが。
そこらへんは周りを固めるキャラもしっかり設定してあったのが強いかもしれません。
正直葛城さん大好きです・・・・。 -
遊郭という超ありきたりビーエルも、書く人によってはこんなに変わるのかと思って感動した。男の遊郭という非現実的な設定じゃなく、普通の遊郭の男方でここまで話を進める凄さ。スレた受けの子が徐々に変わっていく感じが本当に素敵。
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遊郭が舞台。
作中の表現や言い回しも時代がかっていて華やかな感じです。
自分は好きな雰囲気ですが、人によっては鼻につくと感じるかもしれません。
静かに嫉妬している征臣さんが可愛い。
後書きにリンクさせた話を出す?ような事が書かれていたので、期待して待っています。もうこの本発売から一年以上たってますけれどね…。 -
「戀水」って綺麗な言葉だな、と思った。
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08/7/27
御曹司×遊郭の下人。
遊廓ものってブームだったんですかね。いろんな人の作品でよく見かけます。
さて、受が花魁や花を売る役柄ではなく下人というところがうそ臭くなくてよかったです。
続きが出るらしいので楽しみだ。
『夢から醒めるみたいに・・・《中》聞いたらすぐ、忘れてくれますか?』159P -
宮城さんで和風のBLなイラストってすごく珍しいんじゃ…? と思わず美麗表紙に惹かれました。これで内容が薄かったらヘコむ…と心配したものの、丁寧に綴られた物語で好みでした。BLで遊廓ものってご都合主義だったり品がなかったりで、今まであまり好みなものがなかったのですが、これは文章自体もきれいですし、周囲の人の人情も伺えて、ご都合主義な部分はありますが、物語の完成度は高いと思います。主人公の節がためらいがちに夢を語るシーンが美しく印象的でした。個人的に菊代さんの過去話も読んでみたいです…(BLじゃなくなるけど/笑)
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宮城とおこさんが挿絵を描かれておりまして、完璧ジャケ買い…
舞台は明治の遊郭(!!)
橘紅緒さんの小説は初めて買いましたが、綺麗な舞台描写と、丁寧な人物の心理描写がとてもツボでした。
そして、何より宮城とおこさんの華麗美麗なイラスト…!! -
関西弁がとても綺麗。
遊郭のしっとりとしてどこか儚げな雰囲気がよく伝わってきて、読み終えるのがもったいないような作品でした。