- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813021933
感想・レビュー・書評
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私の中ではフルベッキ群像写真の謎は、この本を持って結論を得た。緻密に調査を積み重ね、その手法もとてもニュートラルな物に思えて納得出来る。
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フルベッキ写真の諸説を否定するべきところは否定しながら、結論は急がずほのめかす。足で稼いだ検証を訥々と記載している。
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批判展開なわけでも、むやみやたらに肯定するわけでもなく、
あくまで冷静に分析(?)しているので、印象は良かった。
いやぁ~~!ミステリーだねぇ!
胸躍るねぇ~!!! -
「幕末維新の暗号」を読んでから、手を広げて読もうと思って最初に読んだ本ですが、「幕末維新の暗号」の話もとりあげられていました。
小説ではないので、きっちりとした取材と証拠を丹念にあらう形で検証を進められていて、とても納得ができるというか面白く読めました。
フルベッキ写真の謎解きよりも、明治天皇のほうに重きがあります。そういう意味では、フルベッキ写真の謎解きを期待すると、ちょっと肩すかしかもしれませんね。取り上げてはいるものの、人物比定に関しては、全く別の角度からの考察なので、そこに期待はあまりできないです。
が、明治天皇のくだりは「やはり」という内容でした。とても説得力のある内容だったように思います。
それと、最後の方で記載されている参考資料が面白そうでした。これから順次漁ってみようかと思います。 -
『幕末維新の暗号』(加治将一氏著)を読んで深く関心を持ったフルベッキ群像写真。
幕末維新の志士たちが集まってると言われる写真に、明治天皇とすり替わった人物が写っているという。
ペリー来航から大政奉還、明治改元までの15年間を幕末維新の時代と云われているが、140年ほど前のこの時代に起こった史実を疑い、様々な取材、調査をされて書かれた本で非常に興味深く読みました。
天皇がすり替わったという事実が私の人生に何ら影響を与えるものではないが、歴史ミステリーというものは何とも面白いものです。
こういう本との出会いが、今まで知らなかった世界への好奇心をかき立て、また新しい出会いと繋がっていくんだろう。 -
意外に面白かった!写真のなぞには諸説ありますが、いずれにしてもミステリアスな歴史ロマンである。伊藤を暗殺した犯人が結び付くかどうかは、少し無茶であるが想像を掻き立てる一冊であった。
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「幕末維新の暗号」に対する反論なのかと思いきや、そういうわけでもなく、結局よくわからない本でした…
写真から法人類学的な検証をするというのと、出典(史料・資料の出元)を明らかにして書くという姿勢は良いと思うのですが、結局何が言いたいんだ…となってしまいました。