僕の先輩 部屋とYシャツとおめーと俺 (H&C Comics CRAFT SERIES 54)

著者 : 羽生山へび子

• 大洋図書 (2012年7月2日発売)

感想・レビュー・書評

[ぽちさんの感想 · 2012年7月6日]

見ろよこの、これBLなの…？と疑わずにいられない表紙。1冊目の時は店頭で頭悩ませました。何かのミラクルが存在するのかもしれないと買ったあの日から何年だろ。続いてるの知らなかったので出ると知った時は嬉しかったです。サイトの分は全部読んでたのですが。変わらない空気のまま、面白かった満足！もっと読みたい！
相変わらず肉まんは肉まんのまま、先輩は昭和の土建の男気溢れる格好良さでシビれる惚れる。そんな先輩が捕まったのは肉まんというこの組み合わせ（笑）でも不思議と他は考えられないんですよね。なんだかんだでお似合いなんだと思います。肉まんあほだしうざいけど（笑）あほで乙女全開。や、この空気は説明出来ませんね。読まんと解らん。この独特の昭和テイストが何故か妙にドツボにハマります。ノリとかギャグとか、昭和なんだけど一周してシュールだったり、すごい笑える。大好きだ。
今回は中盤からすれ違ったり素直になれば簡単な事がうまくいかなくて、若干シリアスでした。受験生と社会人だしね。置いてかれた気持ちになったり。後半は先輩の生い立ちが明かされて、まぁああいう道に走るにはお決まりの家庭環境で、だけど予想もつかない突拍子もないはじめの愛に振り回されて先輩の世界は変わったんですよね。最後は良い話でした。じんわりした。ほろりときました。はじめのへんてこりんな猛アタックに流されたようで、先輩もちゃんとはじめが好きなんだなぁ。
というシリアスもありつつ、やっぱり基本ははじめ大騒ぎ、その他も大騒ぎのどったばたコメディでした。楽しい。皆あほかわいい。心配性のハゲがウケます。かわいい。
シリアスのクライマックスですら笑わされましたよはじめひどい（笑）コメディじゃなかったら先輩死んでる！アイスノンのところはやりすぎだなーと思いましたが。病人は労わりましょう…。
最初の短編のオチとか萌えました。とりあえず痺れが取れるの待てって。最後の病院での舌打ちとかね！あと抱きつかれて嬉しいのは嬉しいんだけど、とか、なんだかんだでらぶらぶでかわいかったです。でもたこ焼きに負ける複雑な先輩（笑）はじめが絡まれてると思ってぶち切れたり。肉まんなのに！愛だよ愛。でも昭和の男だから恋人って恥ずかしくて言えなかったり。かわいい。あれ？先輩かなりベタ惚れですね！いや解ってるけど！男気溢れるのに堂々と厳めしい顔で愛情示してるからなんかそんな気しないけど。九州男児的な。そこが単純に甘々らぶらぶにならなくて、好い匙加減になってるんでしょうね！どたばたコメディだからライトBLのような単純に甘々らぶらぶは違う。でもちゃんとらぶらぶ。絶妙な匙加減。時々笑ってはじめを見るのがまた、胸きゅんします。昭和なのにコメディなのに笑えるのにちゃんと萌える。本当、不思議な魅力の漫画だ。

登録する際に気づいたんですが、表紙1巻と対になってるんですね。あ、表紙はデフォルメ絵ですけど中は普通の頭身絵です。むしろ表紙のデフォルメ絵ほぼ出てこないような（笑）違うデフォルメ絵。それもかわいいけど。珍しいですよね。表紙がデフォルメ絵って。1巻買う時、中もずっとこの絵なんだろうかってので悩んだ部分もありました。

[gaharaさんの感想 · 2012年7月6日]

Ｔシャツのお腹で手を拭く男の子。
あとラス殺しが半端なかったです

[腐った林檎さんの感想 · 2012年7月3日]

僕の先輩 ２巻目。 スッゴく良かった…！ 発売日に本屋はしごして探したのに買えなくて悔しくて、あぁそんなに私はこのシリーズが好きなのかと(笑)

義理と人情が渦巻く相変わらず昭和テイストな初天町で、先輩とはじめは愛を育んでる。 社会人と学生でお互い忙しい中、少しずつ頑張って一緒の時間を作ってる。
はじめはアホだけど健気で可愛くて、先輩は無愛想だけど優しくてカッコいい。 この２人を見ていると、幸せって日常にゴロンゴロン転がりまくりなんだなぁ〜と再認識。 初天という小さな町でのとても慎ましい生活の中で、彼等はとてもとても幸せそうで。 余分を削ぎ落として本当に大切なものに囲まれた姿をみていると、わけもなく胸がキュッとしてしまう。

はじめの両親と先輩の絡みも面白かったなぁ(笑) はじめ母に圧されてる先輩が何だかスッゴい微笑ましかった。
一冊まるまる、愛おしくて微笑ましい。 大切にしたい作品。

[覇王柴さんの感想 · 2012年7月2日]

ラブコメなんだが、予想外にハードでシリアスなテーマの二巻だった…。でもなんか後味はほのぼのなんだよな～。登場人物のキャラがいいんだな。もうちょっと続いてくれたらいいかな。