- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815607609
作品紹介・あらすじ
●お母さん・お父さんのちょっとした言葉が、子どもの将来を狭めている
「人に迷惑をかけるな」「勉強しなさい」「やる気あるの?」。子育てをしていると、ついつい使ってしまう言葉ですが、実は心理学的に子どもにとって逆効果になっていることがあります。たとえば、「人に迷惑をかけるな」は海外で子育てには使われません。むしろ、「困っている人がいたら助けよう」という言葉のほうが強調されます。一方、「人に迷惑をかけるな」といわれると、自ら自粛してしまうように育ちます。だったら、どうしたらいいの?という疑問に、坪田先生が実例と心理学を用いて、グローバル時代・AI時代の子育てを解説します!
●学年ビリでも1年で慶應に合格できた魔法の言葉は?
坪田先生は、とにかく人に自信をつけるのが上手。「坪田塾」でも、学年ビリの生徒を難関大学にストレートで合格させるなど、可能性を引き出しています。「勉強」「しつけ」様々な分野で、自分で考えて動ける子、自分から勉強する子を育てる魔法の言葉が満載です。
●サンプル例
【やる気を出してもらいたいときは?】
×「やる気あるの?」「やる気ないならやめたら」
〇「(やる気がなさそうに見えても、ノートを広げていたら)やる気出してるじゃん!」
【勉強しない時は】
×「勉強しなさい!」
〇「勉強すると、こんなふうになれるよ」
●SNS時代に迷えるお母さん・お父さん必読!
今は子育てがしにくい時代。本当はのびのびと子育てがしたくても、ままならず、子どもを外に連れていくときも「誰かに迷惑をかけていないか」と親自身が心配しながら歩いていることがあるのではないでしょうか? また、子育てに関する情報もさまざまで、何をとりいれたらよいのかと振り回されることがあるのではないでしょうか? 今の時代子育てに正解はありません。でも大事なのは「お子さんの将来にとってどうか」ということ。坪田先生のメッセージは、子育てに悩むお母さん・お父さんが元気になること請け合いです。
感想・レビュー・書評
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「人に迷惑をかけるな」と言われて育った自分自身への呪いを解くために、そしてこれ以上、その呪いを子どもたちにかけないために開いた本。
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いろんな本を手にとる中で、「人に迷惑をかけないように生きることは、そもそも無理。なぜなら、すべての人は自分以外のいろんな人に助けられて生きている存在だから」ということを知りました。
しかしそれに気づくまでには3年かかり、さらにその間に、わたしは「迷惑をかけるな」と言って子どもたちを育ててきてしまっていたことにも気がつきました。
「ヤバイ、この負の連鎖を止めなければ…」
「しかし、どう声をかけていけば、何をしていけば、人に迷惑をかけずに生きることは難しいということを子どもに伝えられるのか、わからない…」
そんな風に悩んでいたとき、この本の存在を知りました。
ビリギャルを読んだことがあり、坪田信貴さんの文章の読みやすさ、わかりやすさ、そしておもしろさは知っており、さらに自分の知りたかったことがタイトルになっていたので、手にとってすぐ読みました。
目次の小見出しだけでは、その言葉かけの何がいけないのか、良いとされている言葉かけの何が良いのか、すぐ意味がわからないものもありましたが、本文には小見出し理由がとてもわかりやすく書かれており、「そういう意味・意図だったのか」と、うなずきながら読みました。
読みきったあと、ついつい、あれもこれも!と本の内容を実行したくなってしまいましたが、それこそダイエットのリバウンドのような状態になりそうだったので、そこはぐっと思いとどまりました(苦笑)
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×「人に迷惑をかけるな」
◎「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」
(62ページ)
この言葉を音読してみたのですが、それを聞いていた長男は「いや、人に迷惑かけちゃダメでしょ」とすぐに返してきました。
「人に迷惑をかけるな」の呪いをだいぶ根深く、長男にかけてしまった…と落ちこみましたが、同時に、これはまず自分にかかっている「人に迷惑をかけるな」の呪いを解かねばなのかもな、とも思いました。
「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」(62ページ)
まずはこれを自分に向けてつぶやき続けつつ、日々のなかで自分ができることで他者をちょこっと助けていくことから。
ただし、張り切りすぎていつの間にか「あなたの為にやってるのよ!」と傲慢にならないようには、気をつけたいと思います、、、
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「やればできるよ」「ちゃんとしなさい」など、つい言いがちな言葉たち。『ビリギャル』の著者が心理学や塾での知見を交えて、子どもの認知を歪ませる言葉と言い換えを解説した子育て論。
子育て論と言っても、大人同士の関係性や抱える悩みにも通じている。親にかけられた言葉の呪い。それに縛られたり、自分も相手に同じ言葉をかけてしまって自己嫌悪する。そんな方にも読んでみてほしい一冊。「完璧にしなさい」「強くなれ、我慢しなさい」など拮抗禁止令は全部当てはまってて驚いた。
「『人に迷惑をかけてはいけない』と思い込む最大のデメリットは、『人に助けを求められなくなる』ことです。」はあるある。助けてなんて迷惑だ、我慢しなきゃ、完璧でいなきゃ、努力しなきゃ愛されない。いまだに苦しい。人間に完璧さを求めれば、自分も相手もどこかで嘘をつくことになるんだよね。
調子にのるくらいほめることの難しさも思わず納得。1時間説教できても、ほめ続けるのは難しいって視点はなかった。あと、社会では行為や地位で評価されるから、家族は存在そのものを愛する声かけが大切というのも腑に落ちた。上からではなく、子どもと対等に寄り添う大切さを説いている。
言葉に隠された「ヒドゥン・ニーズ」を読むというのも勉強になる。一見すると反抗しているけど実は愛されたいと願っていたり、表層ではなく内側を見る大切さは育児からビジネスまで通用すること。「やりたいことをやれ」「ただし私の納得するものをしろ」という矛盾した命令「ダブルバインド」もある!ってなった。自分の例だと、コントロールする親に育てられると、相手をコントロールしないと安心できないようになってしまっているのかもなあって感じた。
「宿題、勉強に限らず、『本人が課題に気づいていること』が成長に欠かせません。」
「自分ができるものであるほど見守るのがむずかしくなります。」
「親のルールを守らせるのではなく、子どもと一緒にルールを作る」
「『ちゃんと』という言葉ではなく、それが指す意味を具体化して伝える」
などなど、挙げたらキリがないほど勉強になる一冊だった。興味がある方はぜひ手に取っていただきたい。 -
子供に対しての伝え方や、言い回しが事例が多数あり参考になります。
全てが腹落ちするか?という部分まで考えず、子供へのコーチングという本では良い一冊でした。 -
シンプルな言葉だけど確かに言ってしまいがちな言葉たち。
伝え方を少し変えるだけで、受け取り方やひいては価値観形成がぐんと変わってくる。
育児だけでなく、普段人と接する時にも受け取り手にどう感じて欲しいかを考えながら言葉を選ぼうと思える一冊でした。 -
・禁止令は「~するな」と、一般的には非言語的に子供のころに伝えられるメッセージ
・子供が頻繁に「やりなさい」と、言語的に聞かされるものが禁止令に拮抗するという意味で「拮抗禁止令」と呼ばれる。その中の特別なものが以下の5つのドライバー。
・完全、完璧であれ ・他人を喜ばせ、満足させよ ・努力せよ ・強くなれ ・急げ
これらのドライバーが以下の13の禁止令と結びつくと子供の思考や行動が縛られる。
・存在するな (お前さえいなければ、、、)
・何もするな (過保護、又は過干渉)
・成長するな (子供のままで甘やかされすぎ)
・感じるな (我慢しろ、大丈夫でしょう)
・お前であるな (性別やアイデンティティの否定、周りの評価の押しつけ)
・子供であるな (無理に自立を促され自由に過ごせない)
・近寄るな (コミュニケーション拒否、あとで、静かに)
・考えるな (黙って言うことを聞け)
・成功するな (成功をほめてもらえない)
・自分のことでほしがるな (親が我慢したりするのを見て欲求が口にだせない)
・健康であってはいけない (病気の時だけやさしくされる、病気の兄弟の面倒をみる)
・重要な人になってはいけない (何をしても認めてもらえない)
・所属してはいけない (親が友達を選ぶ)
子供にかける言葉を変えることで自己肯定感をあげ、可能性を開く。
Fear Appeal(恐怖や不安をあおって人に行動させること)よりは、ワクワク感を高める話し方をすべき。
※ちょっと反省、子供にはそういう言い方はしていないが、自分が最近Fear Appealに踊らされていたのは否めない。勉強、英語、資産運用など。
ティーチングからコーチングへ。以前に比べて変化のスピードが速すぎて教えることはできない。対話を通じて本人に気づきを与え、選ばせて、目標に到達する支援をするしかない。
×「人に迷惑をかけるな」 〇「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」
恩送りの方が社会が活気づく
失敗させてくれる環境が挑戦心を育てる、優秀な子のお母さんは、みんな天然ボケ
調子にのるぐらい褒めた方が良い、社会は厳しいが親ぐらいはありのままを褒めるべき
×「欲しいものはお小遣いを貯めて買いなさい」 〇「欲しいものがあったらプレゼンして」
決められた予算を消化するのと、自分から欲しいものをとりにいくのとでは積極性が変わる。お金に限らず、既定の枠組みの中で処理する能力があるだけではだめ
家計の事情を伝えるのも大事だが、お金のことを気にせずに欲求を出せることも大事なので、頭ごなしに否定しないようにする。
日本では小遣いは自分のためだけに使うもので友人間のお金のやりとりや奢るのはご法度だが、世界ではお金がある人が出せば良いという感覚も普通にある。
×「将来なりたいものないの?」 (自分はやりたいことがないのだと思わせるだけ)
〇「こういうことするのが面白いんじゃない?」
夢より価値観。なんでも叶うカードをどう使うか聞いて子供の価値観を知る。本質を見据えて最上級バージョンを提示すると子供の目が輝く。
子供と一緒に作ったルールでを習慣にする。一貫性がなくなると都度の交渉になる。
子供がうまく答えられない場合は、クローズドクエスチョンから入る。
思春期の関係修復には昔の幸せな追憶、絵本を読む、一緒に遊んだ公園に行く、
人前で褒められたら素直に子供をほめる、あえた下げない。ラベリングはやめる。
今後の社会でもグローバルでも自己アピールが大事になる。
ダメな時も、今回は~という。
矛盾した命令のダブルバインドに注意「好きなことをしろ」「親の気に入らないことはするな」
テストの点数については本人にどう思っているか聞き、共感するだけでもよい。
イメージがわかないと行動にうつせない。やってみせて真似させる。
やる気がないからできない、ではなく、①やってみて ②できるようになって ③やる気になる。
勉強の目的の一つは集中力をつけさせること。努力で集中は難しい、集中できる環境を整えるべき。
答えることのできない質問はしてはいけない。「どこが分からないの?」とか
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定期的に読んで反省しないといけない本。
子供に親の意見を押しつけない。一緒になって考える。
親だって不完全だということを認めて、子供と一緒に、これからくる不確実な時代の冒険を楽しもうと思う。 -
良くある育児書ではあるが、塾講師という視点が他の書物とは違うので面白い。
教室の中や職場で、どのように生徒たちへ声掛けしていくのか、新しいヒントを得た気がする。 -
ドッグイヤーだらけの本になってしまった。
これまで自分がかけられて来た声かけによって私の人格は決まってしまっているきがしていて、自分の子どもには同じ道を歩まないでほしいのでこの本を手に取りました。夫婦で呪いの言葉をかけまくってるきがした。読み直してアウトプットしていけるようにしたい