ミスしない大百科 “気をつけてもなくならない"ミスをなくす科学的な方法
- SBクリエイティブ (2021年3月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815608804
作品紹介・あらすじ
●スタンフォード×失敗学×脳科学 で、正しいミスのなく仕方がわかる
何かミスをすると、次は失敗しないようにしようと思うものですが、がんばっても、意識してもミスはなくなりません。では、何をすればいいのか。その正しい方法を、スタンフォード情報工学部兼失敗学の飯野先生と、脳科学関係の著書の多い宇都出雅巳先生が、紹介します。
●集中力がなくなる、SNSの誤爆から、うっかりミスまですべてを網羅
最近増えているネット関係のミス、マルチタスクで集中力がなくなるといったミスといった、従来触れていなかったミスにも、本書では言及。うっかりミスから、SNSのミスまで広く対応します。
感想・レビュー・書評
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あれもこれもやった事のあるミス。。。
どうして起こるか?などミスの前について書いてあるので、その道の断ち方に納得します。
やる事が具体的なので、すぐに実行できます。 -
脳科学的に注意できる数には限りがある。
だから、注意すべきことを減らす仕組みがダイジ。
そして最後に、ミスを引きずらないマインドセット
注意すべきことを脳内から外へ出す。すなわち書き出す、吐き出す、質問する、まとめる、データ化して他媒体に記憶させる(検索しやすくが必須)
以下引用メモ
日本人は仕事で失敗するとすぐ謝る。でもアメリカ人は誤らない。
代わりに「こんなことになりました」と説明し、じゃあ次にどうしようかというようにすぐに解決策に思考が進みます。アメリカでは、その人の人格と仕事が切り離されている。たまたまマネジャーという職をしているという風に捉える。だから人間としての失敗でないから謝らず、今後どうしたらミスをしないようになるかを一緒に考えましょうという風に思考が働く。
一方日本人は、子どもの時からのしつけのせいか、まずごめんなさいと言うことが多い。そして人格と仕事を結び付けがち。だからこそ個人の責任が追及されやすいし、ミスした人はそのミスを引っ張りがち。アメリカのようにすぐ頭を切り替えて「ミスをしない仕組み」を考える方が心理的にも楽。
注意してください。という精神論ではミスはなくならない。注意には限界がある。
一度失敗したら、それをなくすための仕組みをつくること。
ミスに落ち込むより、じゃあどうする?と考える
①脳が注意を使っているものを手放す:人に話して吐き出す やってしまう いつやるか決め手放す
②脳から注意を奪うものから離れる:スマホを手元に置かない 注意を奪うものを捨てる
③脳が注意を使わないレベルまで体得する:
仕事が溜まる
①どの程度の結果を出せばいいのか
②どのくらいの時間がかかる作業か
③単純作業か時間がかかる作業か
④すべてに〆切を設ける ※締切日は前々日に時間をとる
⑤単純作業は、頭を使う仕事の合間にする
人は目の前の仕事を片付けることを優先してしまうから注意。すべて書き出して(注意をまず手放す)緊急性と重要性で優先順位をあらかじめ決めておく
①他の人でもできないか
②誰にお願いするか
③その間に自分にしかできない仕事に注力する
振り返りで自分の時間把握の精度をあげる。自分の想定との差を意識する。
メール対処
①二度見しない
②要件はこうです。「月末〆切の資料の提出をお願いします。」
③その要件が必要な理由はこういう事です。「資料をもとに指針を組み立てますのでぜひご協力をお願いします。」「提出先は下記アドレスまでお願いします。」
④時候の挨拶 「お忙しい時期ですが、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。」
⑤処理したメールはすぐに別ファイルに移す
⑥不要なメールはすぐ捨てる
資料
①日付は自動で入れる
②数字はコピペで
③2回見た方が間違いは減る
④Ctrl+Z UNDO
⑤すぐスキャンでフォルダ分ける
⑥会議終わりに、「先程のお話をまとめました。とメールする」
忘れ物
①置き場所を決める
②ルーティンに組み込む
③1つにまとめる
PCファイル
①年に一回整理
②年・プロジェクト・内容別
③フォルダには日付データ 210118報告書
④a_ 一番上にしたい場合 下にしたい場合は_z
伝える=伝わるではない
質問して確認しながら伝えていく
聞きにくいことこそ早めに聞いておく(長い目で見れば火種を先に潰しておくことダイジ)
自分がどう思われるかに注意を向けるのではなく、相手に注意を向けて聞いてみること
なぜこの人はこういう意見を主張するのだろうか?相手の価値観に注意を向ける。コトだけでなくヒトに注意を向ける。あなたがどんな質問を相手に投げかけるかで相手の注意の方向が変わる。
どうすればミスをなくせると思うか?最悪のミスは何ですか?
いっぱいいっぱいの時の対処
たくさんの中身は意外に少ない~注意の無駄遣いをやめること~
その「たくさん」って、たとえばなんですか?と具体的に挙げてもらう。案外たくさんっていっていたけどそんなになかった。とか、今本当にやらない解けないのは〇〇と××だけですね」
注意の数は限られてる。そのため頭の中で一度「こんなにたくさんある」と思うと「大変だ!」と注意がいっぱいになってしまう。だから紙に書き出したり、PCに打ち込んでいく。
たとえたくさん作業があったとしても、結局は一度に1つずつしかできないですから
インナーゲーム(テニス指導法)ただ対象となるボールに注意を集中させた
ZONEの条件
①目標の明確さ
②うまくいっているかが直ちにわかる
③挑戦と能力のつり合い(いつもなら1時間を30分で終わらせる)
④意義意味が明確
⑤注意を奪うものを避ける
⑥対象と一体化する
⑦活動、経験自体を楽しむ
他に気になることがあるなら、その「気になること」を先に済ませてしまった方が注意を取られなくなる。あるいは「いつやるか」を具体的に決めてしまう。
ミスの連鎖は断ち切る
①後で振り返ることにして、引きずらない
②同じミスを繰り返してしまうときは、自分のパターン(自分の注意が向きやすいところ、注意を奪われやすいところ)を知る
③注意を自分ではなく、「次の事」に向ける(ミスを学に変えるノート)次に行うときにどこに注意を向けることが必要かを言葉にしておく
やってはいけないこと~
自分自身を責めたり、自分はダメだと思ってしまう事。自分自身に注意がむいてしまうことは、注意の無駄遣い以外の何物でもない。貴重な周囲を奪い、対象やその周辺への注意は手薄になり、さらにミスが起きやすくなり、どんどん悪いスパイラルに入ってしまう。
ミスが起こったということは、向かうべきところに注意が向いていなかったという事。別のところに注意が向いていたのであれば、次にミスしないように、どこに注意を向けなければならないのかを言葉にして自覚しておかなければなりません。また注意を邪魔するものがあれば、それをなくしておかないと、また同じミスが起きてしまいます。 -
ミスをしないためには
集中する、確認する 気になることを片づけてから
とりかかる
手順を統一する
抜けやすい傾向を知り対策する
積み重ねが大事です -
失敗学会というものの存在を始めて知った。
科学的観点もふまえ、ミスをなくす方法が紹介されている。新たに取り入れたいものも多くあり、よかった。 -
主に仕事・日常の行動においてミスしやすい部分(書類作成、スケジュール、忘れ物、コミュニケーションなど)について、どうすればミスを減らせるか?効率化ができるか?を科学的知見に基づいて取り上げた本。
整理術やアプリなどのツールに頼る、といったライフハックは他書やライフハック系サイトでも取り上げられているので、“知ってるよ”という情報も多いですが、「はじめに」「PART0」で触れられている“脳の注意には限界がある”、“仕組みを考えて対処する”ことなどを踏まえた上で読むと、また違った見方もできるし(“脳”の視点から見ると、人間誰でもミスはありうるし、精神論でミスはなくならない)、「これは小さいことだけど気をつけるべきだな」などと思うところもありました(コピー機は使用前後にリセットボタンを押す、相手の頭の中や価値観に注意を向ける、など)。
私はミスや不安をいつまでも引きずる・抱え込むタイプなので、“脳の注意”が過去や不安にいきすぎているな……と反省。
新入社員の人、うっかりミスを引きずってしまう……という人、発達障害傾向の人など、幅広い人におすすめできる本かと思います。
● 書籍詳細、目次(出版社公式)
https://www.sbcr.jp/product/4815608804/ -
自分の行動を具体的に振り返り、これからの対応を整理することに役立てられる内容だった。自分にとってコミュニケーション部分に良いインプットが出来た。これまで、自分の経験が「潜在記憶」となって、自分を正当化し過ぎていたと考える。自分の注意力を解放し、相手に注意を向けられるよう、自分の思考の仕組みを変えられる方法を考えよう。
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ミスをしないための仕組み作り大全。利用できる工夫がきっとあるので一読をすすめる。ミスをなくすのを精神論に頼ってはいけないというテーマを気に入っています。
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一般的に言われていること、他の本に書いてあることも多かったけど、「読み上げ機能の利用」は新鮮だった。ありがとうありがとう。