世界に「かゆい」がなくなる日 (ナツメ社サイエンス)

著者 :
  • ナツメ社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816363405

作品紹介・あらすじ

誰にとっても不快な感覚「かゆみ」。「こんな感覚、なくなってしまえ!」と考えたことが誰しもあるのではないでしょうか? しかし、本当になくなってもいい感覚なら、なぜ人間はかゆみを感じるのでしょうか? 脳科学者・柿木隆介氏が、各分野の専門家への取材をもとに、そんな素朴な問いに迫ります。

感想・レビュー・書評

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  • 結論はかゆみは引っ掻き行動を誘発し、それにより侵入した異物を取り払おうとしていることであり、必要とのこと。かくことの快楽度はかなり高いらしい。目を取り出して洗いたい季節。。
    58冊目読了。

  • 幼い頃アトピー持ちだった私。今でもくせになっているのか、少し痒く感じただけで無意識に手がいってしまいます。

    なぜ痛み止めが「鎮痛剤」と言われているのか、
    痒み止めが止痒薬ではなく「鎮痒薬」と書かれているのかが面白かったです。

    痒みの対処法は、結局これか〜って感じでしたが
    痒み→掻く の仕組みが細かく分かりやすく書いてあり、疑問に思っていたことが解決できたので良かったです。

  • かゆみ、ドライスキンなどについてより詳しく説明されている

    乾燥肌だと神経が入りやすくて過敏になるとか

  • 皮膚の浅いところにかゆみの神経が伸びてくるというのが興味深い
    寄生虫を取る動機付けとしてかゆみとそれにともなう快感が起きたというのが大勢らしい
    痛みとかゆみは別物
    アレルギーじゃないかゆみもあるのは知らなかった
    やはり保湿剤がいいのか。塗るのめんどくさいが

  • 昔はかゆいという感覚はなく弱い痛みをかゆいと感じるのだがなんていう話がありましたがそれ自体は単なる俗説のようです。

    身体にはかゆみを感じる器官がしっかりと存在するそうです。

    それにしてもかゆみというのは不思議ですよね。

    痛みは我慢できてもかゆみは我慢できない。

    いったいなぜ人間はかゆみを感じるのか。

    非常に興味深い内容で、かゆみに関しの専門書なんて見たこと無いのでこの本は非常に画期的。

    それだけにすごく勉強になります。

    非常に面白かったです。おすすめです。

  • かゆさとは不思議な感覚であり,研究途上であることがわかった。
    弱い痛覚と痒覚は別なのですね。

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著者プロフィール

1953年生まれ、福岡県福岡市出身。臨床脳研究の第一人者。自然科学研究機構生理学研究所・教授、順天堂大学医学部・客員教授、国立大学法人総合研究大学院大学・教授。日本神経学会専門医。九州大学医学部卒業後、神経難病の解明を目指し神経内科医となる。その後、より深い次元で人間の脳機能を研究するためロンドン大学医学部神経研究所などを経て、39歳より現職。文部科学省、厚生労働省、環境省の大型研究プロジェクトのリーダーを務め、国際学会での招待講演もコンスタントに行なっている。研究テーマは多岐にわたるが、近年は「顔認知」と「痛み・痒み認知」研究に力を入れている。著書は『どうでもいいことで悩まない技術』(文響社)、『記憶力の脳科学』(大和書房)、『読むだけでさみしい心が落ち着く本 Look at me症候群の処方せん』(日本実業出版社)など多数。テレビなどを通じて脳科学の啓蒙活動も行なっており、本書では巷で言われている「脳科学的なこと」の真偽を、最新の脳科学研究から分析。「常識」のように語られることの中に潜む「エセ科学」をあぶり出しながら、科学的に実証されている「脳にいいこと・悪いこと」を示している。

「2017年 『脳にいいこと 悪いこと大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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