最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)

  • ナツメ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816366031

作品紹介・あらすじ

身だしなみや生活態度、人づきあい、結婚や妊娠・出産…求められることが多い現代社会で生きづらさを感じている発達障害の女性が、できることを生かしながら自分らしく生活していけるよう、家庭や仕事、日常生活における考え方や工夫例を掲載。本人だけでなくサポートする周囲の人にも役立つ一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 発達障害のざっくりとした全体像とともに、女性に多い困りごとを理解できる。
    例が多く載っているので、その対策についても参考になる。
    たとえば発達障害ではない人でも整理整頓が苦手だとか、忘れっぽいかも、というような人は参考になりそう。しかしその分、発達障害当事者ならではの対策としては難しい面もあると感じた。

    特に「過剰適応」に注目して読んだが、抱え込みやすく相談が苦手という特性に対し、相談できる人を見つける、という対策をどう伝えていくのか、という難しさに行き詰まった。

    ネストジャパンという支援団体を作られたようなので、ホームページなど参考にしたい。

  • 本人が、というよりは、『身近に発達障害の人がいる方が読む入門書』といった印象。
    対象が大人の女性に限られているので、特性と対処法が理解しやすかった。
    イラストが多くてすいすい読めた。

  • 視点が優しい。
    克服ではなく生きやすくする方法を考える。
    肝心なときだけ間に合えばOK!
    大事なルールだけは守ろう!など。
    人に相談すること、でも最終的には自分で決めること。

    ネスト・ジャパン。

  • リアリティが無い。

    ママ友にさらっとさようならして、子ども同士もさらっと別れるシチュエーション。互いに笑顔。実際はまず子どもが帰りたがらない、ママ友同士で詮索、子どもの孤立。

    環境調整。月経や思春期更年期で、一定のコンディションを保つのは至難。発達女性のほとんどが抱える問題では?

    支援。家族が協力的ではなく、行政も軽度だと放置。発達障害と相まって、離職や非正規雇用で支援を受けるための費用が出せない。

    日々の困難の解決に役立たない。

  • やりがちなことから制度まで、全般的なことが過不足なく書かれています。

  • 女性に特化した内容はとてもよいし読みやすい。
    ただ、類書との違いや、特にきわだってめだったところはない。
    いたって普通の親切なガイド。

  • 過剰適応についてのページ。P131
    “とくに、自閉症スペクトラム症の特性をもつ人は、律儀で真面目な性格の人が多く、自分を周りに適応させようとするだけでなく、うまく適応できないときには、「自分の力不足」「自分が悪い」と、自らをせめる傾向もみられます。こうした考え方が、さらに大きなストレスとなり、本人を苦しめることになるのです。”
    ここを読んで、もう自分を責めるフェーズから移行しても良いのかもしれないと思えるようになった。
    自分では許せないから誰かにこう言ってほしかったんだな。

    サポートブックとしては優しい、易しいといった感じ。実際にはそう上手く行かないだろうと思う対処法も多かった。
    でも私のようにまだ知識が少ない人や、一旦優しい世界観で説明されたい人には良いと思う。

  • 自立支援施設は最長3年しかいられなくて、通えなくなってから丸2年になる。頼っていた福祉の人も私がSOSを出さない限り、助けてくれなくなった。不安は大きい。参考になるところを重点に読んだ!二次的な問題も起こってきているのかと少し心配になってしまった……。

  • 自閉症スペクトラムの当事者です。
    女性当事者のよくある困ったことに対しての考え方、対処法、工夫が載っていて参考になりました。
    特に家庭や子育ての部分が私には役に立ちました。

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著者プロフィール

信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授。東京大学医学部医学科、東京大学附属病院、国立精神・神経センター武蔵病院、横浜市総合リハビリテーションセンター、山梨県立こころの発達総合支援センター所長、信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長を経て、2018年より現職。博士(医学)

「2020年 『障害者・障害児心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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