小さな小さな七つのおはなし (シリーズ本のチカラ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820805410

作品紹介・あらすじ

森にすむフクロウの子ホーホは、なんでもしっているおじいちゃんが、ふしぎでなりません。おじいちゃんのめがねは、なんでもわかるまほうのめがねなんだ、と思ったホーホは、こっそりかけてみるのですが…絵本から物語への橋渡しにふさわしい、骨格の確かな短いお話7編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • ほんとに小さな、かわいいお話が七つ。
    どこから読んでもOKだし。
    絵もやさしいし。
    低学年向けの短編集って、なかなかないので、よいなー。
    訳の福本友美子さんのあとがきによると、作者=リリアン・ムーアさんは、
    〈小学校の先生をしていたころ、ひとりで本がよめるようになったばかりのせいとたちにぴったりの本が少なかったので、じぶんでつくることにしたそうです。〉
    なるほど、どおりで。

    ただ、ひとこと添えないと気づかれないかもしれない。
    1・2年生に、どれかひとつのお話を読んで、紹介するようにしよう。

  • 「森にすむフクロウの子ホーホは、なんでもしっているおじいちゃんが、ふしぎでなりません。おじいちゃんのめがねは、なんでもわかるまほうのめがねなんだ、と思ったホーホは、こっそりかけてみるのですが…絵本から物語への橋渡しにふさわしい、骨格の確かな短いお話7編を収録。」

    二年生ごろからの連続読み聞かせにおすすめ

  • 図書館本。七つの短編集。動物を主人公にしたお話が多く、それぞれがしっかりとしたストーリーを持っています。いくつもの物語の世界を旅してそれを心の襞に残して、長女に成長して欲しい。

  • 子供の時期に、動物と接する事は必要ね‼️

  • 創作物語。短編集。
    「まほうのめがね」
    ふくろうのホーホのおじいちゃんは何でも知っていて、毎日森のどうぶつたちが相談にやってきます。ある日、おじいちゃんがいねむりしていると、めがねがずりおちておちてきました。ホーホはめがねをかければ賢くなれるかと思ってかけてみますがさっぱりなにもわかりませんでした。けれどもおじいさんにホーホは子どものフクロウが知っていることは何でも知っているといわれます。
    「おかあさんたちの「まったくもう」」
    こどもたちがミトンやマフラーや手ぶくろをなくすと、お母さんたちは「まったくもう」といいます。山から転がってきた雪玉がとけた後、でてきたものをみてまたお母さんたちは「まったくもう」といいました。
    「ジェニーのボス」
    ある日大きな黒いカラスが裏庭におりてきました。ボスはいつでもジョニーと一緒にいました。あんまりいたずらをするのでジョニーはからすに「だめ」といったら、からすは「だめ」という言葉を覚えてしまいました。けれどもそのおかげでおとなりのちびちゃんがどうろにとびだすのをふせぐことができました。そしてあるひまたどこかへいなくなってしまいました。
    「いちばんほしいペット」
    ベンジーはペットがほしいけれど、おとなりのレディは大きな犬でちょっと苦手です。どんなペットがほしいか考えるためベンジーは出かけていきます。そしてきんぎょやインコ、かめなどをみて、やっぱり違うものがいいなと思いながら家に帰るとレディが子犬をうんでいました。
    「きゅうこう「ぎんのとり」ごう」
    ダニーは大きくなったらきゅうこうれっしゃをうんてんしたいとおもっています。ベッドに入ってからきゅうこうれっしゃのおとをきいていると、ダニーはぎんのとりごうのなかにいました。そしてせんろのうえでうごかないぞうをうごかしたりぶれーきをなおしたりしてかつやくします。そしてきがついてみるとベッドから落ちていました。
    「かぜがふいたら」
    アカギツネは」のうじょうのにわとりがたべたくてたまりません。けれどものうじょうには犬がいてにわとりにちかづくこともできません。ある風の強い日、アカギツネは犬をうまくおびき出して農場に入りますがたくさんの洗濯物をみて、人間がたくさん追いかけてくるとおもってにげだして、にどと農場に近づこうとしなくなりました。
    「小さいウィル」
    小さいウィルはおばあちゃんとふたりでくらしていました。ふたりはまずしかったけれどもしあわせにくらしていました。ただともだちがほしかったウィルはある日うたをうたう猫を拾い一緒に暮らすようになります。けれどもねこはたくさん食べるので飼ってゆけなくなり、もらってくれる人を探していると、バイオリンをひく犬をおいていかれてしまいます。こまって道で犬がバイオリンをひき、ねこがうたをうたっていると、ひとびとが集まってきいてくれ、お金をぼうしにいれてくれました。
    短いお話が7つはいった物語集。それぞれがしっかりしたストーリーを持っていて物語を読み始めた子どもに適している。スケッチ風の挿絵は親しみやすく、前ページに描かれている。文章は縦書き。

  • 小学校の先生だった著者が絵本からの移行期に幼年文学が少ないと書いた作品。
    温かく可愛らしい小さなお話は、男の子も女の子も自分のお気に入りを見つけられそうです。
    私は、「きゅうこう『ぎんのとり』ごう」かな。
    幼年向け。

  • 短くて可愛らしい、だけどしっかりしたストーリーのお話が7話。
    何度も読み返したくなります。
    見返しのあみだくじをひいて、たどり着いたお話から読んでみるのも楽しそう。(どこから読んでもOK!ってこと)
    勤務校の図書室に入れてみました。
    読み聞かせが楽しみです。
    小学校低学年から。

  • 著者が小学校の先生をいていた頃、一人で本が読めるようになったばかりの生徒のために作った物語集。テーマも絵も文章量も丁度良く、1.2年生(読んでもらえるなら年長さんも)が楽しめる内容になっています。繰り返しの面白さや昔話風のお話もあって読み易いけれど、少し物足りない感じもあったので星4つ。見返しにあみだくじがあったり、毎ページに挿絵があるのでとても楽しい。ふくろうの子が賢くなろうとおじいちゃんふくろうのめがねをかけてみる「まほうのめがね」、突然現れた大きな雪玉に意外なものが入っていた「おかあさんたちの「まったくもう!」」、「だめ!」が口癖のカラスが大活躍「ジェーニーのボス」、あれこれ悩んで一番のペットに巡り合う「いちばんほしいペット」、列車が好きな男の子に起こった不思議な出来事「きゅうこう「ぎんのとり」ごう」、ちょっと間抜けなきつね「かぜがふいたら」、歌う猫に出会った少年「小さいウィル」。どのお話も夢があって外国文学だけど、日本の子どもたちにも馴染みやすいと思いました。

  • 絵本を卒業した子どもたちが、ひとりで本を読めるようにと、
    書かれた短いお話が7つはいった本です。

  • 甘すぎないかわいい挿絵がたくさんでいいのですが、ページによっては読みずらく感じるところもありました。タイトル通りの短いおはなしばかりで、一人読みを始めた子どもにピッタリだと思います。

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