14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 (ぶんか社コミックス)

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  • ぶんか社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784821137220

感想・レビュー・書評

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  • 奈良県民なので、奈良(東吉野)が舞台ということで買いました。これ、好きだわ。

    主人公はSEの職を辞め、結婚を前提として付き合っていた彼女とも別れ、田舎にある祖父の家にやってきた。隣家の14歳の少女は、亡き母のレシピノートをもとに地元の旬の食材でいろいろな料理を作り、主人公にふるまってくれる。これがとてもおいしそう! 
    疲れた心にほんわりと沁みるような一冊でした。室生天然酵母パンφ(..)メモメモ

  • 1-2巻読了。ルチャ・リブロの本を読んだ後に、「東吉野村が舞台の漫画がある!」と知り手に取った一冊。両親を亡くして一人暮らしの中学生海青子。その隣にあてもなく東京での仕事をやめて、祖父の暮らしていた家に来た祐。東吉野のおいしい食材と海青子の料理が祐を癒し、ゆっくりと次の道を見つけてゆく助けに。お互いを気遣い労わる心遣いがあたたかく。ただ2巻末にまたまだ続きますよ、と書かれてから三年経つのに続刊が出てないのは何かあったのかなあ。

  • やっぱり、元町先生の描く、食系漫画はお腹が空いて、心が満たされる
    自分でも、表現が適切なのか、と迷うんだが、特別じゃない、そこが良いんだと思う
    前作(なのか、そこも微妙だが)である『南紀の台所』を読んでいた方なら、もしかしたら、私が感じた印象と同じ、似たものを、この『14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます』に感じたかもしれない
    地産地消、その地域の特産の野菜、魚、肉、それらの美味しさを最大限に活かす、食べた人を笑顔にする、特別じゃないからこそ、グッと来るレシピが盛り沢山だからか
    食べ物だけじゃなく、その地域の自然の美しさや、そこに住まう人らの優しさを表現するのにも長けた漫画家である、元町先生は
    私ですら危うかったので、私より仕事の大変さや、人間関係の軋轢で、心が疲弊している人は、この食漫画を読んで、こう思ったんじゃないだろうか
    そうだ、田舎へ移住しよう、と
    どこで暮らすか、それは個々の自由なので、誰にも、その人の決断を止める権利はないんだが、一応、言っておこう
    海青子ちゃんのような良い子と、ここまで良好な関係は、現実じゃ築けない
    まぁ、そんなシビアな意見はさておき、海青子ちゃんが、この食系漫画の根幹と表現しても差し支えはないだろう
    14歳って多感な時期真っ只中の少女が、無自覚で、疲れている青年・祐を自分が作る料理と笑顔で癒していく
    彼女自身も大切な人を喪っているが、それに耐え、もういない事を受け入れようとしている強さがあるからこそ、近い境遇にある、似た痛みを抱えている祐を元気づけ、前を向き直す活力を与えられるんだろうな
    グルメコミック誌「ごはん日和」で連載中ってことは、(2)が読める
    これから、どんな料理が登場するのか、そこが一番に気になる点だが、祐と海青子の関係が、どうなっていくのか、気にならないと言ったら嘘になる
    このままの距離感を保ち、それぞれの、自分が選んだ未来へ進んでいくのか、それとも、険持ちよ先生の『海咲ライラック』のような展開になるのか
    『南紀の台所』は夫婦ものだったが、ラブコメ要素も質が良かった
    なので、期待値は高い
    どの回でも、食欲が刺激されてしまう。その中でも、特に美味しそうなのが、夏野菜のラタトゥイユからのカレーだ。ある意味、最強の進化
    最早、これは、暴力的な旨味、と表現した方が伝わるのでは、と思ってしまうほどに美味しそう
    認めるべきか、祐のリアクションもまた、この作品の良さの一つだ、と
    この台詞を引用に選んだのは、その通りだ、と感じたので
    誰の人生にだって、大変な事はある。誰だって、辛い過去がある
    だからこそ、美味しい物を食べて、美味しい、と感じられる、それが、これからも生きていく上で大事なんだ、と私は思っている
    過去とは向き合うべきだが、それにしても、タイミングはある
    少なくとも、美味しい物を食べられて、幸せを噛み締めるべき時ではない
    食事は楽しむもの、あえて、暗くなる必要はない
    (・・・・・・まあ、いっか。きっと、今この瞬間だけは、どんなに大変だった過去も、きっと、たいしたことじゃない)(by坂本祐)

  • 積ん読中。

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