- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784821196395
感想・レビュー・書評
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まさにそのまんまー(笑)絵がかわいいから、すんなり読んじゃうけど、なかなかシュールな感じで、おもろい。インドなんてもう行かん....と思ったけど、なんかまた行きたくなりそう。
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さすがです。
観光地などの記述はほとんどなく、淡々と「そのままのインド」が描かれています。
怪しいクサのことやらだらしない旅行者たちの話やら…
ハリジャン(不可触賤民)の少女の話は強烈でした。
「あの人生まれてからなんかいー事あったのかな」
「えー?あるわけないだろ。この先一生、そして来世もその次も未来永劫いい事がただの一つもないよーにヒンズーの神々から保障されてんだから・・・」
すげえ
2012/10/012 -
インドもねこぢるさんも遠すぎてひどいショックをうけた
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【再読】
『生とは何か 死とは何か・・・
よくインド物の紀行文や写真集にはこの手のテーマがわりと厳粛に取り上げられているが・・・
実際 まのあたりにしても 別になんの感情もわかない
(p.61)』
マンガ雑誌『ガロ』の連載で有名な漫画家、ねこぢるから見た、信仰とアナーキーな旅、インド編。再読しました。自分は実際にインドに行ったことはなく、またこの本の出版も1998年なので、現在のインドがどのような状態なのかは分かりませんが、それでも、「カルチャーショック」というにはあまりにも強烈な事実を、実に淡々と何も考えないで記しています。
すべてにおいて信仰に勝るもののない場所。たしかに日本とは比べ物にならないくらい別世界のように感じられます。また、そんな世界に溶け込んでいるねこぢるを見ると、色々な意味で自分が不安にもなってくる気がします。途中途中に挟まれた筆舌に尽くし難いエピソードやインドで生きる人々の実態は、淡々と描かれてはいるものの、とても哲学的な問いを投げかけているようにも感じられました。
しかし、どうしてねこぢるは2000年のクンブメーラを前に、命を絶ってしまったのか、そして19話の意味深なトンビ・・・。最期までしこりのある旅行記でしたね。
第4話、6話、8話、12話、13話、14話、16話、18話は、個人的にはかなり衝撃を受けた話で、同時にねこぢるという作家にものすごく惹かれた話でもあります。 -
どこにいても他人。
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ねこぢる氏と山野氏のインド旅行記。ラッシーやクサでキマッてる様子の描き方がいい。あっち側まで持っていかれる宗教音楽聴いてみたい。。
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おそらく今から20年くらい前の漫画だからかもしれないが、バングラッシーが登場するところはきっと今では許されないのであろう。
ボロ電車に乗る。わけわからん具材でできたハンバーガーを食べる。観光客目当てに儲けようとするインド人を無視。
と言うのは、きっとこの作者くらいしか出来ない。
しかし、これくらいないと海外旅行なんて出来ないでしょうね。
日本と違って、トイレットペーパーすら柔らかくないんだから。 -
インドに行きたくなってきた。だって汚いから。汚れてるから。だからこそ聖なるものとして止揚されるのだろうと思う。日本人は安全で綺麗なところに行きたい人が多いけど、そんなところは反自然的で、どこに聖性があるのだろうか。ほんと、人間の内側みたいなところじゃないか。お前らは結局世間体のために生きているだけ。自分のために生きてなどいない、と言いたい。一回、仏門に入って「生存」してくれ。